まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

JR畝傍駅

2007-09-19 02:04:08 | 鉄道風景
大和高田の散策を日が暮れる前に切り上げたのは、JR桜井線に乗って2駅、
畝傍(うねび)駅を見に行くため。

途中の金橋駅は、実家から一番近いJRの駅で(と言っても歩くと30分以上かかるが)、
昔から築堤上に小さな屋根だけがある無人駅だったが、たまに自転車でこの横を
通ることはあっても、ここから電車に乗ってどっかへ行ったことは一度もなかった。
・・・というか、桜井線自体、ほとんど乗ったことがない。
最近一度この駅を使ってみようと目論んでいるのだが、今回も時間がないのでやむなくパス。



2両編成のワンマンカーを畝傍駅で下車。
畝傍駅もまた、利用したことは一度もない。今でこそ本数が増えたり大阪まで
直通で行く電車ができたりとまぁ少し便利になった奈良県内のJR線だが、
辺鄙なところを走っているし、主要なところは近鉄が縦横に走っているため、
昔からJR(国鉄)を交通機関として利用するという意識すらなかった。
しかし、1928年(昭和3年)の昭和大礼の折には天皇の行幸のため
お召し列車が桜井線を走り、神武天皇陵の最寄り駅として畝傍駅が使われた
という輝かしい時代もあった。


ホームから降りる階段が2箇所あり、西側には、昭和15年築の貴賓室がある。
これは皇紀2600年の橿原神宮大祭に向かう皇族のために設置されたという。
もちろん今は閉鎖されている。



畝傍駅もまた無人駅。こんなに立派な駅なのに。


待合室の格天井。こちらの建物は庶民用。貴賓室よりも古いらしい。
畝傍駅の開業自体は明治26年。


増設された貴賓室のおかげで風格ある姿。




さて、この近くにお風呂屋があったはずだが・・・・うろうろ歩いてみるが見つからず、
駅前の酒屋さんで聞いてみる。「信号の次の角を左に入ると右手にありますよ。」
「どうもありがとう。」
「あっ、あの、きれいなお風呂だったらずーっとまっすぐ行って・・・」
「いえ、昔からのでいいんです。」おばちゃんはほっとしたような笑顔。
昔からのがいいんですよ~!!

電気風呂もサウナもないシンプルな2槽構成のお風呂でさっぱり。

近鉄で帰ろ。
あっ、和歌山銀行橿原支店だった建物がライトアップされている。
旧六十八銀行(南都銀行の前身)八木支店で昭和3年築。しばらく空家だったのだが、
レストランウェディング会場だろうか、La BANKというネオンが光っている。
ウェデイング会場だと入れる人が限られてしまうので一般のレストランの方がいいが、
ともあれ、活用されてよかった。



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4 コメント

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小畝線って (ぷにょ)
2007-09-21 13:56:45
畝傍駅から東へ少し行ったところで南へ分岐して小房を通っていた線ですよね。3年ほど前だったか、兄と見に行ったんですよ!
分岐後すぐ細い水路を渡るところにはコンクリートの橋台が、田んぼの真ん中には弧を描くあぜ道のような盛り土が、はっきりわかりましたよ。
小房のあたりはもう跡はありませんが建物の並びそのものが語っています。
小房の体育館の裏には私が小さい頃はまだ線路があったような記憶が・・・あいまいですけど。
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近畿日本小畝線 (マユ35)
2007-09-21 07:29:32
20年前に畝傍駅を出発すると、車窓から線路跡が見られましたが、今でも残っているのでしょうか。
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おふさ観音 (ぷにょ)
2007-09-20 22:13:37
わざわざ行かれたのですか。私は地元なのに行ったことありませんよ~
風鈴祭なんてやってたなんてのも初耳~
今度行ってみようかな。
八木町あたりもわざわざ歩いたのは初めてでしたが、有名な今井町にも劣らないようなしっとりしたまちなみですよね!
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畝傍の町 (yume)
2007-09-19 15:11:56
 畝傍駅から少し歩いた所にある「おふさ観音」では夏の間「風鈴祭」をされていて、たくさんの風鈴がいい音を響かせてくれていて気持いいんですよ。
 「おふさ観音」に行きたくて「畝傍駅」で降りたのは2年前。 駅の素晴らしいさにびっくり。。 しばし駅を隅から隅まで眺めてから歩きました。
 畝傍の町並もいいですね。

 銀行がウェディング会場になった事は、奈良の友達から聞いていました。そのまま残った事は嬉しいコトです。

 桜井線は、たくさんのいい駅舎が残っています。
一度ゆっくりと各駅下車してみたいと思っているのですが、本数が少ないのでなかなか難しいですね。


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