もう2ヶ月以上前のことになるが・・・・(汗)
5月の洋館めぐり講座は生駒にある宝山寺獅子閣。ここは以前生駒ケーブルに乗りに行ったとき
併せて見に行こうと思ったら、改修中で見れなかったのだった。
さぁ、と勇んででかけたら、、、うわっカメラを忘れてきた。。。携帯カメラで撮るしかない(涙)
さて、中間駅で降り、前に通った参道でなく一本裏手の道を歩いて、宝山寺門前へ。
そうそうここまでは来たんだよ。
あっあれだ。
本堂の横の細い通路を奥へ入って行くと・・・出た!不思議な建物が見えてきた。
お寺らしからぬベランダを巡らせた洋館が断崖に突き出すように建つ。
明治の色濃いコロニアル風建築が和風な庭によくなじんでいる。
柱頭飾りのついた柱に支えられたベランダ付のポルティコを中心として、1Fはアーチ型、
2階は矩形の鎧戸が左右に配されている。
細部の装飾はパッと見洋風だがモチーフが菊だったり木で作ってあったり、日本の伝統的技法を用いて
見よう見まねで作ったいわゆる擬洋風。
見ようによっては蔵造りのようでもある。柱の上部の装飾もアカンサスの葉の代わりに
菊の葉がモチーフになっているらしい。
そして崖となっている南側側面には、ベランダが空に向かって突き出している!うわ~すごい。
足元は清水の舞台ばりの懸崖造。
中へ入っても、さすが重要文化財、目を引くディテールが多い。
1階側のベランダ側半分は板張りの洋間、山側の半分は畳敷きの和室であり、
間のドアを開けたら床が20cmほど上がっているという面白い造り。
すべてが見どころなのであるが、特に興味深いのが、鏡のように光を反射するこの壁。
基本漆喰塗りなのだが、鏡面仕上げといって卵の白身を塗ったりしているらしい。
知り合いが描いていたテンペラ画のキャンバスがこの壁と同じような質感で、あれも卵の白身を
塗るのだと言っていた。この壁仕上げの技術を持つ職人は今もういないそうで、
案内して下さった住職が何度も「触らないで!」と注意されていた。
これが洋風なのかどうかはさておき、つやなしのしっくい壁を見慣れた目には斬新なイメージだっただろう。
春夏秋冬をあらわす4色の色ガラス。覗き込むと見かけ以上に非日常な感覚を味わえるこの濃い色は
明治建築の特徴だろう。
透明のガラスも建築当初のままの手吹きガラスといい、波打ちの激しさが古さを語る。
このらせん階段は下から支える部材がなく芯柱と踏み板で持っているらしく、見学で上るのは一人ずつ。
らせん階段の最下段の下の床には、もう一段作る予定が狂ったのか、切り欠き跡が見られた。
階段はもう1ヶ所和室側の廊下にもあり、こちらは直線で急勾配。壁を掘り込んで手すりを作るなど
徹底した省スペース階段だが、実際はこちらがメインで、らせん階段は飾り用かお客様用
だったのだろうと考える。
二階は全部和室。外面は洋風に憧れてもやはり心は日本の文化が染みついている、明治時代の
日本人のような建物だ。
→ひろ009さんのブログ、mayumamaさんのブログで美しい写真と詳しい説明をどうぞ。
帰りには参道の元旅館を利用したカフェ、ナイヤピンギでお茶してから、生駒駅まで歩いた。
山道をまっすぐ下る石段混じりの道を覆うように、両脇の桜の古木が葉を茂らせる。
この道に面して並ぶ民家の住人は、いやはや、すごい足が鍛えられるだろうな!お年寄りはどうしているんだろう。
ふもとまで下ってきたら洋館を見つけた。大軌の開発した住宅地に西村伊作設計の住宅が残っているとか
いないとか、講師の川島先生が言われていたけどこれは違うかな?
近くにはめっちゃいい感じのお風呂屋、パレス温泉が。生駒山帰りにひとっ風呂、いかが?
