『鶴瓶・上岡パペポTV』２

止まらなくなったので、前回の続き。
『鶴瓶・上岡パペポTV』は途中で番組名を変えながら、15年近く続いた。その放送の中で数回しかなかった生放送の終了直前(500回記念だったかな)、上岡に「言うてみい」と挑発されて、鶴瓶が突然に放送禁止用語(女性の…分かりますね)を叫んだこともあり、当然のように次の日は抗議の嵐だったらしい。そういえばあまりに卑猥すぎて、一度だけスポンサーが降りたこともあったと記憶している。ちなみに放送禁止用語に『ピー』が入ってそのまま放送されるようになったのも、この番組が最初らしい。
そんな反面、マジメな話も時々あった。阪神大震災の時、がれきの下から助けを呼ぶ叫び声が報道のヘリコプターで聞こえなかった、という話には「テレビ局はワイドショーしか作れなくなった」と上岡が嘆いたり、湾岸戦争の時に一部地域で『低俗すぎる』という理由で放送休止になった時、鶴瓶が「戦争をやってる方が不謹慎やろ」と怒ったり…。これには感銘を受けたなぁ。正に言ってるとおりやもん。この頃から、マスコミのあまりにも中途半端な正義感に嫌気がさすようになったし、面白いだけじゃなく、ためになったこんな回もあった。
上岡が芸能界を引退すると同時に番組は終了してしまったんだけど、今でも残念で仕方がならない。今、鶴瓶は他局で『きらきらアフロ』というトーク番組をオセロの松嶋とやっている。形態は座りトークがない以外は『パペポ』そっくり。時々見てるし、オセロの松嶋も面白いんだけど、やっぱり上岡の絶妙のツッコミじゃなくては…と思うときがある。全部は難しいだろうけど【パペポ傑作選】っていう形でも良いから、DVD化されたらいいのに…と心底思う。
押し入れにはおそらく、録画した『パペポ』が数本残っているはず。この日曜日にでも探してみようっと。