大雪山黒岳登山ルート～２０１０年７月９日の状況

　本州の３０００ｍ級の山に登るのと同じような条件の
風景を見ることができる北海道の山。
　その中でも、ロープウェイとリフトを使えば７合目まで
行くことができて、そこから９０分足らずで１９８４ｍ
黒岳山頂からの雄大な景色を眺めることができる黒岳。
　層雲峡温泉に泊まれば歩いてロープウェイ乗り場に
行くことができるロケーションの良さで、海外のお客様も
たくさんお越しになります。
　２０１０年は、雪が多く黒岳登山道にも７合目付近と
８合目の上に少し残雪が残っています。
　雪道歩きに慣れていない人は、特に下りが要注意です。
　今はウコンウツギ通りと呼びたくなるほどたくさんの
ウコンウツギが出迎えてくれますし、登山道・山頂・
黒岳石室付近まで素敵な花と景色が待っています。
　余り天気の期待できなかった今日ですが、霧が晴れて
北鎮岳などのいつもながらの景色を見ることができました。
　山頂から見る限り、いつもの表大雪のようにも見えますが、
あちらこちらで例年よりかなり多い残雪箇所があるようです。
　雪の踏み抜きを含め、いつもの夏山登山より用心して歩く
必要があるようです。

大雪山黒岳ルート～赤石川の渡渉

　黒岳石室から北海岳に向かうと、赤石川を渡ることになるのですが、
今年は未だに川が分厚い雪の下にあり、渡渉の苦労なしに渡ることが
できます。
　今年はいったいどうなっているのだろう、さしあたり秋の紅葉が
気になり出した今日この頃です。

大雪山黒岳ルート～北海沢の様子

　例年、遅くまで大きな雪渓の残る北海沢ですが、今年はやはり
残雪が非常に多く、今時期は満開を迎えている見頃の花も陰が
薄いようです。
　沢沿いの登山道付近は雪が消えていて、たくさんの高山植物が
出迎えてくれていました。
　今日、北海岳から下りてきた登山者が、直角に左折するところを
赤石川に向かってまっすく歩いているところを目撃し、ルートが
違うことを教えました。
　雪渓の上に赤いマーキングがしてあるときは、そちらに向かえ
ということなのですが、見落とされたのかも知れません。
　霧に覆われると、このマーキングを見落として迷い込むことに
なるかも知れませんので、くれぐれも用心したいものです。