まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

南阿蘇鉄道の風景

2015-02-09 23:20:52 | 鉄道風景
の始まり。

一時は降り立つことさえできないかと思ったが無事熊本空港に到着。
最寄駅である肥後大津まで無料シャトルバスで行けるのはありがたい。

肥後大津駅は空港に近い側はこぎれいになっているが、反対側は改修されていない風情ある
木造駅舎が残る。これを見逃す手はない。


豊肥本線は熊本~肥後大津間は電化されているが、以東は非電化である。
濃霧の名残をまとった山々を背景に、電車と気動車が仲良く並ぶ肥後大津駅のホーム。ここから
気動車の方に乗り立野まで行こう。


立野駅はスイッチバックで有名。阿蘇の外輪山の切れ目の谷に位置する立野駅から、次の赤水駅までの間で
188mの高低差を駆け上がるのだ!
以前、それを体感したくて特急に乗って来たことがあるが、すでに日が暮れていたこともあり
風景がほとんど見えなかった(汗)。


立野駅の構内は広く保線車両も留置されているが荒涼としたイメージ。
汽車の時代には厳しい山登りに備えて機関車が休憩したのだろうか。




あら、猫ちゃん。駅舎で飼われているのだろうか。ホームの端で慣れた様子で毛づくろい。

スイッチバックはお預けとして、立野から南阿蘇鉄道に乗ろう。
南阿蘇鉄道はもと国鉄宮地線、のちに高森線と呼ばれたが、今は第三セクター鉄道である。
いったんJRの改札を出て隣接するホームへ移動する。

ひとまず終点高森まで行ってみることに。南阿蘇鉄道はその名の通り、阿蘇山のカルデラ内の南半分を走る。
この路線には「九州遺産」の本に乗っている橋が二つある。実はこの本、雲仙観光ホテルの図書室で
読んで、その場でネットで購入したのだった(笑)。
立野駅を出てすぐ渡る立野橋梁はトレッスル橋、そしてこちらの第一白川橋梁は「国内初の鋼製アーチ橋」。

いずれの橋も列車に乗っていてはその雄姿を見れないのだけれど・・・(苦笑)

なだらかな高原の風景が広がるが曇っていてぱっとしない。
高森に着く直前いっとき、そそり立つ阿蘇五岳に雲の切れ間から光が当たり神々しく輝いた。


さて、終着駅高森の駅前のまちはごく普通だった。ここから高千穂を通り延岡までつなげる計画
だったのが、トンネル掘削中の事故等により頓挫したらしい。宮崎県側も延岡から高千穂まで
国鉄高千穂線が開業したが、高森~高千穂線間開通は実現しないまま両者3セクとなり、
高千穂鉄道は台風の被害により休止、その後復活することなく2008年に廃止されてしまった。




乗ってきた列車で少し引き返し白川水源を見に行こう。


水源は南阿蘇白川水源駅から5分ほどのところにある吉見神社の境内にある。
というより、水が湧く場所を祀ったのだろう。


神社の境内にある池の砂を巻き上げながらふつふつと湧き出す水はすごい量で、
確かに「水の生まれる里」であると納得。
境内から流れ出した清らかな水は白川となり、熊本平野を横断し有明海に至る。

阿蘇に来てからもあまり観光客を見かけなかったが、さすがにここには観光バスが乗り付け
外国人客もやって来ていた。

南阿蘇白川水源駅と隣の阿蘇白川駅は地図でみると特別近接している。南阿蘇白川水源駅が2年前に
観光用に増設されたのだとか。どうりで。次の列車は1時間後なので歩くことに。

さて、ぶらぶら歩いても10分ぐらいでついてしまった。さて、あと20分以上ある。。。
このあたり、だだっ広すぎて寄り道するような場所もない。


阿蘇白川駅の駅ナカにロハスな感じのカフェが入居していた。カレーもあるらしいが、
食べるほどの時間はない。お茶だけでもいいですか、と入ることに。
ミルクティーと頼んだのに間違ってサーブされたホット豆乳を飲みながら(笑)、落ち着いた
ママさんと男性が話しているところに自然と加わり、しばしのおしゃべり。

その男性の方、鉄道写真を撮るために神戸から移住してきたんだとか!へぇー
阿蘇はやはり緑の萌える春や初夏がベストシーズンと言うが、雪の阿蘇もいいらしい。
紅葉も終わったこの季節は閑散期なんだろう。ま、静かな阿蘇もいいということで。
ひとときあったまって、立野へ戻ろう。

続く。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 熊本~愛媛の旅 プロローグ | トップ | 立野橋梁と第一白川橋梁 »

コメントを投稿

鉄道風景」カテゴリの最新記事