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羅漢さんの托鉢日記

私の勤める、葬儀社羅漢では、お客様お一人お一人を訪問する、営業方法をとっています。これを托鉢と称します。  

美しき日本語(円谷幸吉の遺書)

2008-05-03 14:17:54 | ちょっと一息
 1964年東京オリンピックの年、私は中学生だった。
ようやく、テレビが普及しだし、
私たちは、学校の授業で競技を見せていただくこともあった。
そのオリンピックのマラソンで、円谷幸吉は銅メダルにかがやいた。

 数日前、なにげなく付けたテレビに、マラソンの君原さんがでていた。
東京オリンピックの次のメキシコで、銀メダルをとった人だ。
円谷選手の親友だとテレビでは言っていた。
「円谷君のぶんもがんばりました」
自分のことにはふれずに、インタビューに答えた言葉である。
メキシコに出るはずだった円谷選手は、もうこの世を去っていた。
美しく物悲しい遺書を遺して。

 その文にふれたのは、いつの頃かは忘れたが、
若かった私は、おおきな衝撃を受けた記憶がある。

 父上様、三日とろろ美味しゅうございました。
 干し柿、もちも美味しゅうござざいました。
 敏夫兄、姉上様、おすし美味しゅうございました。
 克美兄、姉上様、ブドウ酒、リンゴ美味しゅうございました。
 巌兄、姉上様、しそめし、南ばんづけ美味しゅうございました。
 喜久造兄、姉上様、ブドウ液、養命酒、美味しゅうございました。
 又いつも洗濯ありがとうございました。
 幸造兄、姉上様、往復車に便乗させて頂き有難うございました。
 正男兄、姉上様、お気をわずらわして大変申し訳ありませんでした。
 幸雄君、英雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、良介君,敬久君、
 みよ子ちゃん、ゆき江ちゃん、光江ちゃん、彰君、芳幸君,恵子ちゃん、
 幸栄君,裕ちゃん、キーちゃん、正嗣君、立派な人になってください。

 父上様、母上様、
 幸吉はもうすっかり疲れ切って走れません。
 なにとぞお許し下さい。
 気が休まることもなく、御苦労、御心配をお掛け致し申し訳ありません。
 幸吉は父母上様のそばで暮らしとうございました。

自ら死に至った経緯については、私に述べる言葉はありません。
ただ、物悲しくも美しい日本語として、心にとまっています。



羅漢http://www.rakan-fuk.co.jp/

夏は来ぬ。

2008-05-02 17:08:06 | ちょっと一息
 
 朝出勤すると、社長が白い可愛い花を摘んできた。
会社のすぐ近くの土手に咲いているという。
すぐに見に行った。
「卯の花だよ」師が教えてくれた。
これが卯の花と、今日初めて知った。

卯の花の 匂う垣根に
ほととぎす はやも来なきて
しのびねもらす 夏は来ぬ

 たしかこんな歌だった。
童謡というものは、誰のなかにもあるものだ。
なぜか、とてもハッピーな気分になった。
そして、日本語の美しさを思った。

このところ、とても暑い日がつづいている。


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古代の町から引力の町へ(佐賀路ひとり旅)

2008-04-19 20:34:44 | ちょっと一息

久里双水古墳(唐津市)
太良町、有明海(佐賀県太良町)


 出勤すると、思いもかけず休みをいただいた。
「太良町にでも行ってきんしゃい」
太良町までの最短コースの道順を、社長に教えていただき、
朝礼の後、愛車を駆って出かけた。
(なんと、ニクイ配慮でしょうか)
かつて太良町のことは、磁場が強いところと聞いていた。

 まずは二丈町から浜玉のバイパスを下り、鏡山登山口を左折して相知(おうち)へ向かう。
横目で、鏡神社、古代の森を見ながら走り、
途中,久里双水古墳(くりそうすいこふん)に立ち寄った。
お気に入りのCDを流し、鳥羽一郎とコラボしながら、
時々メモ書きを見ながら更に走ると、
「村田英雄記念館」の看板があり、“村田だ”と言っている。
(意外と、さわやかな顔の写真だ)
村田英雄は佐賀県相知の出身らしい。
さらに “風のふる里”厳木(きゅうらぎ)へと走り、
町切(ちょうぎり)を右折して、厳木バイパスに乗る。
バイパスを下り多久市内に入る。
更に江北町(こうほく)から白石町(しろいし)と走り、
鹿島、太良へと、海を左に見ながら南へひたすら走る。

 やがて、“月の引力が見える町”の看板がでてくると、
かの太良町である。
道の駅があり、「よってみてくんしゃい」と誘っている。
さそわれることにした。
海辺にいくと、水辺線の彼方まで潟になっていた。
ちょうど、子供たちが少人数ではあるが、ガタリンピックをやっていた。
ここは潮の干満が非常に大きくパワーあふれるところといわれている。
「中年オジサンもパワー満開になるぞ!」

