今日、市外の大型ショッピングセンターへ遊びに行った。
私の両親が来八しており、一緒に行った。
ひとしきり遊んだ後、カフェで一休み。
ソフトクリームを食べ終え、ピザもつまんで再び遊びに行く子どもたちを眺めながら、斜め前に座る若いママに目が行った。
肩を越した茶色い髪は、裾をすかした流行の髪型。
ネル素材のようなシャツに、ジーンズ、ベルト。
テーブルに置いたタバコと、アイスコーヒー。
そして、そんな今時の若い子にしか見えない彼女の傍らには、
ショッピングセンターのベージュのベビーカーとそこに座る赤ちゃんがいた。
かわいらしい彼女は、タバコを吸いながら、アイスコーヒーを飲んでいた。
後姿からもわかる、ほっとした瞬間。
・・・自宅で二人きりでいるよりも、出かけようと思い、車に乗り込む。
こんな寒い日だもの、赤ちゃんと一緒に行くとしたらショッピングセンターが妥当だろう。授乳室もオムツ交換台も、遊び場も確保されているから、不測の事態にも対応できるし、赤ちゃんが機嫌がよかったら、自分のストレス発散のためにもウインドウショッピングができそうだし。
車から赤ちゃんを降ろし、入り口でベビーカーに乗せ、店内を見て回る。
ベビー服を見たり、自分の靴やバッグを見たり。
はぁ、そろそろ疲れてきたなぁ。とカフェに入る。
タバコを出しながら席につく。ほっ。ふぅ~。
今日は土曜日。家族連れを横目に、いつも抱くなんとなく寂しい気持ちをちょっぴり感じながら、自分なりに納得する。パパは仕事なんだもんって。
・・・私の空想なんだけど。
私は、彼女のタバコをのむ姿、アイスコーヒーのグラスに口をつける動作にほっと安堵した感を感じながらも、どこか寂しそうで、若いのに疲れている感じのする彼女から、目が離せられないでいた。
するとその瞬間、赤ちゃんがぐずりだしてしまった。
ほにゃぁ、ほにゃぁ、と訴えている。
私は、そんな可愛らしい声は、なんとも微笑ましく感じるし、うとましくも思わないのだが、彼女は少し周りに気を遣いながら、赤ちゃんの胸をとんとんする。でも、一層ほにゃほにゃ訴えだした。
彼女は、笑みも作らず、赤ちゃんを抱き上げた。抱き上げたけれど、声が大きくなりだした。彼女の心の中が痛いほどよく分かる。
(せっかくほっとひと息ついたところなのに・・。あんた、夜も寝せてくれないじゃん。今のこの時だけでも、余裕をちょうだいよ・・。)
疲れのにじみ出ている彼女は、ベビーカーとタバコとフリースのひざ掛けを残して、席を立った。抱っこして、店内を散策しに行ったのか、赤ちゃんの休憩室に行ったのかは分からない。まだ慣れない手つきで抱っこしながら、彼女はカフェを出て行った。
テーブルには、2,3センチほどしか飲んでいないアイスコーヒーのグラスに雫が垂れていた。まるで、彼女の涙のように・・・。
私は、彼女を見つめながら心の中で思っていた。
「あなたは、精一杯頑張っているよ。よく頑張ってるよ。
あなたの頑張りに気がついてるよ。
でも、あなたは不安なんだろうな。私もそうだったように、あなたも不安だらけの育児だよね。赤ちゃんの時には赤ちゃんの時の不安が、たくさんあるよね。
いっぱい頑張っているあなたを見ていると、涙が出そうになるんだ。
きっと、いっぱい抱えていることがあるんだよね。
聴いてあげたい・・・。」
この思いを伝えたいのだけど、突然話しかけたら変なおばさん、怪しい人と思われてしまうから言いにいけないのが悔しくて。でも、伝えた方がいいのではないかと思って彼女を探してみたけれど、見当たらなくて。見当たらなくてほっとしている自分もいたりして・・。
時々、こんなふうに、人の気持ちを感じることがあります。当たっているのかどうかは分からないのだけれど・・。
今日も、本当に、彼女の横顔を眺めながら、涙が出そうになった。鼻の奥がつんとした。何度も何度も。
