再び、広島市民球場へ連れてって １

せっかく広島へ来たんだから…試合開始前の午前中、前の市民球場へも足を運んできた。おそらくこの先もずっとカープファンにとっては聖地として君臨し、野球ファンにとっては思い出の球場として心に刻み続けられるであろう広島市民球場。そして自分にとっては昨年、様々な出会いが生まれた思い出の場所。

”シャレオ”の地下街を西へ抜け…左に行けば原爆ドーム、右に行けば市民球場。自分は4度しか行ってないけど、カープファンならおそらく何度も通い慣れた道。地上から見える市民球場…秋までは残されるようだけど、近いうちにこの景色もなくなってしまう。

球場正面に立つと、そのオーラをまだ感じ取れる。しかしすでにかつてそこにあった銘板は外され、入口横に『旧広島市民球場』と書かれた”即物的”な木の看板が掲げられていて…こういうのを見るだけでも一抹の寂しさが込み上げてくる。

感傷に浸りながら場外を一周してみたんだけど、昨年観戦に来た時と比較しても他には別段変わりはなく…今晩ナイトゲームが開催されても何らおかしくないくらいに。入場券売場はシャッターが下ろされているだけで、しっかり『A指定3200円』と掲示されているし、この時間帯、外野入場門近辺ももう少したくさんの人”さえ”いたら「今日はデーゲーム？」って思うんだろうけど…。市民球場のもう戻ることのないそれまでの日常が、まだ少しずつ見え隠れしている。この近辺をいつものようにジョギングされている方もいらっしゃったけど、そんな人たちにとってこの球場はにどのように映っているのだろう？

バックスクリーンを通り過ぎ、三塁側へ抜けると道を挟んで原爆ドームが見える。これまでのカープの栄光と国民栄誉賞を受賞した衣笠さんを称えた記念レリーフもちゃんと今まで通り『勝鯉の森』にある。この辺は新球場近辺には移設しないんだろうか？


そしてぐるりと一周しました。そんな中、あるファンがひとり球場内へ入っていくのを見たから、守衛さんに聞くと見学ができるとのこと。簡単な記帳をして、さっそく中へ…。

…ちょっと焦らしてみますかね(笑)。