さよなら大好きな車

ということで、前回の続き。

実はこの度、新車を買うことになった（今度は自分で買います）ので、自分と９年間付き合ってくれたこの『キューブ』とも、もうすぐお別れ。本当は”セカンドカー”としてでも、動く限り自分の手元に置いておきたかったんだけど…そういうわけにもいかない。

この車の思い出として一番忘れられないのが…４年前の台風の際、この車が浸水したこと。『台風の思い出』っていう回でも書いたんだけど、エンジンがかからなかった瞬間は…本当にショックだったのを今でも思い出す。修理に２０万近くかかると聞いたのも手伝って、当初は「時期も時期だし（当時ですでに１０万ｋｍ近く走っていた）、コレを機会にそろそろ新しい車を買えば…」とたくさんの人に助言されたし、自分も考えたけど、色々と悩んだ末…修理して、この車に乗り続けることを決める。
約１ヶ月ぶりに修理から自分の手元に戻ってきた『キューブ』。運転席のシートに腰を下してエンジンをかけると、何とも言えない嬉しさが込み上げてきた…いつものあの音。早くから「もっといい車に乗り換えたい」って思ったことを深く反省した。「コイツはきっとオレを待っててくれたんだ」。あの時、この車に愛着がさらに湧いた瞬間でもあった。

他にも…道が分からなくて、広島や松山では同じ道を何度も何度も走った。岡山や神戸へは一体何往復したんだろう？当時付き合ってた嫁の手を初めて握ったのもこの車の中だし、１才だった長男は、不思議とこの車に乗せると泣きやんだ。そういや、買ってくれた祖父を数えるほどしか乗せていないなぁ…。何かコレを書いてたら色々と思いだして、ほんの少しだけ切なくなってきた。自分の思い出とともに走った『キューブ』。でもこの車を選んだ理由は、結局思い出せないままでいる。

先週末、いつもは洗車機に通すだけのこの車を、９年間の感謝の意味を込めて…自身で手洗い洗車をしようと思ったんだけど、雨だったし、自分自身が風邪をひいてしまったから出来なかった。この週末も天気がどうやら怪しい。
とにかく長い間ほんとうにありがとう。とりあえずあと１週間頑張ってくれ。新しい人にもらわれても、元気で走るんやで。