《アロマテラピーサロン・ピュアティ》purity diary

アロマルームのできごと、好きなこと、日々のあれこれをココロのままに綴ってます♪
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きよしこ

2007-05-25 23:12:00 | 読書
吃音(きつおん)の少年の生活を淡々と描かれてる本。

どもってしまうのが、怖くて、恥ずかしくて、なかなか言葉を言うことができない。

思っていることが伝えられなくて、わかってもらえなくて、おまけに父親の仕事の都合で転校ばかり余儀なくさせられる。

なんの大きな事件も描かれてなく、友情を描いたものでも、恋愛を描いたものでもない。ただ少年の生活、想いが淡々と、、。

でも、こんなにココロが揺さぶられた。懐かしさと、温かさと、愛情がジーンとココロに響く。

この著書の本は、やさしいのだ。登場人物にヒーローがでてくるわけでもないけれど、みんなやさしい。だから小さなさざ波のように、人生が好転していく。痛みを知ってるから、人の痛みがわかる。優しさを知ってるから、人に優しくできる。

誰のせいでもない。自分のせいでもない。思い通りに進んでいかなくたって、それが悪いことでもない。

波乱万丈な生き方ではないけれど、起きることを受けとめ、自分を受け入れ、淡々と生きていく。そこに、強さと優しさと自分の芯、感受性が生まれてくるのかな、、。

何度でも読みたくなる本。


きよしこ

新潮社

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
読みたい! (yuri-co)
2007-05-25 23:44:04
今度読んでみます!
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重松清ですね。 (マル)
2007-05-26 10:28:02
『疾走』読んだ事あります。
なんとも言えない大きなものが私の胸にのしかかりました。
決して軽くない話に疲れてしまい、その後、家に沢山この人の本があるというのに、読まずにいました。

>登場人物にヒーローがでてくるわけでもないけれど、みんなやさしい。だから小さなさざ波のように、人生が好転していく。痛みを知ってるから、人の痛みがわかる。優しさを知ってるから、人に優しくできる。

胸がスーッとしました。

『そうか…!そうだ…!それだ…!』

という感じ。

重松清自身が吃音だったとか?本当かどうか分かりませんが、そんな話を聞いた事があります。
もしそうだったとしたら、きっとそれは小説の原点になっているんでしょうかね?

私も読んでみます。
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yuri-coさん (purity)
2007-05-27 00:23:20
この本、貸すよ~♪
今度、会うとき持って行くね~☆
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マルさん (purity)
2007-05-27 00:38:43
そうです☆重松清ですよ~。
流星ワゴンから、よく読むようになりました。
ある吃音の少年のお母さんから、この本の主人公へ『息子へ励ましの手紙をかいてやって欲しい』と手紙を貰って、返事がどうしても書けなく、この本を少年のために書き上げたという設定になってます。
最初と最後が、その少年へむけての手紙になってるの。
たぶん、実体験に基づいて書かれたものだと、わたしも思うよ~☆
この主人公の少年が、ひねくれてもいないし、自分の痛みを優しさに変えてるの。い~ヤツなんだ~。

『疾走』ってまだ、読んだことないなぁ~。重たいんだね~
これから『トワイライト』を読もうかと思ってます♪
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Unknown (まこりん)
2007-05-29 09:46:34
最近、めっきり絵本(子供用)しか目にしなくなったので、ピュアティちゃんに後光が見えました。
心が洗われるような本なんだ。素敵だね。
その総評だけで、この本を手にしてみたくなったよ。
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まこりんさん (purity)
2007-05-29 23:42:07
さり気ない本だよ~。
重たい内容のことを、さらっと書いてある。
でも、その苦しみとか、悔しさとか、ちゃんと伝わってくるの。前向きだから、読んでいても辛くはならないんだよね~。
お涙ちょーだいの本ではなく、記憶に残る本ってかんじ☆
絵本も奥深いよね~~~♪
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