アルゼンチンから砂漠の国へ

2005年~2009年のオリジナル記事に、シンガポール時代の記事と、2009年以降のアメブロの旅行記を転記しました。

ラービグの一日

2007年01月23日 | 雑感
1月22日(月)今日も

金曜日で一週間が終わるので、曜日の感覚が合わない。日曜日に出勤するのが、休日出勤のようで、まだぴんと来ない。

5時半に目を覚ますと、身支度をして、6時の開店と同時にホテルの食堂に入る。トーストとコーヒーを注文する。薄いトースト3枚とお湯が出てくる。別のカップに、ネスカフェの粉末。自分で必要なだけ入れて、砂糖を入れる。これで締めて4SR(約120円)。先日小銭が足らず、100SR出そうとすると、おつりがないという。3SRしか無いと言うと、「それでいい。」と、かなりいい加減だ。食堂を利用するのは10人前後、他の人たちは、朝は自炊をしているらしい。そのうち、自分も自炊の仲間入りをする予定。

6時半にホテル前に送迎バスが来る。8台のバスに分乗して工場に出発する。来る前は、コミュニティーも一緒、送迎バスも一緒、そして朝夕の食事も一緒で息が詰まりそうだと想像していたが、6km四方の工場の、各担当エリアに分散するので、顔を合わす機会は、工場の食堂くらいで、むしろ少ない。

コミュニティーから工場まで約20kmの道のりは、街灯が規則正しく続き、その曲線が美しい。大きなカーブの道は、「砂漠なんだから、直線にすればいいのに。」と思うが、理由はわからない。並行して街灯のない市道が走っている。こちら側片道2車線の道路はプライベート道路で、交差点が無いため、高速道路並みに100km以上のスピードで工場に向かう。隣に市道があるのだから、それを利用して工場からコミュニティーに行けばよいものを、わざわざプライベート道路を建設するなんて、さすが金持ちのA社、金の使い道に困っているようだ。

(工場とコミュニティーの通勤道路:夕方帰り道)


約20分のドライブの途中で夜が明け、東側の地平線が赤く染まる。一部の街灯が自動的に消灯する。入場時にIDカードのチェックを受ける。時々気まぐれに、抜き打ちでコンピュータや、カメラの持ち込み検査がある。コミュニティー、工場共に、入り口には防弾チョッキに拳銃を持ったガードマンが警備している。このエリアから外に出ない限りは、安全は保障されている。7時ごろ事務所に到着。

勤務は7時から夕方4時までが正規の勤務時間だが、プロジェクトのメンバーは迎えのバスが6時に来るので、実質毎日10時間労働。しかし、6時に帰れるのはむしろありがたい。これで朝がゆっくりできたらいいのに。日中の高い気温の下では仕事の能率が上がらないので、早朝の涼しいうちに仕事をしようというのは、ここサウジでの知恵のようだ。

11時半から昼食。迎えのバスに乗って食堂に直行。ビュッフェスタイルの食事を選ぶと、ご飯におかず2品をぶっかけて、スープと、たっぷりの野菜サラダ。そしてミネラルウォーターを取れば、締めて15SR(約450円)。しかし、おかずを一品にしたら13SRになったり、15SRになったり、適当な目算で決めている。

夕方6時に出発すると、今度は左手の紅海に夕日が沈み、風の無い日は夕焼けに海も染まり、紅海の名前のとおりとなる。

帰りは、アパートの前で降りる人もいるが、ホテルの食堂に直行。日本人シェフが毎日違った定食を準備してくれる。月ごとのメニューも出来ているので好きなものだけ食べに行くことも出来る。これが30SR(約900円)。味がよく、量が多いので、ダイエットのためには、自炊を考えなければならない。

以上、食事代は一日50SR程度(約1500円)ですむ。ついでに一日の下着からシャツまで全部クリーニングに出しても10SR(300円)弱。コミュニティで生活する限り、お金を使うところも無い。

帰りにショッピングセンターを覗いて、生活用品を買い、歩いて5分のアパートに帰宅。風呂に入って、11時前には就寝。アルコールが無く、早寝早起きのきわめて健康的な一日が終わる。




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