飫肥の続き。
旧山本猪平家はまだまだすごかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/3e/8038188fe386c7ebccfbd45016865556.jpg)
玄関から上がると座敷がいくつかあり、一番奥にトイレがあった。あっ、ここにも敷瓦が!
廊下から踏み込む個室前の廊下と、男性用小便所があったであろうブースの壁の足元に埋め込まれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/6f/aa41e1079e014ebdf48900562b82cd27.jpg)
まず男性用小便所には、玄関の床にあったのと同じ印花文の敷瓦と。見慣れない模様のタイルが2段で。
すでに便器は撤去され新しい板で床を貼られているので、写真を撮るのに安心して這いつくばれる(爆)
床はタイル敷きだったのかどうか気になるところではあるが。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/81/298a2b600c8f2f4b5a9ebd23ca07c322.jpg)
下の段のは新しいプリントタイルかと思うが、よく見ると釉薬が盛り上がっているし、微妙にはみ出しが
あったりと、それなりに手作業で作られているようだ。スタンプを使っているのか?また、寸法や形の
ばらつきもあり、湿式の敷瓦っぽくも見え・・・?正直よく分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/83/48bee33023f9248263767eee5969179b.jpg)
そして廊下の足元の方にも2段でタイルが。上段の45度斜め方向に貼られたものは銅板転写で、中央に花、
四隅に四神が描かれている。こちらは表面がすべらかでヒビも全くなく新しそう。磁器タイルかもしれないな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/6b/4f178987670266967d041b0de8578f44.jpg)
そして下段のは、ステンシル?模様の部分をマスクして釉薬を吹き付けたのだろう。こちらも新しそうに見えるな。
外れかけている部分があって断面を少し見ることができたが、厚みは1cm未満のようだ。乾式タイルだな。
サイズも160mm角と聞いたことのない寸法。尺寸でもインチでもなさそうなのでかなり後年のものと見る。
個室の方も覗いてみたがそちらはタイルは貼られていなかったが、かわいらしい雀が描かれた染付便器があった。
これも瀬戸のものだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d5/8c13e4ed1f1936a7c0e83f57ffbbb50d.jpg)
便所の廊下の絵入りガラス。こういうガラスがあちこちの建具にはまっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/96/5ad8f6e44c767192ad87f1aba580117f.jpg)
座敷の欄間も素敵!扇形や三階菱や長丸の枠の中に、松竹梅やあやめや菊の模様の透かし彫りをしてある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/14/67f4356963ac3cfba7909216074977b1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/e5/fa7a358e036bf4dd93edbeebe5ec0678.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a6/b05df7799739469d4708ff16963289de.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/8a/ea37c796210c6c5bcab11865ebb1a9d7.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/56/3e1a2177ebb22f91f8a6046cd8ca0b41.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e4/110fdcc525a1de9fa200aada797b0700.jpg)
裏へ出てみると敷地は広く、裏庭を囲むように附属屋が建っていた。主屋から続くこの建物は、覗いてみると
左側は台所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/45/fa60533d53eff159b5d3bb84af753645.jpg)
その隣に五右衛門風呂、さらに隣にはこれまた染付便器が。さっきと同じ雀のデザインだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/e7/63dd12cfd18dbfce67d9740979c7d38c.jpg)
離れへのアプローチとしてコンクリートの通路が作られており、そこにも敷瓦がぽつぽつと埋め込まれている!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/9a/89c66a712352d2fac336bab09dd4a1e2.jpg)
これは瀬戸の銅板転写タイルで見たことある柄。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e8/9fdb22bfe307d3c4696eff92e80cbc82.jpg)
こちらは・・・見たことないなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/31/8df82fe620173482aabeec15b9d4459f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c3/79a06561fa1436f4f492e23852bbd3bf.jpg)
これらも踏まれてバリバリになっているもの多数。
敷地の最奥にある離れは飫肥古道具館になっていて、古い焼き物、ガラス、金属製品などが展示されている。
川越耐介という人がコレクションを寄贈したものらしいが、おびただしい数!!