 更に南に走り、走りすぎ長崎県の小長井町までいってしまった。
店の人に教えてもらい、“150メートル程戻ってください”のとうりに戻ると、
目的の“蟹御殿”が右手にあった。(長崎県側からいくとです)
風呂に入り、メシ喰って。
本日はありがとうございました。

 今日は「ちょっと一息」で投稿しよう
だいぶ、一息だけど。


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しろしか話

2008-04-17 20:42:46 | ちょっと一息
この夏が来ると、糸島に移り住んで三年を迎える。
糸島の言葉もどうにかマスターしてきたようだが、
まだ不思議な言葉がある。
「し・ろ・し・か」
この微妙な感覚がまだつかめない。
「今日は雨が降りようけん、しろしかね」などと使う。
先輩に聞いてみたが、いまひとつ解らない。

ある時、制服の話題が出た。
羅漢では葬儀の式典用のスーツの下に着るYシャツはグレー
(シックな色が気に入っている)である。
式典以外の時は個人のセンスにまかせているので、
自由な着こなしができる。
葬儀社のイメージは白のYシャツに黒のスーツだった私からすれば、
実に、喜ばしいことだった。
「前の葬儀社のときは、白しかきれなかったんですよ」
「しろしかった」・・・(失笑―そんな使い方はしませんよ)

「せつない」でもないし・・・
「むなしい」ではないな。

ところで、
「いっとんしゃー」という言い方は頻繁に聞く。
「行っている」という意味らしい。(これはマスターしました)
「1トン車でいっとんしゃーよ」
という駄洒落までいえるくらいに(面白いかどうかは別にして)

ある日托鉢から戻ると、師が私に言った。
「托鉢はしろしかろうや」
「いいえ、そんなことはありません」
そう答えたが、なぜか心が晴れ晴れとしていない。
そうかわかったぞ!
“しろしか“とは「とほほ」ということだな。


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昨日(彼岸の中日)のはなし

2008-03-21 20:29:21 | ちょっと一息
  
アネモネ(八重)おばあちゃん宅のはこちら
アネモネ(一重)

同僚が懇意にしているおばあちゃんのお宅へ、
同僚と一緒にお彼岸のお参りに行った。
仏壇に手を合わせ、ご挨拶をしたらすぐに辞するはずだった。
ところがなんと、昼食をすませて間もないというのに、
おはぎ(※)やお煮染め、酢の物、おいなりと並びはじめた。
「食べり、食べり」とすすめられるのに、
「おはぎだけいただきます」と答え、
手作りだという、よもぎ皮のおはぎを別腹にいれた。

物知りの同僚が教えてくれたのだが、
―(※)は実は意味があってー
春はぼたもちといい、秋におはぎというそうだ。
季節の花になぞらえて、牡丹餅、お萩というわけだ。
だけど、和菓子屋さんの幟(のぼり)には、“おはぎ“とかいてあった。
語感としてはこのほうがひびきがいい。

どうしてもと、お持ち帰りを強いられ(?)、
ありがたくいただいて帰ることにした。

玄関におおぶりの花を咲かせた鉢植えがあったので、
「これは何というはなですか?」と尋ねると、
アネモネだと、これも同僚が教えてくれた。

すかさず、
「この花、妹さんが好きなのですか?ううん、姉もね(アネモネ)」
とギャグを飛ばすと、おばあちゃんは大笑い。
「それ、ワタシもつかわせてもらう」と言った。

さらに、オチがある。
会社に戻り、師と皆とで夕食をしている時、
「さっきから右のほっぺたを噛んで、いかんな」と私。
「どうした」
「被せていた歯が運転中にボロッとはずれたとです」
「ほう、そりゃたいへんな話(歯なし)やね」
師のギャグと気づかず、一瞬間があいたあと、
今度は私が大笑いする番だった。


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春が来た!

2008-03-19 12:05:12 | ちょっと一息
    
桜(二丈町松末にて) 山茶花(志摩町吉田にて) 木蓮(前原市末永にて)                                                                    

ここ数日、暖かい日が続いている。
外回りも実に気持ちがいい。
春が来た!のだ。
あっというまに桜が咲いた。
予報によれば、開花は例年よりずっと遅くなるはずだったが・・・

春の糸島をそうついて(歩き回ること?)いると、
待ちかねたように咲いた、花々に出逢う。
ここ数日で、携帯におさめた画像です。

でも、本日雨。(お外に出してもらえないの)
デスクワークの合間の投稿です。

 
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夜明けの停車場

2008-03-10 22:05:30 | ちょっと一息
昨日、葬儀をされた喪家様を訪れた帰り道、
カーラジオから聞こえてきた、あの名曲。

夜明けの停車場に 降る雨は冷たい
涙をかみしめて さよなら告げる
嫌いでもないのに何故か
別れたくないのに何故か
ひとりで旅に出る 俺は悪いやつ
だから濡れていないで 早くお帰り
君には罪はない 罪はないんだよ

