
本日1月17日は、阪神淡路大震災発生から17年目に当たります。
昨年の東日本大震災発生を受け、毎年神戸市で行われる追悼式典も、今年は更に重い意味を背負うこととなりました。
20年を経ずして、またもあのような震災が起きてしまうとは、思ってもみませんでした。
1995年はまた、オウム真理教による一連の事件が世を震撼させた年でもあり、世紀末ということもあって(ノストラダムスの大予言を未だ信じている人もいたし)何か終末論めいた気分が、世の中に蔓延していた記憶があります。
しかし、21世紀はちゃんと来たし、どれほど酷い事件や災害が起きようとも、「世界」はそう易々とは終わりません。
むしろ「終わってたまるか」という反動も大きかったと思います。
安易な終末論、即ち「誰かがリセットしてくれる」世界を夢みることは、結局のところ単なる思考停止や責任転嫁でしかありません。そこからオウムへ到る道はほんの数歩です。
いま生きている者は、この揺れる大地と放射線まみれの大気の中で、それでも生きていくしかないのでしょう。
17年前、そして昨年、命を奪われた多くの人々に、今はただ黙祷を捧げます。