おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

ナカちゃんが死んで、ふと思ったこと

2006-08-28 20:38:42 | 政治、社会、ニュース
今日はシリアスな話を書きます。
昨日の夜、徳島、いや全国でもそこそこ有名なアザラシの"ナカちゃん"がお亡くなりになられました…この書き方はオカシイか、死んでいるところを発見された(NHKの全国ニュースでも伝えられた)。
自分は那賀川へそれを見に行ったこともないし、特別な思い入れもないし、もちろんお会いしたこともない。とにかく子供たちのみならず、大人にも"ナカちゃん"はかなりの人気で、生息していた那賀川町では【名誉町民】としてグッズが出来たり、町おこし等にも一役買っていた。
以前、東京の多摩川に棲む"タマちゃん"もいたけど、タマちゃんは流行に飽きやすい日本人の心を知ってか、しばらくすると出てこなくなってしまった。しかし"ナカちゃん"は昨年発見されて以来、忘れた頃に文字通り『チョコチョコ』と出てきていた。それに田舎だから、必要以上に大事にされていたのかもしれない。
東京の"タマちゃん"は海へ帰ったのか、それとも死んでしまったのか分からないまま『フェイドアウト』してしまった。けど"ナカちゃん"はどういう理由なのか知る術もないけど、ちゃんと《死体》として出てきた。新聞には死体が乗せられた軽トラックに子供やおばちゃんが泣きながらすがり付いている写真が掲載されていた。
で、ふと思った。"ナカちゃん"は自分の存在を忘れてもらいたくないために、最後も出てきたんじゃないか?と。村上春樹の小説『ノルウェイの森』で、直子が主人公に「私のいたことを忘れず、存在していたことを覚えていて」と言っていたのと同じような感じで。
"タマちゃん"は(ひょっとしたらまた出てくるかもしれない)おとぎ話的に語り継がれるかもしれないけど、"ナカちゃん"は残酷な形にしてでも、超現実的な話として自分たちに突きつけてきた。自分がもし死んでも、ひとりだけでもいいから忘れず、覚えておいてほしいと思っている。自分の子供は多分、まだそんな話を理解できないだろうけど、分かるような年頃になったらこの話を伝えてやろうと思う。
…ここまで読まれた方、会費以外に3000円徴収します(笑)。


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4 Comments

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Unknown (レタス)
2006-08-28 21:58:35
今日の夕方の全国ニュースでも「ナカちゃん」のこと、言ってました。

みんなにかわいがられていたのに、「死体」ではなく「死がい」と言われていたのを聞いて変な感じでした。

またこのことについては会社で語りあいましょう(^^;)

えっと、コメント料として¥3,000いただきます(~o~)
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なかちゃん (鯉人)
2006-08-28 23:12:51
是非、元岡山人としてヌートリアについてももっともっと話しましょう~。俺はヌートリアを見て癒されてました。
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Unknown (おっさん)
2006-08-28 23:17:57
よくよく考えたら、泣いてるおばちゃんの気持ちも何となく分かったような気がします。"ナカちゃん"は公共物みたいなものやけど、ペットみたいに思ってたのかも。レタスねーさんも飼い犬、大事にしてください。

自分も明日は会社から戻ったら、久々にラッキーを散歩に連れて行きます。
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Unknown (おっさん)
2006-08-28 23:25:08
鯉人くーん、ヌートリアって何でしょう?元岡山人でもよく分からん…。ちょっと『ググり』ます。
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