おっさんのライフサイズ(classic)

- 過ぎていったこと 選ばなかった道 何もかも、覚めてしまった夢と同じ -  『この世界の片隅に』より

トランペットは止めてしまったけど

2009-01-22 22:14:54 | 音楽全般
ということで、くるりの『ブレーメン』の話を続けて。

この曲を深く知るためにネット徘徊をしていていたら、昨年の春にラジオ局の企画で「卒業生をサプライズで送りたい!」ということで、くるりの二人がその高校を訪れ、吹奏楽部と『ブレーメン』のセッションを行っていた…静岡・浜松海の星高等学校とのライブ・プロジェクト。

ここには書かなかったけど…以前に映画『スウィングガールズ』を見てビッグバンドの”中身”に少なからず興味を持っていたので、「どんなものか」と動画サイトを探していたら…そのすべてを追うドキュメントがありました。
二人が少ない日程の中、ひとりひとりの名前を覚えて団員と接していき、パートを分けて練習。前からある程度完成されていた『ブレーメン』だったけど、みんなの気持ちが一つになってさらにレベルの高いものに。なんか岸田さんに自分が教えられているような気持ちになってくる。
その1 その2 その3 その4

そしていよいよ本番…ドラムの女の子がすごくカッコいいんだ、これが。


見ていたらなんか懐かしい匂いがしてきた。実は自分は小学生の時、ブラスバンド部に所属していた。担当はトランペット…とはいっても本当にほんの一瞬で、間もないうちに幽霊部員となってしまい、辛うじて「ドレミファ…」が鳴る程度でやめてしまった。熱心に自分を誘ってくれた先生には今でも申し訳ないと思っている。
最後のその5が感動もので、みんなで『ブレーメン』を合唱。みんな泣きながら…岸田さんも泣いている。青春っていいよね。

…もしあのまま自分が吹奏楽部を続けていたら、自分にもまた別の人生があったのかも。昨年、少しだけ押入れからトランペットを引っ張り出してみたけど…もうほとんど吹けない。今から再練習するのもいいかもね。

そんな風に…自分の通勤する車の中では、今日も『ブレーメン』が流れています。この曲にはどこか昔の自分が詰まっているような気がする。

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6 Comments

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導き (AttakaBoaz)
2009-01-25 03:54:30
全部見ちゃった。(笑)

いわゆる練習の中身が垣間見えたでしょうか。
吹奏楽の合奏練習って、あんな感じで周りに合わせていく作業なのよ。

海の星高くらい奏者がハイレベルになると、楽譜どおりに演ることはそれほど難しくない。
その先に導くのは指導者。
指導者が描くイメージの世界をいかに奏者に伝え、全員が共有できるかで、まったく違った演奏になって行きます。
そこいら辺が、生身の人間が演奏しているって
ところでの、音楽の面白さだねぇ。

その点からしても、岸田さん佐藤さん、指導者としても能力は一流だわ。
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・・・ (AttakaBoaz)
2009-01-25 03:56:55
↑改行が変だ・・・(スマソ・・・)

そうそう、おっさんくん。
トランペットあるんなら、いつでも始められるじゃない。
そしていつか、ご一緒しましょう♪
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Unknown (maco)
2009-01-25 12:29:53
とある知人が高校時代にブラバンでトランペットを演ってました。
時々海の見える場所でトランペットを吹いていると話していたけど・・・

今でも吹いてるのかなぁ・・・昔むかしのかすかな記憶をふと思い出しました。
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思い出とともに (おっさん)
2009-01-27 00:31:57
AttakaBoaz兄さん

子供の頃、学級発表会だったか?でタクトを振る機会が一度だけあったんだけど、
どういうわけかうまくまとめることができませんでした。
それで指揮者の交代…意味も分からないまま。
その当時、タクトは「ただ振ってればいい」と思ってたからかなぁ…
と、今になって思うようになりました。
いわゆる、指揮者として「求心力」がなかったということです。
今からもう一度トランペット始めても大丈夫なんかなぁ?
ピアノも独学だから”ちゃらんぽらん”だし…。
でも…ちょっと頑張ってみよっと。

macoさん

いいねぇ。カッコいいよね?
あの時所属してた自分と同級のブラバン部員たちは
まだ吹けるんだろうか?
自分もなんか色々と思いだしてきました。
返信する
懐かしさを感じます (照葉子)
2009-11-29 15:02:31
こんにちはお邪魔します

全部見てしまいました。
泣けました。
(同じく元ブラバン部員。ただし中学です)

ついでにアコースティックな「春風」も聴きました。イイ曲ですね。

楽譜通りに演奏ができて、そこから先が本当の音楽。
でも、学校のブラバンレベルだと、そこで立ち止まってどこに向かえばいいのかがわからない。(そうでない学校もありますが)

くるりのお二人は彼女たちにいろんなものを吹き込んでいったのでしょうね。断片的な映像ですが、みるみる内に彼女たちのプレイが変わっていくのがわかります。(きれいな「ブレーメン」からロックな「ブレーメン」へ?)

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自分も… (おっさん)
2009-11-30 23:00:26
こんばんは。
再び来てくれてうれしいです。

ねぇ…泣けますよねぇ?
自分は「もしトランペットを続けていたら」っていう
気持ちを投影させながら観ました。
こんな経験したかったなぁ。

二人だけで奏でる『春風』もよかったですよね?
この曲の事もそのうち(やっぱり春先かな)シリーズで書く予定です。

この子たちがこの先も音楽を続けていってるのかは知る由もないけど、
楽譜にはない何かを彼女たちは得て、
これからの人生に活かせてるのでは…と思います。

※ 勝手ながらブックマークを付けさせていただきました。
これからもよろしくお願いします。
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