Pulau Bunaken
ブナケン島(5 April 1996)
さて、翌日第1回目のダイビングに出発した。目的地はPulau Bunaken(ブナケン島)。
Diving Centerの前の海岸はマングローブに囲まれた遠浅の砂地で、船に乗るには長い桟橋を渡る必要がある。しかし、重いダイビング用具はダイビングセンターの若者達が運んでくれる。どう見ても高校生くらいの年齢に見えるが学校はどうしたのだろう。

マングローブの海岸は砂と言うより泥地といったほうがよく、海はにごり、お世辞にもきれいとは言えない。船が出発して45分、やっと目的地に到着。まわりの様子が一変している。ブナケン島の周りは珊瑚礁で囲まれ、海水は全くにごりがない。
ここのドロップオフは有名で、10m程度の珊瑚の棚から急に100m以上の深みに落ち込んでいる。
総勢17人でいっせいに潜ることになった。通常、二人ずつがペアになりお互いの安全を確認しながら潜るのがルールだが、どうも責任の所在がはっきりしない。さて、ボンベを準備しようと、自分のBCD(浮力コントロールジャケット)を探すが、行方不明。見るとメンバーの一人がすでに背負っている。半数のメンバーがレンタル品を使っており、機材の取付けを全てNDCのスタッフがやってくれる殿様ダイビングのため、自分のものは自分で管理しないと間違いの元だ。

自分のBCDを取戻し、いよいよダイビング。きれいな珊瑚に見とれながら、初めて持参した自前の水中カメラで写真を撮っていると集団からはぐれてしまった。海の中で回りに誰もいないと急に不安になる。何とか皆に追いついて、今度は皆と同じ深さで、垂直に切り立ったドロップオフの側面に沿ってゆっくり進む。中性浮力がとれないとどこまででも沈んでしまいそうだ。
透明度がいいので水面がくっきりと見える、確認のため深度計を見ると何と33m。まだ初心者なので、ライセンスの許容深度は18mのはずだが、ここインドネシアのガイドはそんなことは気にしていない様だ。40分のダイビング後、Diving Tableで次のダイビングまでの必要休憩時間を読み取ろうとしたが、深度が深すぎてTableの範囲を越えていた。他のメンバーがDiving Computerを持っているので、彼らと同じに行動すれば大丈夫だろう。この時の透明度は一応40mとしておいた。
ただ、残念なのは、深すぎたためか後で現像した写真はいずれも光量不足で暗いものばかり。ま、もっとも、安い水中カメラだから仕方がないか。
ブナケン島で昼食
午前中のダイビングの後、島に上陸して昼食をとった。グループのメンバー12人は全員シンガポーリアン。そして現地のインドネシアンガイド5人。我々二人もシンガポーリアンみたいなものだ。ブナケンも海岸沿いはマングローブだが、珊瑚が砕けた砂は白く、Manadoのような泥地ではない。小さな穴を見つけて掘ってみると5cmくらいのマングローブ蟹が出てきた。これが20cm程度に成長したらシンガポールで我々の食欲をそそるチリクラブになるわけだ。

船に戻って腹ごなしに素潜りしていると、岸に近い方に海藻を養殖している。聞くと、海藻から化粧品をつくるそうだ。Manado (メナド) から、メナード化粧品の会社名が出来たと言う。浅瀬は珊瑚が密集しており、珊瑚を傷めない為、泳いで近づくことができない。

午後、もう1本潜ってDiving Centerに帰ってきた。(2Dive 昼食付きUS$60

(続く)
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