本日、念願の映画『グレイテスト・ショーマン』を観て来ました。
が──
思っていたほど心躍るものではなかったです……ちょっと期待し過ぎたかな。
いえ、オープニングにはワクワクしたし、楽曲やダンス振付は素晴らしかったと思います。カーライル(ザック・エフロン)とアン(ゼンデイヤ)の空中ラブシーンは美しく、話題の「This is Me」のシーンもキアラ・セトルさんの歌唱と相まって胸に迫り、涙が出ました。
しかし、それを支える脚本(または構成)がどうにも駆け足気味で、また肝心のバーナム役ヒュー・ジャックマンには「胡散臭さ」が足りません。彼を「非道な山師」と感じさせる暇を与えないための駆け足なのかもしれませんが、それゆえバーナムの人物像がブレてしまった感があります。サーカスの皆のキャラクターも、それほど際立った描かれ方はしてしません。それも「フリークスの見世物」感を出さないためだったかも知れませんが、やはり中途半端な感じです。
これ、バーナム視点ではなく、むしろカーライルか、バーナムのサーカスの誰か──それこそアンや「親指トム」将軍あたりの視点で構成した方が良かったのではないでしょうか。胡散臭い山師で金の亡者で、しかしそんな彼だからこそ成し得たことがある。という話にするためには。
おそらく、舞台作品ならこの脚本・構成でも、そこまでの齟齬やちぐはぐ感はなかったのではないかと思いますが……編集その他、製作総指揮のジェイムズ・マンゴールドの手がかなりはいっていると伝えられるのも、何らかの再構成の必要に迫られてのことだったかもしれません。
繰り返して言いますが、楽曲はどれも良い曲揃いです。だからこそ、いろいろ惜しいと思ってしまうのです。
映画館を出て、遅めのランチのため、近くのショッピングセンターのレストランへ行ったのですが、お店前の通路にすごい人だかりができていました。その場所には元からTVモニターが設置されているのですが、今日は平昌オリンピックのフィギュアスケート男子シングル・フリースケーティン中継日。街頭テレビよろしく、皆その場で観戦、応援していたんですね。
自分が観た時は、ハビエル・フェルナンデス選手の演技中でした。もっと観ていたかったけれど、何しろ空腹だったので、ハビエルの点数が出たところでお店にはいりました。
食べている間にも、外から歓声や拍車が聞こえてきましたが、あれはすべての結果が出た瞬間だったのでしょうか。
順位は皆さん既にご存知の通り、1位:羽生、2位:宇野、3位:フェルナンデス。羽生はオリンピック二連覇!やはりすごい選手です。ハビエルもメダル獲得できてよかったです。
帰宅後、改めてツイッターを見れば、タイムラインはその話題でも持ちきり。メダリストについてだけでなく、今季で引退を表明しているパトリック・チャンをはじめとする選手たちそれぞれに言及がなされ、またキャンデロロ等、往年の名選手について熱く語る人もいたりと、祝祭ムードが楽しく嬉しかったです。昨日もSPのときもそうでしたが、それを眺めているだけで元気が出てきました。試合はすべて録画してありますので、後ほど改めて観ます。
TGSについても、また別エントリーでちゃんとレビューを書きたいと思います。