5月の洋館めぐり講座は生駒にある宝山寺獅子閣。ここは以前生駒ケーブルに乗りに行ったとき
併せて見に行こうと思ったら、改修中で見れなかったのだった。
さぁ、と勇んででかけたら、、、うわっカメラを忘れてきた。。。携帯カメラで撮るしかない(涙)
さて、中間駅で降り、前に通った参道でなく一本裏手の道を歩いて、宝山寺門前へ。
そうそうここまでは来たんだよ。
あっあれだ。
本堂の横の細い通路を奥へ入って行くと・・・出た!不思議な建物が見えてきた。
お寺らしからぬベランダを巡らせた洋館が断崖に突き出すように建つ。
明治の色濃いコロニアル風建築が和風な庭によくなじんでいる。
柱頭飾りのついた柱に支えられたベランダ付のポルティコを中心として、1Fはアーチ型、
2階は矩形の鎧戸が左右に配されている。
細部の装飾はパッと見洋風だがモチーフが菊だったり木で作ってあったり、日本の伝統的技法を用いて
見よう見まねで作ったいわゆる擬洋風。
見ようによっては蔵造りのようでもある。柱の上部の装飾もアカンサスの葉の代わりに
菊の葉がモチーフになっているらしい。
そして崖となっている南側側面には、ベランダが空に向かって突き出している!うわ~すごい。
足元は清水の舞台ばりの懸崖造。
中へ入っても、さすが重要文化財、目を引くディテールが多い。
1階側のベランダ側半分は板張りの洋間、山側の半分は畳敷きの和室であり、
間のドアを開けたら床が20cmほど上がっているという面白い造り。
すべてが見どころなのであるが、特に興味深いのが、鏡のように光を反射するこの壁。
基本漆喰塗りなのだが、鏡面仕上げといって卵の白身を塗ったりしているらしい。
知り合いが描いていたテンペラ画のキャンバスがこの壁と同じような質感で、あれも卵の白身を
塗るのだと言っていた。この壁仕上げの技術を持つ職人は今もういないそうで、
案内して下さった住職が何度も「触らないで!」と注意されていた。
これが洋風なのかどうかはさておき、つやなしのしっくい壁を見慣れた目には斬新なイメージだっただろう。
春夏秋冬をあらわす4色の色ガラス。覗き込むと見かけ以上に非日常な感覚を味わえるこの濃い色は
明治建築の特徴だろう。
透明のガラスも建築当初のままの手吹きガラスといい、波打ちの激しさが古さを語る。
このらせん階段は下から支える部材がなく芯柱と踏み板で持っているらしく、見学で上るのは一人ずつ。
らせん階段の最下段の下の床には、もう一段作る予定が狂ったのか、切り欠き跡が見られた。
階段はもう1ヶ所和室側の廊下にもあり、こちらは直線で急勾配。壁を掘り込んで手すりを作るなど
徹底した省スペース階段だが、実際はこちらがメインで、らせん階段は飾り用かお客様用
だったのだろうと考える。
二階は全部和室。外面は洋風に憧れてもやはり心は日本の文化が染みついている、明治時代の
日本人のような建物だ。
→ひろ009さんのブログ、mayumamaさんのブログで美しい写真と詳しい説明をどうぞ。
帰りには参道の元旅館を利用したカフェ、ナイヤピンギでお茶してから、生駒駅まで歩いた。
山道をまっすぐ下る石段混じりの道を覆うように、両脇の桜の古木が葉を茂らせる。
この道に面して並ぶ民家の住人は、いやはや、すごい足が鍛えられるだろうな!お年寄りはどうしているんだろう。
ふもとまで下ってきたら洋館を見つけた。大軌の開発した住宅地に西村伊作設計の住宅が残っているとか
いないとか、講師の川島先生が言われていたけどこれは違うかな?
近くにはめっちゃいい感じのお風呂屋、パレス温泉が。生駒山帰りにひとっ風呂、いかが?
磨くのでしょうね。しかしあれほど光っているのは
表面に何か塗っているのでしょう。耐水っぽい感じでしたもんね。
卵の白身を塗っていると言っていませんでした?
そんなことを聞いたような??記憶があいまい・・・
ラムネ色のガラスかぁ~いいですね!
泡がたくさん入っていたらまさにラムネですね~
ご紹介ありがとうございます~
漆喰磨きの壁、ほんとにつやつやで魅惑の壁でしたね。
漆喰磨きの壁を見てINAXで作った光る泥だんごを思い出してしまいました~
あれも漆喰磨きを応用したものだそうで、磨いていくとピカピカ光ってくるのが不思議でした。
螺旋階段、もう一段作る予定だったんですか・・
よくそんな細かいこと気付かれましたね!?
数年前に訪問した、近江鉄道の彦根車庫の窓ガラスも、波打った代物でした。
12年前に平壌へ行った時、建物の窓ガラスは波打っているだけでは無く、殆どがラムネ色であったのを思い出しました。