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台湾の象棋麻将

2013年09月30日 | 麻雀



前回、香港と澳門の変則象棋について書いたので、今回も象棋に関連した遊びを紹介します。

台湾に遊戯用品売り場には、必ず麻雀牌型の象棋牌が売られています。



この象棋牌は、東南アジアの福建由来の華僑の間で、天九と似た遊びの打棋子などに用いられていますが、台湾では主に象棋麻将で遊ばれているようです。



2007年のことですが、台湾のゲームセンターに行くと、暗棋などの他に、象棋麻将が出来る台がいくつかありました。



また、ネットでも象棋麻将の対戦サイトがいくつかあるようです。



象棋麻将でもいくつか種類があり、一組32枚の二色象棋牌を使用して行うものと、二組64枚の牌を使用して行うもの、象棋を構成する駒14種類(帥仕相俥傌炮兵・将士象車馬砲卒)がそれぞれ牌が4種類ある56枚の牌を使用して行うものがあるようです。

ゲームセンターや台湾のサイトで発見したものは、二色象棋牌を使用して行うもので、一組で遊ぶ場合は子が手に4枚、親が手に5枚持って始め(自模や上がりは5枚)、二組で遊ぶ場合は子が手に7枚、親が手に8枚持って始め(自模や上がりは8枚)るものでした。

役の種類は色々とあり、どれを採用するかは遊ぶ人によって異なるので、一概にこれが象棋麻将の正式の規則だとはいえないのですが、実際に遊んでみて最適だと思ったものを、規則としてまとめてみたいと思います。

まずは、手軽に遊べる二色象棋牌一組32枚を使用したものを紹介したいと思います。

■象棋麻将規則(二色象棋牌一組使用)

2~4人で出来るが、3人が適正人数。

親が手札に5枚、子が4枚持ち、残りは山札にして、親が1枚場に捨てて開始。

ポンは全員から、チーは上家だけから鳴く。

上がりの形は、刻子と同種2枚の頭または、順子と同種2枚の頭。(※三公・五兵卒の役は例外)

順子は、「将士象」・「車馬砲」・「帥仕相」・「俥傌炮」の4種類。

役が無くても上がれるが、上がりには必ず役が付く。

基本的にフリテンは無いが、捨て牌と同じ牌ではロン上がりが出来ないルールで遊ぶと更に深みが出る。この場合、両面待ちの捨て札のもう片方で上がってもよい。

ロン上がりは放銃した人から、ツモ上がりは上がった人以外の全員から点数を貰う。

ツモ上がりの点数をそのまま全員から貰うルールの他、ツモ上がり時の合計点数を上がった人以外の人数で割って算出してもよい。

合計数が割り切れない場合は、点数が繰り上がりとなる。

例えば、ツモ上がり点数が5点で払う人が3人の場合は、5÷3=1.6666は2点に、ツモ上がり点数が6点で払う人が4人の場合は、6÷4=1.5は2点になる。

ノーテンの場合は、場に1点を供託として出し、次の局で上がった人が貰う。テンパイになっても供託は貰えない。

リーチの場合は1点を供託として出し、上がった人がそれを貰える。

連荘の場合は、1点ずつ点数が増え、上がった人に加算される。1本場は1点、2本場は2点…

チョンボは1点を参加者全員に払う。

■象棋麻将・役一覧

天和…6点

地和…6点

三公(将+士士+象象/帥+仕仕+相相・面前のみ)…6点

五兵卒(兵5枚・卒5枚)…6点

将帥同国(将帥+車馬砲/将帥+俥傌炮)…3点

将帥領兵(将帥+兵兵兵/将帥+卒卒卒)…2点

兵車行(車車+卒卒卒/俥俥+兵兵兵)…2点

清一色(全部同じ色で構成して上がる)…1点

無兵卒(兵・卒が無い形で上がる)…1点

馬到成功(「馬」或は「傌」で上がる)…1点

一炮而紅(「砲」或は「炮」で上がる)…1点

海底…1点

河底…1点

面前自模…1点

立直…1点

一発…1点

荘家(親の時に上がる)…1点

※親からロンすると1点加算される。

やってみると判るのですが、札が少ないので、捨て札で大体待ちが何であるか予測がつきやすいので、逃げようと思えばうまく逃げることが可能です。
しかし、逃げてばかりいると、ノーテン罰符の供託1点を場に出さないといけないので、そこの駆け引きがとても面白くなっていると思いました。

象棋麻将は、双天至尊堂の二色象棋牌で遊ぶことができますので、ご興味のある方は是非ともお遊び下さい。

台湾製・二色象棋牌(麻雀牌型)

追記、先日、象棋麻将で遊んだ時の模様を、友人がブログで紹介しています。
見やすい役一覧表もありますので、遊ぶ際にお役立て下さい。

とりあえずゲームで!「象将麻将(シャンチー麻雀)」



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