世のママたちの努力に花を咲かせましょう。
私の両親が来八しており、一緒に行った。
ひとしきり遊んだ後、カフェで一休み。
ソフトクリームを食べ終え、ピザもつまんで再び遊びに行く子どもたちを眺めながら、斜め前に座る若いママに目が行った。
肩を越した茶色い髪は、裾をすかした流行の髪型。
ネル素材のようなシャツに、ジーンズ、ベルト。
テーブルに置いたタバコと、アイスコーヒー。
そして、そんな今時の若い子にしか見えない彼女の傍らには、
ショッピングセンターのベージュのベビーカーとそこに座る赤ちゃんがいた。
かわいらしい彼女は、タバコを吸いながら、アイスコーヒーを飲んでいた。
後姿からもわかる、ほっとした瞬間。
・・・自宅で二人きりでいるよりも、出かけようと思い、車に乗り込む。
こんな寒い日だもの、赤ちゃんと一緒に行くとしたらショッピングセンターが妥当だろう。授乳室もオムツ交換台も、遊び場も確保されているから、不測の事態にも対応できるし、赤ちゃんが機嫌がよかったら、自分のストレス発散のためにもウインドウショッピングができそうだし。
車から赤ちゃんを降ろし、入り口でベビーカーに乗せ、店内を見て回る。
ベビー服を見たり、自分の靴やバッグを見たり。
はぁ、そろそろ疲れてきたなぁ。とカフェに入る。
タバコを出しながら席につく。ほっ。ふぅ~。
今日は土曜日。家族連れを横目に、いつも抱くなんとなく寂しい気持ちをちょっぴり感じながら、自分なりに納得する。パパは仕事なんだもんって。
・・・私の空想なんだけど。
私は、彼女のタバコをのむ姿、アイスコーヒーのグラスに口をつける動作にほっと安堵した感を感じながらも、どこか寂しそうで、若いのに疲れている感じのする彼女から、目が離せられないでいた。
するとその瞬間、赤ちゃんがぐずりだしてしまった。
ほにゃぁ、ほにゃぁ、と訴えている。
私は、そんな可愛らしい声は、なんとも微笑ましく感じるし、うとましくも思わないのだが、彼女は少し周りに気を遣いながら、赤ちゃんの胸をとんとんする。でも、一層ほにゃほにゃ訴えだした。
彼女は、笑みも作らず、赤ちゃんを抱き上げた。抱き上げたけれど、声が大きくなりだした。彼女の心の中が痛いほどよく分かる。
(せっかくほっとひと息ついたところなのに・・。あんた、夜も寝せてくれないじゃん。今のこの時だけでも、余裕をちょうだいよ・・。)
疲れのにじみ出ている彼女は、ベビーカーとタバコとフリースのひざ掛けを残して、席を立った。抱っこして、店内を散策しに行ったのか、赤ちゃんの休憩室に行ったのかは分からない。まだ慣れない手つきで抱っこしながら、彼女はカフェを出て行った。
テーブルには、2,3センチほどしか飲んでいないアイスコーヒーのグラスに雫が垂れていた。まるで、彼女の涙のように・・・。
私は、彼女を見つめながら心の中で思っていた。
「あなたは、精一杯頑張っているよ。よく頑張ってるよ。
あなたの頑張りに気がついてるよ。
でも、あなたは不安なんだろうな。私もそうだったように、あなたも不安だらけの育児だよね。赤ちゃんの時には赤ちゃんの時の不安が、たくさんあるよね。
いっぱい頑張っているあなたを見ていると、涙が出そうになるんだ。
きっと、いっぱい抱えていることがあるんだよね。
聴いてあげたい・・・。」
この思いを伝えたいのだけど、突然話しかけたら変なおばさん、怪しい人と思われてしまうから言いにいけないのが悔しくて。でも、伝えた方がいいのではないかと思って彼女を探してみたけれど、見当たらなくて。見当たらなくてほっとしている自分もいたりして・・。
時々、こんなふうに、人の気持ちを感じることがあります。当たっているのかどうかは分からないのだけれど・・。
今日も、本当に、彼女の横顔を眺めながら、涙が出そうになった。鼻の奥がつんとした。何度も何度も。
世のママたちの努力に花を咲かせましょう。