初ヒット

4月11日（金） 33℃ 快晴無風

朝方の気温23℃、夜明けが早くなった。今日の日の出は6時7分、6時半に海に出たが、すでに100m程度北側の岩礁で日本人メンバー5人が釣っている。しばらくして、50m程度南側の岩礁に、いつものサウジのペットボトルおじさんが、今日はひとりでやってきた。

干潮が5時前なので、今日は少しいつもより潮位が低く、いつもの釣り場に向かうとき、腰より低い水位で、岩礁の上でも、膝程度の深さで動きやすい。波はなく、穏やかな海は、透明度もよく、目の前の岩礁の突端でスズメダイの群れが遊んでいる。

8時半ごろ、突然の強い当たり。リールのドラッグをほぼロック状態にしても、まだ引き込まれる。落ち着け、落ち着け、と自分に言い聞かせながら、ロッドをあおる。底に根掛かりしているのではないかと思うほど、リールがなかなか巻けない。それでも少しずつ近づき、姿が見えてきた。かなり大物だ。50cmは優に超えている。やっと近くまで引き寄せたので、ロッドを左手に持ち、右手でタモを出す。しかし、引きが強く、左手だけではコントロールできない。右手のタモがあと少しで届かない。

仕方なく、またリールを巻くと、足もとまで来たアジが岩礁の浅瀬に入り込み、裏側に回ってきた。我ながら、なにを血迷ったか、タモとロッドを放り投げ、両手で糸を手繰り寄せ始めた。ところが、自分を一周したアジにバランスを崩し、サンゴ礁の上に尻もちをついたとたん、アジは消えてしまった。かなり太めの道糸を使っているので、根に逃げ込まれない限り、切られることはないと思っていたが、金具の結び目から糸が抜けていた。イワシの形をしたルアーは、これまで一度も実績はなかったが、一回で紛失した。

4ヶ月ぶりの金星を、寸前のところで逃し、茫然自失、力がぬけてしまった。数回ルアーを投げたが、集中力が途切れ、あきらめて、餌釣りにきりかえて頭を冷やすことにした。今日の餌は鳥のササミ。昨夜ショッピングセンターをのぞいたら、鳥の砂肝がなく、代わりにササミを買ってきた。パック、１４サウジリアル（約420円）と高いが、半分は自分の胃袋に入るから良しとしよう。クマドリ、スズメダイ、ユカタハタ、ベラを釣り上げ、夕食のおかずはできたが、気分は沈んだまま。根掛かり等で今日の針5本を使い果たしたので、また帰る前に少しルアーを試すことにした。

9時半、もう3時間も粘って、体力もなくなって来たので、あと10回投げたらやめにしようと、投げ始めて2回目、またヒットした。今度は少し軽いので、慎重に取り込んだ。久しぶりのカスミアジ、48cmは十分な大きさだが、先ほど逃がした大物とは引きが全く違った。久しぶりの釣果なので、北側で釣っている日本人メンバーに釣果を披露した。O名人とその仲間だった。ワイワイ、ガヤガヤと楽しく釣っていたが、餌釣りで小物だけ釣っていたので、カスミアジの姿にびっくりしたようだった。

（カスミアジ 48cmと実績No.1 Rapalaのルアー）


さて、M君が帰る前に、いちど刺身をご馳走しようと思っていたが、今夜は刺身パーティーだ。