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アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

紅海の恵み

2007年03月03日 | 雑感
3月2日(金)快晴 風強し

金曜日は、いつも潮の満干を気にしながら海に出ていたが、我々の仕事のひとつに、荷降ろし港の建設があり、その際、年間の干潮、満潮のデータを調べて、港の高さを決めたことを思い出した。土建担当のM君に確認すると、案の定、当地の毎日の満潮、干潮の時間データを持っていた。

今日の干潮は、13時ちょうど。午前中に洗濯、掃除を片付けて、昼食後に海に出かけた。いつも一緒のKさんが、ビザの手続きで帰国したため、今日はひとり。思いのほか風が強く、海も波が高い。海岸は案の定、ひとっこ一人いない。しかし、今日のために、昨日もジェッダで釣具を仕入れてきたので、ひとりでいつものポイントを目指して海に入った。深さは干潮のため、膝の高さ程度、しかし、50cm程度の波が来るので足を取られそうになる。

前回まではルアーにこだわったが、今回は、とりあえず獲物を上げるため、冷凍えびを仕入れてきた。といっても、コミュニティーのショッピングセンターに売ってある、食用の冷凍小エビ。買ったら、魚の餌だけにするにはもったいないので、3分の一だけ餌にして、あとは、人間様のおかずにすることにした。早速昼食のラーメンに入れると、結構いける。

まずは、小エビを餌にしてさおを出すと、あっという間に食いついてきた。色鮮やかなカワハギ。次に釣り糸を入れると、こんどは小さなカサゴがつれたが、食用にするには小さいので離してやった。これはいけると、また小エビをつけた針を入れると、また食いついたが、足元の珊瑚の中に入り込み、万事休す。珊瑚に根掛かりするともうあきらめるしかない。立て続けに、2回根掛かりして、準備してきた針がなくなった。まさかこんなに簡単に根掛かりするとは思わなかったが、風と波のせいもある。

しかたなく、昨日買った、63SR(約1900円)のルアーに付け替えて投げてみたが、波が高いせいもあり、まったく釣れる気配がない。結局、一時間で早々に引き上げることにした。いつもは2時間以上粘るが、一人だとやはり面白くないし、波が高いので無理も出来ない。

海岸から約1kmのアパートに戻ると、鍵がない。たぶん、海岸で着替えたときにポケットから落ちたのだろうと、引き返すことにした。運よく、浜で、砂に半分埋もれた鍵を見つけたが、海岸往復2回、約1時間のウォーキングはいい運動になった。

先日、Aさんの家で、旧工務部のメンバーが集まって、奥さんの手料理をご馳走になったが、そのとき、Aさん、Mさんは、コミュニティーのスポーツジムでウェイトトレーニングやウォーキングをやっていると言っていた。この自然の中で、少し泳ぐだけでもいい運動になるのに、わざわざスポーツジムで汗を流すストイックさが信じられない。

(カワハギ:さすが熱帯産、色鮮やか)


アパートに戻り、たった一尾のカワハギだが、いつか大物を釣ったときのために、刺身を作る練習をすることにした。包丁を持つのも初めてなら、魚を3枚におろすのも初めての経験。しかし、そこは漁師の息子、昔からの親のやっていたことの見よう見まねでやってみた。田舎では、魚をさばくのは男の仕事と決まっていた。なぜかと聞くと、女が刺身を作ると、手の温度が高いからまずくなると、妙な理屈を言っていたのを思い出す。

ゾーリンゲンのステンレス包丁の切れ味が悪く、またカワハギの皮が硬くて、少してこずったが、なんとか刺身の形になった。氷水で締めるとこなんぞは本格的だ。しかし、作った刺身を口に入れるとき、ちょっと躊躇した。熱帯の魚は色が鮮やかなので、毒でもあるのでは・・・。しかし、フグでもあるまいし、第一、カワハギに毒があるなんて聞いたこともない。それに、A型肝炎の予防接種も受けているし、「えーい、ままよ!」と口にほうりこんだ。カワハギは、白身魚と思っていたが、これは赤身の肉で、新鮮なだけに硬い。平アジほどの味ではないが、刺身としては十分いける。

(刺身)


次回は、ルアーで平アジ、小エビで熱帯魚を大漁して、刺し身パーティーを開こう。いちど大物を釣り上げないと、スキューバダイビングへの転向はお預けだ。



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3 コメント

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顔はカワハギ (Elgato-paggy)
2007-03-03 11:26:53
カラフルなカワハギにびっくりです。
沖縄の海産市場で見た魚を思い出しました。珍しさでその一匹を調理して貰いましたが、身が軟らかかったと納得しました。

暖かい海洋で泳ぐのでそんなに筋肉は必要ないのでしょうかしら・・・
紅海の熱帯魚は違うようですね。塩分が濃い海洋だからなどと勝手に納得させようとしていますが。

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カワハギ (家主)
2007-03-05 01:16:20
実は、20cm程度の小さなカワハギでしたが、わざとサイズがわからない写真を選びました。皮が、サンドペーパーのように厚くてざらついており、あとで手が荒れました。幸い、体調はいいので、毒はなかったようです。
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はじめまして! (みう)
2007-03-27 14:01:01
サウジからの更新、楽しみにしています

私の夫も石油関係の仕事をしていて
このブログのことを話したら同じ職場かも!!と
驚いていました。
夫から聞く以外サウジのことを何も知らないので
勉強させてもらっています。
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