まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

来住家住宅の湯殿のタイル

2018-04-22 23:36:08 | ディテール
来住家の続き。

母屋から渡り廊下を渡って客湯殿へ。


これだ!こんなギンガムチェックの床なんて見たことがない。斬新なセンスだなぁ!


よく見ると、白と深緑のところがその瀬戸と思われるタイルで、色が交差する部分はタイルと同じサイズの
小石の洗い出しの板だ。ははぁ~なるほど。

瀬戸の窯垣の小径資料館や瀬戸蔵ミュージアムで見ていた、染付の本業タイルとはちょっと違うタイプで
磁器のような肌に陽刻の模様が入っている単色のタイル。これが大量に使われているのは見たことがなかった。

そして檜の浴槽の周りの壁には、マジョリカタイルが~!無地のタイルと組み合わせて散らしてある。
ちょくちょく見かける柄で、台湾の台北故事館のトイレにもあったな。
説明書きにはイタリア製と書かれており、ガイドさんもそう言っていたが、おそらく日本製。
もし輸入ものだとしてもイタリアではなくイギリス製では!?


洗面台はイタリア産大理石製。こちらはイタリア産で合っているだろう。


この洗面台の周囲には変わったふちどりがある。グレーのまだら模様は大理石のように見えるのだが、つつくと
軽い音がする。木で作ったものに大理石風ペイントが施されたものと見る。端がくるっと丸くなっていて仕事が細かいな。


洗面台の下にもマジョリカタイルが。


下の幅木部分には、深緑色のモールドのついたタイルが使われていた。この深く透明なグリーンはもしかすると
イギリス製かもしれないな。


浴槽は水に強いコウヤマキ、そして天井は栂材の折上げ格天井というゴージャス!!


ガラス戸は外から見えないようにすりガラスになっている。


隣には脱衣所があるのだが、こちらもまた脱衣所らしからぬ仕様で、こんな茶室のようなつくりになっている。
床の間や書院がある脱衣所って!?


床の間には座敷と同じく銘木が使われている!床は畳とツライチにして広く見せる工夫が。


脱衣所にこんな凝ったデザインの格子を入れるかぁ。いやはや・・・すごいな。


お風呂の右隣にはトイレがあるのだが、この洗い出しのシンクにはびっくり!


小便器は普通のものだったが、取り外して置いてあった大便器は染付のもの。おそらく瀬戸製だろうが、
ガイドさんは伊万里なら値打ちがあるのだが・・・と言っていた。
いや瀬戸のものでも十分値打ちがあるから、このほこりまみれを何とかして~(苦笑)


個室の扉の取っ手がかわいい。すみずみまで抜かりないな!


続く

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