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脚本・監督ウディ・アレン、主演スカーレット・ヨハンソン&ウディ・アレンそしてヒュー・ジャックマン。日本未公開。
以下ネタバレの上、当ブログには珍しく批判ばかりの感想なので、ご注意下さい。
ストーリー:サンドラ(ヨハンソン)は、ロンドン滞在中のジャーナリスト志望アメリカ人学生。或る日、友人たちと共に出かけたミュージック・ホールで、「チャイニーズ・ボックス」マジックの最中、死去したばかりの有名レポーターの幽霊(イアン・マクシェイン)に遭遇。市内を騒がせる連続殺人犯「タロット・カード・キラー」とは、有力貴族ライマン卿の子息で、ビジネスマンとしても成功を収めているピーターだと伝えられる。
真相究明を託されたサンドラは、偽名を用い、成り行きで巻き込まれたマジシャンのシドニー(アレン)をも父親と偽って、ピーター(ジャックマン)への接近に成功するが……
感想:他愛ないとか肩が凝らないとか言うより、ひとこと「しょぼい」。
映画館で観るようなものではないし、テレビドラマだってもっと見応えある作品は多数存在する。
とにかくミステリとしては穴だらけ。と言って「おしゃれなロマコメ」でもない。
証拠となる品のあまりにお粗末な扱い(手紙も鍵も、あんないかにもな隠し方をするか?)、偶然に頼った捜査、都合よく現れては、思わせぶりなヒントを与えるのみの幽霊(それに加えて、ああいう登場の仕方をするなら、彼の「成仏」まで描くのが正しい作劇ではないのか?)等々、テレビはテレビでも、日本の二時間サスペンスものレベル。それも、ジャーナリスト志望女子大生と冴えない老マジシャンのコンビで、シリース化まで想定していそうな感じ。
正直なところ、このキャスティングで作る意義があったとは思えないが、『マッチ・ポイント』でスカーレットにメロメロになった監督が、今度は彼女と共演したいがために作っちまった萌えムービー、もしくはドリーム映画として観るべきなんだろう。巨乳のメガネっ娘萌え。何て判り易いんだ……
という訳で、これが日本で公開されるとは思えませんが、わざわざ海外DVDを購入することも、ウディ・アレン監督作品、またスカーレット・ヨハンソンやヒュー・ジャックマンの主演映画をコンプリートしたいという方たち以外にはお奨めしません。
ヒュー的な見どころは……プールのシーンの大胸筋とか僧房筋とか上腕二頭筋とか……?
付記:2007年10月『タロットカード殺人事件』のタイトルで日本公開。
ヒューは脚本を読んだときにどう思ったんでしょうか。
とりあえずウディ・アレンと仕事したかっただけなのか。
息抜き映画に出たかっただけなのか。
それとも他に理由が????
確かにかなりご都合主義、ウディーはうざいんですけど、(狙ってると思います)ヒューが初めてワルやってるというので楽しめました。それと矢鱈脱いでる、(結局これ)ヒューの女口説きのうまさでしょうか・・・この間‘カサノヴァ’見てヒース・レジャーが全然女たらしの貴族に見えなかったので、ヒューはうまいと思いました。(笑)
>ぷよ様
まあ、これは私の意見ですから、実際ご覧になれば、また別のご感想があるかも知れません。
でも、わざわざ海外DVDを取り寄せてまで、ということになると、かなりリスキーと言うか…(苦笑)
日本でもそのうちDVDくらいは出るかも知れないので、ご判断はそれからでも遅くないと思いますよ。
でも本当にヒューは、なぜこれに出演したんでしょう?やはりウディ・アレン作品に出てみたかった「だけ」なのかも
>misao様
そう、本人が顔を出すウディ映画は大抵うざいですよね(笑)。
彼らしいと言えば言えますが、狙ってるにしては、結局外しているような…
ヒューの演技にしても、これまで見て来たような役柄を一歩も出るものではなかったし。
とにかく「ミステリ」としてあまりにお粗末(そんなものを期待する方が間違っていたのかも知れませんが)、私としては駄目でした。
>‘カサノヴァ’見てヒース・レジャーが全然女たらしの貴族に見えなかった
私は「カサノヴァ」見ていないのですが、「BFO」でピーター@ヒューが「見たぁ?カサノヴァのヒース!!!」と観客に言って(ウケて)いたのでスゴイのかと思っていたんですけど、実はあれは捻ったネタだったんでしょうか(笑)??
BBC製作のが良かっただけにこれは軽すぎて駄目、でも脇役が言い味出してましたが・・・・
主演の2人が実に勿体無い作品でした。
ではでは今年も宜しくお願いいたします
まず、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
旧年中はお世話になりました。
そして、コメントありがとうございます。
『Scoop』=『タロットカード殺人事件』については、やっぱり……ですね。
好意的なご感想が多いようで、却ってびっくりしました
自分もウディとは相性いまいちみたいです。
同じユダヤ系の笑いでも、メル・ブルックスのくどさは寧ろ平気なんですが……
当方の映画感想は、今年も特定の分野や出演俳優や国に偏ったものになりそうですが、こんな感じでよろしくお願い致します。