本名陽子『カントリーロード』

先日『ハウルの動く城』もやってたことだし…。

今回紹介するのは…本名陽子が歌う『カントリーロード』。以前書いたことのある、スタジオジブリのアニメ映画『耳をすませば』の主題歌。こないだ押し入れの整理をしててひょっこりこの映画のサウンドトラックが出てきて…聴いていると、どことなく懐かしい気分にさせられた。

オリジナルはジョン・デンバーのカントリー曲なんだけど、この映画のために日本語の歌詞が付けられ（正確にいうと”翻訳”ではないと思う）、「♪カントリーロード　この道　ずっと　行けば…」っていうサビの部分はおそらく多くの方がご存じだろうし、覚えやすくて思わず口ずさんでしまう。ちなみにこの映画のオープニングは東京の遠景と共に、オリビア・ニュートンジョンが唄うこの曲をバックに、静かで幻想的に…車のシフトレバーをゆっくり”ドライブ”に入れるような雰囲気で始まる。



で、本名さんの唄う『カントリーロード』。失礼だとは思うけど、けっして上手なわけではない。誰が聞いてもそう思うだろう（これまた失礼）。でも映画の内容も手伝っているのか、その昔に感じたり触れたことのある”原風景”の琴線に触れるかのように、その唄がより切なく聞こえてくる…「中学生の時、あの子に告白しとけばよかったなぁ」とか、ふと思い出したり（爆）。
この曲を聞くと、岡山での大学近辺の情景を思い出す―自転車でよく走った道、友人の家の前を流れる川、よく行ったローソンやボウリング場―そんな風に考えたら、自分にとっての”原風景”はやっぱり岡山にあるのかもしれない。



とにかく、『天空の城ラピュタ』のエンディング『君をのせて』や『猫の恩返し』の『風になる』も捨てがたいけど…この曲はヒット作だらけのジブリアニメの中で一番好きな曲です。