まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

台北故事館(台湾)

2018-01-03 19:54:12 | 建物・まちなみ
2018 あけましておめでとうございます。
いつもご覧頂きありがとうございます。最近はインプットが多くてアップするのが追いついていませんが(汗)
・・・がんばって1日1記事を目標に(!?)やっていきます。
本年もよろしくお願いいたします。

台湾の続き。

台北市街地の北部、基隆川のほとりに、小さな洋館がある。
台北市中心部に数多く残っている日本統治時代に建てられた官公庁や銀行などの洋風近代建築の
ビルディングとはちょっと違う、温かみを感じさせるチューダー式の邸宅建築だ。


現代建築の名作である台北市近代美術館と、南北幹線道路の明治橋との狭間にすっぽり隠れた、まるで
秘密の花園といった趣の庭園に佇むかわいらしい建物。円柱に支えられたベランダ、ハーフティンバー風の
外観は絵本に出てきそうだ。


風光明媚な圓山の地に茶商陳氏の別荘として1914年に建てられたこの建物は、ビジネスや社交の場
として使われた。今ではこじんまりした敷地だが当時は美術館の範囲も含めた広大な英国風庭園だったという。
建築当時、石造で風格ある明治橋とともにフォトジェニックな景色を呈していた。


陳氏の没後は所有者や用途が変遷したが、台北市の所有となり1988年には市の史跡に指定、
大規模改修を経て台北の文化や歴史を伝える台北故事館としてオープンしている。


台湾人が建てた英国風別荘は、タイル使いも日本人の建てた近代建築とはひと味違う。


廊下の右側の客庁に暖炉があった。
両脇と前の床に鮮やかなマジョリカタイルが貼られている!




両脇のタイルはアールヌーボーの花柄。チューリップかな?黄色が鮮やか!!


床のタイルは幾何学模様と花柄の組み合わせ。花もデフォルメされていて何の花かよくわからない。


奥に2階へ上る階段があった。




2階の部屋にも大理石の暖炉があり、床のタイルは1階と同じだが左右のタイルはエメラルドグリーンの無地タイル。


さらに上へ登るハシゴは立入禁止。3階は屋根裏だが、建物正面の塔屋には色ガラスがはまっているようなのだ。
あぁ、あの色ガラスの窓を内側から見てみたい~


一階へ下りてきて、廊下の左側にある小さな部屋に入ると、そこからつながるトイレが見えた。
きゃ~~すごい!!マジョリカタイルが敷き詰められたトイレ!!タイル貼りのところには立入禁止だったが
前のめりで写真を(笑)


中央部は澄んだ青色とうぐいす色のシンプルな柄のタイル。


縁のタイルは暖炉の前にあったものと色違いだな。色が違うだけで印象がずいぶん変わるなぁ!!
このタイルは壁にまで立ち上がっている。


個室は現在使用禁止でドアが閉ざされていたが、足元の隙間から覗いてみると(笑)タイルは
個室内部までみっしりと貼り詰められているようだ。


あぁ~~なんて贅沢なトイレなんだろう~~感激!!あとで庭から覗けないかと見てみたが、
トイレの個室に透明ガラスの窓があるわけもなく・・・(爆)

部屋にはこの建物の見どころの説明があり、色ガラスのライトアップの写真も載っていた。

この台北故事館は、私もこれまで十回以上台北に来ているが初めて訪れた。あまりメジャーでないのかも
しれないが、なかなか素敵なタイルスポットだった。

続く。

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