アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

山陰 混浴露天風呂の旅

2020年06月28日 | 旅行
山陰 湯けむり 混浴・露天風呂の旅
2001年2月24、25日

2月の最後の週末、職場の仲間12人で、乗合観光バスで山陰に出発した。
目指すは、岡山の北の端、湯原温泉。通の間では有名な、混浴・露天風呂の里。何かが起こりそうな期待に胸を膨らませ、バスに乗った。

宇和島を出発したバスには、すでに3組のグループが乗っていたが、添乗員の粋なはからいで、最も大きな我々のグループのために、バスの後ろ半分を空けてくれていた。出発と同時に、早速酒盛り開始。いつもの社員旅行のパターンが始まった。前には、宇和島から3人のやや若い女性達、あとは松山からオバさんばかりの2グループ。みんな静かに2人ずつですわり、我々は2シートに一人ずつが座り、宴会。 …申し訳ない。…
 
バスは高速道路、本四連絡橋を渡り、岡山へ。途中、井倉洞で洞窟探検し、「八つ墓村」の舞台となった広兼(ひろかね)邸、吹屋(ふきや)ふるさと村を経由して、夕方5時半に目的地に到着した。


夕食前に、早速、温泉に向かった。ホテル輝の家には、内湯と露天風呂があり、まずは内湯で体を温めて、すぐ、同行の校長先生(この旅は、学校の先生の団体旅行と偽っていた。)と2人で露天風呂の偵察に出かけた。ホテルのすぐ外に、入り口が男湯、女湯とわかれた露天風呂がある。そして、脱衣所で服を脱いで中に入ると、なかには仕切りが…ない。混浴になっている。(いいぞ、いいぞ)

お湯につかり女性の脱衣所の動きをうかがいながら期待して、待つこと約10分。結局、男性2~3人が入ってきて、落胆して出ていっただけだった。まだ明るいので、無理もないかとあきらめ、夕食後に暗くなってから、もう一度来ることにした。
脱衣所には、「DXストリップ! マイクロバス無料送迎」と、さすが温泉地、良く見るポスターが張ってあった。
同行の二人の美女達は、内湯に行ったようだ。いっしょに入ればいいのに…。

さて、あまり変わり映えのしない温泉宿の夕食後、もう一度露天風呂にトライしようと思っていたら、マージャンをやることになった。それはないよ。……そして、深夜1時半、もう温泉は閉まっており、疲れて眠るだけになった。

翌朝、同室の校長先生が5時に起きて(年寄りは朝が早い。)露天風呂に行ったらしい。そしたら、カップルが入浴しており、目の前でイチャイチャされて、いたたまれずに出てきたという。

こちらは、睡眠不足の目を覚まそうと、7時ごろ露天風呂に行ったが、今回も空振り。しかし、一夜明けて、外は一面の銀世界に変貌していた。さすが山陰地方、雪の中の露天風呂はおつなものだ。誰もいない湯船で、「せっかく温泉に来て、なんで女性は露天風呂に入らないんだろう?グループで入って、男性の体をながめて楽しむノリはないのかな?」なんて勝手なことを考えていた。
 
実は、この温泉地、有名な露天風呂は川沿いにある砂湯。ここは、外から丸見え、水着禁止の混浴・露天風呂で、本当はここに来たかったが、ホテルから歩いて20分、湯に浸かっても、帰りに風邪をひいてしまう。
しかし、一度見ておきたいので、バスが出発する前に、雪の中を歩いて行った。

途中、川を渡ると、向かいにDXストリップの看板。街の中心に位置している。しかし、さすがに、大雪の人通りのない街では寂しい風景だ。昨夜はにぎわったのだろう。

そこから10分歩いて、目的地の砂湯に到着。朝8時半頃だが、雪が降り続いており、まわりにはほとんど誰もいない。雪の中でゴミを片付けているオジさんがいた。「おはようございます。砂湯はどのあたりですか。」「ここだよ。」
道路から階段を降りて行くと、奥の湯船に男性4人がつかっている。雪の中の露天風呂はなかなか風情がある。ところが、手前の湯船には、カップルが入浴しており、男性が、女性の背後から抱きかかえる様に、ぴったりくっついている。朝っぱらからよくやるものだ。


首からカメラをぶら下げていたのがまずかった。彼らは、じっとこちらを見たまま警戒している。動物園のサルのようなものだ。さすがに、カメラを向けるのをためらい、階段を後戻りし、雪の中、気が付かれない様にシャッターをきった。真近で写真を撮っても、まさか裸で追いかけてはこないだろうに、と後で思ったが、残念なことをした。

バスは、神庭(かんば)の滝を見て、蒜山(ひるぜん)のレジャーセンターで昼食をとり、岡山に帰った頃にはすっかり雪はなくなっていた。倉敷の美観地区を散策し、食堂でぜんざいを食べて新居浜に帰ってきた。

飲んで、食って、寝て、7~8年ぶりの社員旅行だったが、期待外れの混浴以外は、楽しい旅行だった。


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