ダメオタRの徒然雑記

ダメオタRankeが大好きなアニメ・漫画・ゲームの感想を、「“良かった”探し」をモットーにつらつらと書いていきます

感想:魔法少女リリカルなのはA's #8 『悲しい決意、勇気の選択なの』

2005-11-20 11:55:52 | 魔法少女リリカルなのはA's(了)
今回の話は、物言わぬ(言うけど)魔導書の物語。

[魔法少女リリカルなのはA’s 公式ホームページ]

 久しぶりにクロノ・トリガーを再プレイしていて、印象深いやり取りがありました。ルッカが、ロボを直す時に、マールの“また襲ってくるかも”という危惧に対し“ロボットが攻撃してくるのは、そのロボット自身の意志ではなく造った人間がそんな風にプログラムしたから”と返すものです。謂わば、造られしものに罪はない、という意味の会話だった訳ですが、今回の話もまたそんな感じですね。

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◆闇の書
正式名称:夜天の魔導書
・各地の偉大な魔導師の技術を蒐集して研究するために作られた、主と共に旅をする魔導書。
・破壊の力を振るうようになったのは、歴代の持ち主の誰かが、プログラムを改編したため。改変のせいで、旅をする機能と、破損したデータを自動修復する機能が暴走。現在の、転生と無限再生の原因となった。
・改変の影響が最も大きいのは、持ち主に対する性質の変化。
 一定期間の蒐集が無いと、持ち主自身の魔力や資質(リンカーコア)を浸食し始め、完成したら持ち主の魔力を無差別破壊のために際限なく使わせる。
・現時点では持ち主以外にプログラム改変の権限はなく、権限を持たない者が無理に介入しようとすると、主を取り込んで転生する。
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 今の闇の書は、意図的に元の姿から変えられたものであることが明かされる。変えた者の名や正体が分からない今、誰を追求することも出来ない。闇の書だけを悪として憎めばいいのかと思ったら、またもや悪の所在が不明に。話がどんどん大きくなっていきますね。

なのはサイド。
リンカーコアを奪われ、魔法が使用不能状態になってしまったフェイトは、回復するまで学校生活に戻ることに。アースラのベッドでのリンディとの会話など、可愛らしい表情が多くて満足でした。

時空管理局側。
なのはが足止めを喰らったりフェイトが不意打ちを受けていた間、管理局側のシステムがクラッキングされていて、状況確認が出来ない状態だったという。
つまり、相手側に(というか、仮面の男に)時空管理局のシステムに直接介入できる知識と技術があるということ。明らかに元管理局の人間ですと言っているようなものですね。
そして闇の書のデータを見るグレアムは浮かない表情。リーゼ達の励ましにも、表情は沈んだまま。何か思うところがあるのでしょうけど、その真意は未だ読み取れず。
お約束な展開だと、闇の書を護送する艦に載っていたグレアムとクライド、しかし闇の書が暴走、クライドはグレアムを別の艦に逃がして、クライドはそのまま行方不明に。みすみす優秀な部下を死なせたグレアムは、無力な自分を悔い──云々。ですけど、実際はどうなんでしょうね。もしかすると昔は物凄くイヤなおっさんで、闇の書絡みの事件で丸くなったとか。フェイトと面談したときの「友を裏切るな」という言葉についても、自分が昔誰かを裏切ったか、或いは誰かに裏切られたという過去があるからでしょうか。

ヴォルケンリッター。
ヴィータが自分達の行動について疑問を覚える。闇の書のページを埋めて、完成したらそれではやては幸せになるのか、と。「何か大切なことを忘れてる」という違和感は、改編される前と後のギャップのせいか。


そして闇の書の、はやてへの浸食は止まることはなく、楽しみにしていた「みんなと一緒のクリスマス」は、どうやら果たされる事はない。虚空を見つめるはやて。心を痛めるなのはの表情。涙を流すヴィータ、シグナム。
誰も喜ぶ事のない、誰も救われる事のない戦いが始まる


次回のサブタイトルは、原作からの伝統的に、最終回でしか用いられないはずの「なの」抜きのタイトル。なんだか意味深ですね。




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