南十字星からアジアQZSS(日)/IGSO(中・印)を眺める

グローカルイースト視点
アジアQZS/IGSO軌道モニタ
高橋冨士信 fj鷹@gmail.com

019 11/01 沖縄首里城悲劇と札幌五輪騒動の中で NavIC東輪1D-西輪1Bペア,BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)マークアニメGIF

2019年11月01日 | アジアンQZSS(日)/IGSO(中印)軌道
22019 11/01 南十字星がなんとかギリギリ見える北回帰線近くにある沖縄県の首里城火災悲劇には言葉もありません。年配の方々には、本土決戦の肩代わりの爆弾の嵐の中の首里城焼失を思い起こさせたことでしょう。日本全体で沖縄への支援をして行きたいものです。

一方の降って湧いた北海道は札幌への五輪マラソン・競歩騒動は、喜劇で済まされない欧米価値観を押し付けるIOCの強引さを日本人に強烈に再認識させました。

あらためて宇宙技術においても、日本はアジアの縁辺島嶼国として自主的にアンテナを世界に開いて、生き抜いてゆくしかありません。

災害列島特有の天変地異激化の問題意識を忘れず強く持つことこそが、他国には手を出せない革新的イノベーションを生み出せるはずです。そのためにも計算機に頼らない直感的・幾何学的な視点が重要だと思います。

これから年末へ向けては太陽合は慌ただしくなります。太陽赤緯出合い型のインドNavIC東輪1Dー西輪1Bペアの同期太陽合の生起か、太陽赤緯追い付き型の中国BD-IGSO三姉妹(東輪3,中輪3-1,西輪6)同期太陽合の生起かという大胆な競争選択でしょう。さらには軌道図の東端を北上する見落としやすい太陽赤緯出迎え型の日本のQZS-2の単独太陽合もからんできます。太陽合も慌ただしい年末になります。

昨年と比較しての同期差のズレの変化が、インドペアや中国三姉妹や、日本QZS-4やQZS-2の各機においてどうなってゆくのかが興味深いところです。IGSO/QZSSの軌道運動位相差を太陽系慣性座標規模で捉える基準として、太陽合同期状態の分析が効果的といえるでしょう。

以下のQZS/IGSO軌道描画フォームにアニメGIFを記録します。
2019 11/01 QZS/IGSO軌道の2倍拡大アニメGIFを記録します。


2019 11/01 QZS/IGSO軌道の4倍拡大アニメGIFを記録します。


インド・太平洋宇宙連携の中核となる大国インドの宇宙大国化動向などユーラシア上空のQZSS/IGSO軌道運動を、測位衛星と太陽との天体エベントに注目して頂くことができればと思います。


平成期の日本宇宙陣は欧米のMEO重視の壁を乗り越えて、先駆的RNSSとして脱MEOという大胆なQZS計画実現を頑張りぬきました。これが、アジアのGNSS情勢のMEOからの脱皮、端的にBDSS-IGEO/IGSOの充実を産み出しました。日本はQZSSを月面探査日印協力を基盤に軌道運動・測位へ活用展開を目指すべきでしょう。

中国側は日本QZSSの自立した踏ん張りを見守りながら、将来のIGSOエコシステム構築の展望を描いているでしょう。これがインドのIRNSS NavICや、ロシアが計画中のポストGlonassたる高々度亜QZSS型衛星軌道セグメントの実現にも大きな影響を与えるでしょう。
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