まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

横浜のタイル建築めぐり3 神奈川県庁新庁舎など

2019-01-15 23:20:33 | 建物・まちなみ
横浜の続き。

海岸通を歩くと官公庁の建物がずらりと並んでいる。


何やら気になるビルが・・・あの壁のモヤモヤ具合は何だ?もしやタイルじゃないの?
デカすぎて全体がフレームにおさまらない・・・


ずんずん近づいて行くと、、、やっぱりタイルだ。うわぁ~~~きれい~~~!遠目には地味な壁だが
青系からベージュ系のバリエーションの小口タイルがランダムに、11階建の一番上までびっしりと貼られている。
所々、貼りパターンを変えた横ラインがアクセントに入れられている。同じ色合いの二丁掛タイルを縦に並べて。


しかし、、、この大壁面全部小口タイル、しかも手貼りっぽい。あんな上までどうやって貼ったんだろう!?


このビルは一体何モノ?いつの築?定礎は見当たらないなぁ。。。閉まっていたのでガラス越しに見ただけだが、
内部空間はレトロな感じは全くしない。しかし現代の新しいビルなら小口タイルを使うことはないだろうし、
それにこのランダム具合は絶対現代のものではない。う~ん、これはすごいタイル物件を発見したんじゃない?!

帰ってからネットで調べたところ、坂倉準三設計で1966(昭和41)年築の神奈川県庁新庁舎だった。
ははぁ、やっぱり有名建築家の作品だったんだな。しかしこれが50年以上前に建てられた建物とは驚いた。
このタイル使いも素晴らしいなぁ!!

神奈川県庁本庁舎は改修中。


横浜税関本館庁舎も改修中だったけど、車寄せだけ見ても内部の豪華絢爛さが想像される。


改修中ばかりで残念だけど、ひとつひとつ見ていたら時間が全く足りないので、このへんはさらっと雰囲気だけ。。


運河の向こうに見えた第一港湾合同庁舎がカッコイイ!!ちょっと船っぽいな。


そしてこちら、横浜情報文化センター(旧横浜商業奨励館)にやってきた。こちらも石造りのファサードが
巨大でとりつく島もない官公庁建築だが、、、Uさんおすすめのタイルスポットだという。


エントランスの見上げにステンドグラスの照明が。


エントランスホールの中央の階段の両脇には円柱がドカ~ン!天井の梁のハンチのくり型装飾は何重にも重なりすぎて
もう隣とくっつきそうだ(笑)


しかし床のモザイクタイルがかわいい~~~戦前の無釉の素地タイル。点々と散らした模様がほんとに絨毯みたいだ。


外観を重厚に見せている、エントランス両脇の部分は、何と内部は空間になっていた。ここに警備員が立って
外来者を見張るのか!?八角形の窓が何となく和風を感じさせる。


上階へ上る。階段もまたこの迫力。


2階の床も同じモザイクタイル。踊り場も。


3階へ上ると、階段ホールの天井に鳳凰がデザインされた行灯照明がぶら下がっていた。和の雰囲気が素敵!


3階の床はちょっと違って花柄のパターン。これもまたかわいい~~~
くどいぐらいに重厚な装飾にこんなポップで軽快な花柄を合わせるとは・・・




こちらは貴賓室。格間にさらに格子を入れ天井絵も。ゴージャスな2段行灯をぶら下げ、贅を尽くした仕様。
いったいどれだけお金をかけたのか・・・


この建物は関東大震災後の横浜商工界の復興を奨励するために横浜市が建てたものだとか。
横浜の命運をかけた建物にお金の糸目はつけなかったのだろう。


こちらKN日本大通ビル(旧横浜三井物産ビル)。


こんなのがゴロゴロ残っているなんて、あぁ横浜はすごいなぁ~~~


続く

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