去年から読んでいた京極の新作。
ようやく読み終えた。
800ページ超。
さすがに長かったよ。。
はっきりしない事件に翻弄される益田、青木。
読者も同じように翻弄されるが、これは事件の真相自体が
はっきりしない構図で展開されていたんだね。
こういうこともある。
この不幸な出来事の積み重ねもやっぱり「不思議なこと」では
ないのだなぁ。
「塗仏の宴」「陰摩羅鬼の瑕」と、ちょっと不作が続いていたが、
本作はなかなか読ませる作品だった。
正直、「絡新婦の理」以前の作品に比べると、勢いや衝撃は少ない。
京極、榎木津、木場といったキャラの登場が少ないのもちょっと不満ではある。
が、人間・榎木津探偵に迫るラスト数ページは秀逸であった。
そして何より、読むこと自体が楽しい。
読書の楽しさを認識できる、数少ない作家だと改めて思った。
次回作、いつになるかわからないが、期待して待とう。
あ~る亭のなで心地:★★★★★★★☆☆☆
ようやく読み終えた。
800ページ超。
さすがに長かったよ。。
はっきりしない事件に翻弄される益田、青木。
読者も同じように翻弄されるが、これは事件の真相自体が
はっきりしない構図で展開されていたんだね。
こういうこともある。
この不幸な出来事の積み重ねもやっぱり「不思議なこと」では
ないのだなぁ。
「塗仏の宴」「陰摩羅鬼の瑕」と、ちょっと不作が続いていたが、
本作はなかなか読ませる作品だった。
正直、「絡新婦の理」以前の作品に比べると、勢いや衝撃は少ない。
京極、榎木津、木場といったキャラの登場が少ないのもちょっと不満ではある。
が、人間・榎木津探偵に迫るラスト数ページは秀逸であった。
そして何より、読むこと自体が楽しい。
読書の楽しさを認識できる、数少ない作家だと改めて思った。
次回作、いつになるかわからないが、期待して待とう。
あ~る亭のなで心地:★★★★★★★☆☆☆
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