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オートバイスポーツ、トライアルを中心にディレクター生野涼介が日々の気がついた事、取材した時の思いなど、日常のブログです。

2018年JTR 第7戦東北大会レポート Episode4 SS/表彰式

2018-11-01 22:07:32 | トライアル
2018年JTR 第7戦東北大会。
3ラップが終わり、選ばれた10人による今シーズン最後のスペシャルセクションです。

10位 岡村将敏 96
9位 藤原慎也 91
8位 吉良祐哉 85
7位 斎藤晶夫 75
6位 氏川政哉 64
5位 小川毅士 59
4位 柴田 暁 53
3位 野崎史高 34
2位 黒山健一 30
1位 小川友幸 11

SSの第1は、第10を改造した巨大タイヤセクションです。

基本は昨年と同じですが、昨年難しかった最後のタイヤの手前には、発射台が用意されています。
天気も昨年の雨から変わって、秋晴れ。これは全員クリアかな?

最初に入った岡村選手は、3点でアウト。


二人目、藤原選手は最後で転倒。


3人目、吉良選手はセクション中ほどのタイヤでバックをとられてしまいました。


実はこのタイヤセクション、手前にある泥を先に走った選手がタイヤに塗りつけてしまうので、後から走る選手はどんどんグリップが悪くなってしまうのです。
斎藤選手。


ようやくアシスタントを交代した、氏川選手。


ここまで合計59点の毅士選手。ここまで4位の柴田選手との差は6点です。
SSを待つ顔には、大きな絆創膏。
2ラップ目の第8セクションで転倒してしまった際負った怪我だそうです。


毅士選手はここを2点で抜け、逆転4位獲得への希望をつなぎます。



でも次に入った柴田選手も2点で走破。


この結果、柴田選手は4位獲得とゼッケン4番を確定しました。

ここまで3位の野崎選手。すでに優勝=チャンピオンの夢は破れましたが、あと2セクションで黒山選手との4点差を詰めなければなりません。

野崎選手は、これまで全員減点をとっているここを、クリーンでアウトします。


野崎選手を4点リードする、黒山選手。
SSを待つ間にフロントフォークを交換して、決戦に臨みます。


もし5点をとると逆転されてしまうのですが・・・

まさかの失敗です。

そしてすでに優勝を決めた友幸選手も。

このタイヤ、先に走った選手が乗せた泥で相当スリッピーになっていたよう。
それだけに、野崎選手のクリーンが光ります。

試合は2018年最後のSS第2。


岡村選手は1点でアウト。


SS第1でミスをした藤原選手ですが、最後はクリーンで閉めました。


吉良選手も0点。


ところが斎藤選手は最後を登れません。


すでに6位を決めた氏川選手は、0点。


毅士選手もクリーンしますが、すでに柴田選手には届きません。


5点をとっても4位は動かない柴田選手ですが、そこはやっぱりクリーン。


SSの第1で2位に上った野崎選手は、SSアシスタントの本多元治さんと「もし1点着いても、黒山選手とはまだクリーン差で振りきれる」と作戦会議です。

でも問題なくクリーン。2位とゼッケン2番を確定です。


後から入った黒山選手も、0点で今シーズンを終えます。


そしてすでに優勝とチャンピオンを決めている、友幸選手。

最後も安定した走りでクリーンして、ガッツポーズです。



友幸選手、パドックに戻ってくるのが遅いな、と思ったら、セクションからの移動中にチャンピオンTシャツ。

背中はこちら。


表彰式では、SUGOでは5年ぶりに一番高いところに立ちます。



優勝とチャンピオンを逃してしまった野崎選手ですが、東北のファンから花束が。


「みんな「残念だったねえ」と言うんだけど、僕としては2位だったしゼッケンも上がったし、全然残念じゃないんですけど」

シャンパンファイトは、今年大躍進をとげた氏川選手への集中砲火です。


先輩たちからの祝福は嬉しいけど、ビショビショにされた初冬の東北、夕方の風は寒いぜ、の氏川選手。


氏川選手ゴール直後の表情はこちら。

大幅にランキングを上げた氏川選手ですが、目標だった5番に届かなかったこと、指を怪我したお兄さんへの心配から、笑顔は出ません。

表彰式が終わる頃には、病院に行っていた優雅さんも戻ってきました。
指はとりあえず切断は逃れたものの骨は砕けていて、指先は今後の経緯によっては壊死する恐れもあるそうです。


事故は残念でしたが、チームミタニのパドックは湧雅さんを心配しながらも、チャンピオン獲得のお祭り。
お祝いゼッケンをつけたバイクで、恒例のバイク胴上げです。



友幸選手も胴上げ。


んなこと言ったって、小川さんランキング上がってないやんか。俺は上げたぜ。オイラもっと高く飛ぶぜ!と柴田選手。


6連覇記念の「6」の人文字は、ちょっと読めなかったかな(笑)


2018年の全日本トライアルは、友幸選手の8回目のタイトル獲得、前人未到の6連覇で、めでたく幕を降ろしました。


2018年JTR IASランキング
チャンピオン 小川友幸 127
2位 野崎史高 121
3位 黒山健一 101
4位 柴田 彰 86
5位 小川毅士 85
6位 氏川政哉 61
7位 斎藤晶夫 60
8位 藤原慎也 55
9位 岡村将敏 42
10位 吉良祐哉 40
11位 野本佳章 28
12位 久岡孝二 28
13位 平田貴裕 23
14位 成田 亮 21
15位 磯谷 玲 18
16位 砂田真彦 9
17位 平田雅裕 6

【レディース】
レディースでは、西村亜弥選手が3年連続チャンピオンを獲得。
連続V年数は友幸選手の半分ですが、こちらはここまで無敗という、驚くべき記録。
勝負の世界で勝つということはやはりとんでもなく大変なことで、表彰台では思わず涙をこぼします。

実は友幸選手とは同い年の西村選手。このまま友幸選手のV6記録を抜くまで頑張ってほしいものです。


レディースのシャンパンファイトでは、なぜか2位の小玉絵里加選手に集中攻撃。

びじょびじょの美女となっておりました。






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