一駅過ぎるたび 哀しみは深まる
こんなに愛してて さみしいことさ
嫌いでもないのに何故か
別れたくないのに何故か
幸せ捨ててゆく 俺がわからない
だから遠くなるほど 胸が痛むよ
君には罪はない 罪はないんだよ

正午すぎのNHKだった。
長谷川真吾のリメイクで当人がゲストででていた。
私にとっては、はじめて聞くアーティストだった。
最近、”青春歌謡”がまた復活しているらしい
つい最近も、西郷輝彦を彷彿とさせる歌を聴いた。

聴こえてくる歌に、私も合唱する。
歌詞を全部おぼえいるのがすごい!(自分でいうか)
歌というものはすごい。
オジサンもすぐに青春に戻るのだから。

もう一曲ある。
「鉄橋をわたると涙がはじまる」
これも長谷川真吾のリメイク。

気がつけば今日一日中、
石橋正次のワンマンショーだ(鼻歌)
若い頃、同世代の石橋正次のファンだった。
「この曲のもっているイメージを壊さないように歌っていきたい」と、
コメントした長谷川真吾のファンになるかも・・・

仕事を終え、ネットで調べると、
このジャケットがあった。


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雨あがる。

2008-03-07 20:41:46 | ちょっと一息
  
 ”緑と水の町、二丈。”
私のなかの、この町のキャッチフレーズです。

数日前、黄砂にみまわれた町を、
雨が洗い流してくれた。
折からの雪景色と相まって、
この町が清まって見えた。

ファミリーホールの駐車場の竹林も
いつもより、凛としていた。
マイパソコンのデスクトップに、しばらく貼りついています。


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雨のち牡蠣ときどき芋

2008-03-05 12:46:57 | ちょっと一息
三日、北九州は黄砂にみまわれた。
屋根も車も斎場も。
翌朝掃除に取りかかるが、かなりのものだ。
お客様を迎える玄関だけは、朝の掃除で仕上げた。

午後、冷たい雨が降り出した。
天の恵み。
男ども総がかりで、屋根、壁、窓、溝と、
黄砂を洗い流した。

携帯が鳴った。
濡れた手ででると、
「きりのいいところでこっちに来てください」とTさんの声。

「さあ、どんどん食べて」
発砲スチロールのトロ箱いっぱいの牡蠣があるではないか。
「どこから?」
「いろは島、肥前町の」
唐津のほうから帰ってきた社長がかかえてきたようだ。
「ごっつあんです」
牡蠣のシーズンもそろそろおわる。

―今日のカキ焼きのレシピ(たいそうな)―
半分に切ったドラム缶の中ほどを金網で仕切り、
下部に空気穴を開け、上部に金網を敷く。
燃料は備長炭。
あとは牡蠣をそのまま乗せ、焼き上がりを待つだけ。
殻が、パカッと開いたときが食べどきです。
味付けは、ポン酢。(うまっ!)
デザート(?)にあの(2/28日)焼き芋がついていた。

佐賀県唐津市肥前町いろは島は、「いろは島」で検索できます。



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結婚披露宴の司会、仰せつかりました。

2008-02-11 09:43:10 | ちょっと一息
その指令(んっ)を受けたのは昨日のこと。
やっぱり。
で、昨日がその日なんです。
ごく親しい人の結婚を、
ごく親しい者が集まり、祝した。

司会者冥利につきることであり、ひきうけましょう。
「只今より・・・~開式させていただきます。
本日、おつとめ頂きますご導師様は、○○宗○○寺ご住職でございます・・・」
いつもなら、こうなる。
今回はそうはいかない。
(BGMもブライダルバージョン)
経験豊富(うそうそ)、アドリブでいこう。

「・・・~本日、進行役を仰せつかりました、rakan-takと申します。
こういっためでたい席での司会は、本日が初めてでございます。
そうでないほうは何度も・・・失礼がありましたらおゆるしください。」
出だしだけ考えて、後は臨機応変にいきましょう。

という訳で、宴席はなごやかにすすんでいった。

新郎のお兄さんが、お祝いの言葉をのべた。
私は紹介し、マイクをわたす。
BGMはいとしのエリー(オルゴールバージョン)
兄弟愛にもらい泣きするひと、(私もそう)

”司会者歌え”のご要望にこたえ、
5000曲のカラオケリストを繰った。
懐かしい曲をみつけた。
私が20代の頃、静かに流行った。
佐々木勉という歌手が歌った「あなたのすべてを」

名前も知らない あなたとわたし
なのに不思議ね 胸がときめく
これがほんとの 恋というものかしら
教えてほしいの あなたのすべてを
今宵ひとりで歌う あなたへのうた

今度あえるのは いつの日かしら
あなたと逢った このお店で
こんやもわたしは そっとあなたを待つの
教えてほしいの あなたのすべてを
今宵ひとりで想う あなただけのこと

このへんまでそらで覚えていた。
何十年ぶりにこの歌に巡り会えた。

「いい歌だ」師からアンコールがかかった。