というわけで、日生劇場で上演のミュージカル『ラグタイム』初日を娘と共に観て来ました。
オープンしたばかりなので、詳述はしないでおきます。トップ画像は千代田線日比谷駅前の通路に掲げられている広告写真です。
日生劇場 ミュージカル『ラグタイム』
20世紀初頭のアメリカに於ける、人種、民族、経済格差や社会的階級等から生じる様々な「分断」と、時に結ばれる繋がり、そして愛を描く物語。ブロードウェイ初演時の1998年時点では、日本で上演してもそこまでピンと来なかったかもしれません。幸か不幸かそれらの問題への理解度が進んだ現在、そしてそれらの問題が未だに解決に至らず、今もなお同様の出来事が起きているこの時代に、この作品を観ることができて良かったと思います。
ツイッターで「アメリカ版『レ・ミゼラブル』」との評を見て、なるほどその通りだと思いました。重層的な構造の群像劇でもあり、ラグタイムという「アメリカの音楽」をテーマ（モチーフ）にしていることと言い、BW初演時には本当にそれを目指していたのではないでしょうか。リバイバル公演、コンサート版の成功と、この作品が上演され続ける意義は現在さらに深くなっていると思います。それもまた「幸か不幸か」ではありますが。
映画で予習もしましたが、映画と舞台は同じE.L.ドクトロウによる原作による別作品と言って良く、たとえば舞台で重要な役であるエマ・ゴールドスタイン（実在人物）は映画には登場しないし、「ファーザー」の探検旅行も映画では描かれません。そして「ターテ」は舞台版の方が遥かに好感の持てる人です。石丸幹二さんが演じていたからというだけでなく。
原作も読んでみたいけれど、入手は現在きわめて困難。図書館等で探してみるべきかもしれません。
ともあれ「ああ良いものを観た」という充足感を胸に劇場を後にしました。カーテンコールには作詞リン・アレンズ、作曲スティーヴン・フラハティ両氏も登場し、井上芳雄さんの軽妙なトークも、MCを芳雄さんに任せた形の石丸幹二さんのいつもよりホワホワした雰囲気も楽しかったです。
座席は2階最前列センターブロック。ド・センターではなかったけれど舞台全体が見渡せて、初日にそこで観ることができて良かったと思います。
以下は「日記」的なものを。
観劇前にホテルにチェックインし、日比谷シャンテの《梅梅》で早めの晩ごはんを食べました。
海老ワンタン麺と肉まんセット。杏仁豆腐のデザートも付いています。
前菜に蒸し鶏のねぎソース。
夕食後、宝塚ショップや東宝（演劇）ショップも覗き、雑誌も買いました。そう言えば劇場で公演グッズを買う機会がなかったのは（場所がよく判らず）残念です。
土曜日のTV【世界ふしぎ発見！】と【新美の巨人たち】はホテルで観ましたが、舞台のことで頭も胸もいっぱいだったため、あまり集中できませんでした。
晩ごはんを食べた時間が早かったせいで、娘は夜遅くになって「お腹すいた」「開いているお店でお夜食を食べるか何か買って帰れば良かった」とずっと言っていました
今日は朝から晴天。早めに起きてホテルのレストランで朝ごはんをいただきました。
頼むのはいつも和食セット。お味噌汁は野菜たっぷりでありがたかったです。洋食のスープも美味しそうだったし、たまにはそちらも食べてみたいと思うのですが……
部屋に戻って『仮面ライダーガッチャード』を視聴。石丸幹二さん演じる九堂風雅さんは今回も登場しました。二日続けて「娘に本を読む石丸さん」を観られてラッキー……かもしれません
【日曜美術館】視聴は途中から。少し休んでから早めにチェックアウトして、お昼ごはんもシャンテにて。最近できた韓国料理店《韓日々》に初めて入ってみました。
こちらビビンパ定食。キムチが載っていなかったのとメニューにチヂミがないのがちょっと残念ですが、美味しかったです。娘はプルコギ定食を頼み、久しぶりに美味しい韓国料理にありつけたと喜んでいました。
食後は寄り道や買い物はせず、電車に乗りました。
自宅最寄駅前でカフェに入り、ホットカフェオレで一休み。外はまだまだ暑いとは言え、冷房の効いた中にいると肌寒く感じるようになりました。
こちらでも買い物などはせず、駅前で娘と別れて帰宅。今日は暑くなるとの予報があったため、家のエアコンをつけっぱなしで出かけましたが、それで正解でした。とにかくベランダが暑い（熱い）です。
家ではまず荷ほどきして、二日分の汚れた衣服を一気に洗濯。まだ十分早い時間だったから外干しもできました。留守中に録画した番組を一部観て、受け取れなかった荷物の再配達手続きなどもしているうちに、すぐ時間が経ってしまいます。
シャワーを早めに済ませ、ご飯を炊いてありあわせの簡単おかずで軽くいただきました。
夜のTVはまずEテレで【石見銀山物語】夏の新作、続けて【ふるカフェ系ハルさんの休日】再放送を視聴。その後すぐ TOKYO MX の映画『ガメラ3 邪神（イリス）覚醒 』へ。ストーリーや設定より、とにかく映像がすごいです。あのラストは公開当時は賛否両論でしたが、その悲痛なカッコよさと共に、怪獣映画として空前絶後の幕引きだったと思います。
その後はEテレで【クラシック音楽館】を流しつつメール整理やブログ書きなど行い、NHK『アストリッドとラファエル3』へ。今日は15分遅れのスタートでした。
アストリッドの亡き父の秘密が判り、それと共に名誉も回復され、アストリッドも晴れて正式に司法警察官となった最終回。しかし、そこへ到る道は苦しく恐ろしく、二転三転の展開に観ている方もハラハラしました。そして、ラスボスの声がいきなりの大塚芳忠さん！「4」は本国では製作されているはずですが、NHKでの放送は未定だそうです。
