日記

あっ! いーじわるぅー

リン 15 P

2006-04-11 23:46:13 | Weblog
 昨夜から引き続き雨。引き続きも引き続き、一日中降っている。随分のんびりした低気圧で、一向に 先を急ごうとはしない。           

      リン  P (Phosphorus)  原子番号 15  原子量 30.973761


 リンとは、15の陽子と15の電子で構成されている原子。
核の中に陽子15と中性子が16のリン原子15P31 (100%)と、

14ε の中性子を持つリン原子15P29(電子捕獲→14Si29, 半減期 4.142秒)と、
15ε の中性子を持つリン原子15P30(電子捕獲→14Si30, 半減期 2.498分)と、
17β- の中性子を持つリン原子 15P32(β崩壊→16S32, 半減期 14.262日)と、
18β- の中性子を持つリン原子 15P33(β崩壊→16S32, 半減期 25.34日)の、
                                    放射性同位体がある。

 リンとは、 第15族・窒素族で、4原子分子(分子量 124) の単体で、原子価は、+1価, +3価, +4価, +5価である。

 リンには、 白リン, 赤リン, 紫リン, 黒リンなどの同素体がある。
 ◎白リンは、常温, 常圧で、四面体構造の蝋状で、にんにく臭い猛毒の白色固体。他のリンは、無毒。 他の同素体より化学的に活発で、白リンのみがベンゼン, 二硫化炭素 に溶ける。 湿った空気中で、発火点が 30℃ で自然に酸化され、閃光を発しながら自然発火し、酸化リン{二酸化リン(PO2), 三酸化二リン(P2O3), 四酸化二リン(P2O4), 五酸化二リン(P2O5)}を作るので、水中保存。 他のリンは、閃光を発しない。 比重 1.82。
    融点   44.2℃
    沸点  280℃

 ◎黄リンは、リン鉱石から得た段階で、白リンの表面が赤リンの膜で覆われたも。

 ◎赤リンは、黄リン+紫リンの四面体構造の暗赤褐色の粉末。 黄リンを270~300℃で数日間放置すると得られる。 発火点が260℃で、自然発火することはないが、摩擦により低い温度でも発火するので、マッチの材料に使われる。 赤リン自体は無毒,無臭。 吸湿性がある。酸化剤と共存させない様にし、火の気のないところに密閉して保存。 比重 2.35。
    融点  600℃(43.1気圧)
    沸点  416℃ (昇華)
   
 ◎紫リン(α金属リン)は、菱面体の単斜結晶構造で、金属光沢をもつ紫色の金属。密閉した容器で、黄リンを 鉛 か ビスマス と約250℃で融解して冷却すると得られる固体。 比重 2.36。
    融点  589.5℃(43.1気圧)
    沸点  416℃(昇華)
      
 ◎黒リン(β金属リン)は、 層状格子の単斜結晶構造で、金属光沢をもつ鉄灰色の金属。黄リンを約12000気圧で、200℃に加熱するか、常温で53000気圧に加圧すると得られる、安定した固体。 空気中ではなかなか発火しない。 比重 2.69。
    沸点=融点  587.5℃(昇華)
 
 ◎紅リンは、深紅色の粉末。微細な赤リン。 比重 1.88。

 リンは、地殻中に 1050ppm 存在。 リン灰石・ラン鉄鋼の鉱石に含まれる。

 雨は、夜になってもなかなか止もうとはせず、静かに暖かくゆったりと降り続き、深夜になって、やっと降り止んだ。 

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