地味ながらも…

…やっぱり負ける気がせぇへんね。

とにかく今日のタイガースの試合（対楽天戦）は面白かったし、ファインプレーもあって見どころが多かった。一般的に見るとホームランのなく長打も少ない地味な試合だったけど…文字通りのシーソーゲーム。下柳が淡々と６回２失点で抑えると、７回に何とか同点にまで持ってくる。その追いついた直後にウィリアムスが打たれてしまっても、最後はきっちりひっくり返して勝利をおさめるところが今年のタイガース。

８回裏、代打の高橋光信がレフトオーバーの逆転タイムリー。数年前にドラゴンズから戦力外通告を受け、タイガースへ入団した選手。自分が観に行った２００４年９月の『阪神－中日戦』。当時タイガースにいた井川が絶好調で３－０で抑えていて「あと一人、あと一球」まで来ていたのに、ある選手に同点スリーランを…その打った選手が当時、ドラゴンズで”代打の切り札”だった高橋。だからタイガースに入団した時もその時の記憶が大きかった。
ワイルドピッチでホームに生還した時の高橋の表情…満面の笑みで選手たちとハイタッチ…少年野球の男の子のようだった。昨年のヒーローインタビューでは「今年も野球がやれる喜びを…」と言って目を澄ましていたけど…自分のたった１才上。まだまだ腐ってしまう年齢じゃない。地味でもいいから一年でも長く頑張ってほしい選手の一人です。

今日のヒーローインタビューで高橋ともう一人お立ち台に上がったのが関本。頭角を現してきた当時は「次世代スラッガー」の声があったけど、今は大きな体の割に小技が利く２番打者。内野ならどこでも守れるっていうのもいい。守備もソツがないし、関本がいることでタイガースはどれだけ助かっていることか…。平野が戻ってきてもサードで起用して欲しいなぁ。
今日は５打席中、犠牲バントを４回きっちりと決めた関本。４打席連続犠牲バントは史上８人目でプロ野球タイ記録。華々しい活躍をする選手たちの裏で、地味な仕事をソツなくミスなくこなした関本をきっちりと取り上げた今日のヒーローインタビューはエライと思うね。「バントのコツは気合いです」…これ名言(笑)。プロ野球ニュースでも取り上げてくれるんだろうか？

交流戦もあと３試合で終わり。地味ながらもこういった選手にタイガースは支えられている。明日も今日のようにキリっと参りましょう。