明智ココ郎は名探偵ですが、
いかんせん怠け者です。
雪だるまさんに仕事を依頼されても、
なかなか重い腰を上げようとしません。
「私の子供が、なかなか帰ってきません。
探してください。
白くて丸くて、私に似たかわいい顔をしています」
おやおや、雪だるまさんは意外と自惚れ屋さん。
それならここにいますよ、と
ココ郎探偵は自分の家にある「たまごちゃん」を
出してきました。
「ほーら、白くて丸くてかわいい顔」
ですがやっぱりそれは、
「たまごちゃん」であって、雪だるまさんの子供ではありません。
仕方がないので、外へ探しに行きましょう。
ふんふん。この雪は、雪だるまさんと同じ匂い!
有力な手がかりです。
ふと見ると、近くには犬の足跡が!!
向こうにも、梅の花のような肉球の跡が続いています。
さては、雪だるまちゃんは、犬と一緒にいるのでしょう。
ふんふんふん。
匂いをたどっていくと・・・
みつけたっ。犬だっ。
雪だるまちゃんをさらった悪いやつかと思っていたのに、
意外と友好的な雰囲気です。
ぎゃっ、こわい!!
一瞬おびえましたが、
「やあどうもどうも。明智ココ郎探偵ですね。
お目にかかれて光栄です」と、こちらも礼儀正しい犬のよう。
そのとき犬たちの向こうに、白い影が見えました。
「あっ。雪だるまちゃんだね」
ようやくみつけました。
確かに、白くて丸くてかわいい顔をしています。
雪だるまちゃんはわんちゃんたちと夢中で遊んで、
すっかり遅くなっていたことに
気づかなかっただけなのでした。
よかったよかった、ありがとう。
と、雪だるまさんも大喜び。
ココ郎探偵は家に帰って、事件を振り返りながら
雪だるまさんに似たたまごちゃんと
いっしょに遊びました。
おしまい♪
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