ひとつひとつ職人が手作りした生活道具は、高級品ではないが素朴な美しさがある。あまり時間もなくさらっと
見ただけだったが、見ごたえあった。じっくり見たかったな。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/27/ce5c27cc9036664b0b8f13ec3c399d3c.jpg)
主屋をぐるりと回って前庭へ出た。おや、縁側の下に何かあるな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/43/83f8d60aa53f5460b602978dc56f5bc4.jpg)
近寄ってみると、こんなところにも敷瓦が!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/58/981d43f671078ec130993e6ddffe5609.jpg)
玄関にあったものと似たタイプの印花文だが、デザイン違い。踏まれる頻度が低いせいだろう、こちらは
比較的状態がいい。サイズを測ってみると153~4mmあった。玄関のよりも微妙に大きい。
三角形のは、小便所の壁に貼られていた謎タイルの1/2バージョン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a5/c1c40a8a739a6d02db63d28309ec66a3.jpg)
あっ、縁側の床下に1つだけ大型の印花文敷瓦もあった!これは240mm角のよくあるタイプだ。
このサイズの敷瓦はここでは他に全く見当たらず、サンプルとして取り寄せたものだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bb/bb9153d4130b134032a5949abc977af1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/4d/bcce10d4cbc85f86965db8010ef164c8.jpg)
床下の奥の方に通り土間にあった緑釉のタイルも点々と計10枚も貼られていた。こんな目立たないところに、
もったいない。縁側の下に半分もぐりこんで写真を撮る(笑)。他のお客がいる時間帯だとこんなことしてたら
白い目で見られそう・・・朝イチでよかった(爆)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b2/09a62ba253d9708dfa5fa3e28730e6e6.jpg)
瀬戸蔵の武藤さん曰く、ここの敷瓦は瀬戸以外のものも混じっている可能性がある、と。そして小さい印花文の
などは大正時代頃に復刻されて作られたものの可能性もある、と、実に興味深いお話。。。もっと詳しく知りたい!
1時間半ほど旧山本家でほぼ独占見学させてもらって、敷瓦好きの私は朝っぱらからもう満腹!!
しかしそろそろ次へ行かなければ。外は徐々にお祭りのお客が増えてきた。
続く。
旧山本猪平家はまだまだすごかった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/3e/8038188fe386c7ebccfbd45016865556.jpg)
玄関から上がると座敷がいくつかあり、一番奥にトイレがあった。あっ、ここにも敷瓦が!
廊下から踏み込む個室前の廊下と、男性用小便所があったであろうブースの壁の足元に埋め込まれている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/6f/aa41e1079e014ebdf48900562b82cd27.jpg)
まず男性用小便所には、玄関の床にあったのと同じ印花文の敷瓦と。見慣れない模様のタイルが2段で。
すでに便器は撤去され新しい板で床を貼られているので、写真を撮るのに安心して這いつくばれる(爆)
床はタイル敷きだったのかどうか気になるところではあるが。。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/81/298a2b600c8f2f4b5a9ebd23ca07c322.jpg)
下の段のは新しいプリントタイルかと思うが、よく見ると釉薬が盛り上がっているし、微妙にはみ出しが
あったりと、それなりに手作業で作られているようだ。スタンプを使っているのか?また、寸法や形の
ばらつきもあり、湿式の敷瓦っぽくも見え・・・?正直よく分からない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/83/48bee33023f9248263767eee5969179b.jpg)
そして廊下の足元の方にも2段でタイルが。上段の45度斜め方向に貼られたものは銅板転写で、中央に花、
四隅に四神が描かれている。こちらは表面がすべらかでヒビも全くなく新しそう。磁器タイルかもしれないな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6e/6b/4f178987670266967d041b0de8578f44.jpg)
そして下段のは、ステンシル?模様の部分をマスクして釉薬を吹き付けたのだろう。こちらも新しそうに見えるな。
外れかけている部分があって断面を少し見ることができたが、厚みは1cm未満のようだ。乾式タイルだな。
サイズも160mm角と聞いたことのない寸法。尺寸でもインチでもなさそうなのでかなり後年のものと見る。
個室の方も覗いてみたがそちらはタイルは貼られていなかったが、かわいらしい雀が描かれた染付便器があった。
これも瀬戸のものだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7e/d5/8c13e4ed1f1936a7c0e83f57ffbbb50d.jpg)
便所の廊下の絵入りガラス。こういうガラスがあちこちの建具にはまっていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/96/5ad8f6e44c767192ad87f1aba580117f.jpg)
座敷の欄間も素敵!扇形や三階菱や長丸の枠の中に、松竹梅やあやめや菊の模様の透かし彫りをしてある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/21/14/67f4356963ac3cfba7909216074977b1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/e5/fa7a358e036bf4dd93edbeebe5ec0678.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/a6/b05df7799739469d4708ff16963289de.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/64/8a/ea37c796210c6c5bcab11865ebb1a9d7.jpg)
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/e4/110fdcc525a1de9fa200aada797b0700.jpg)
裏へ出てみると敷地は広く、裏庭を囲むように附属屋が建っていた。主屋から続くこの建物は、覗いてみると
左側は台所だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/45/fa60533d53eff159b5d3bb84af753645.jpg)
その隣に五右衛門風呂、さらに隣にはこれまた染付便器が。さっきと同じ雀のデザインだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/e7/63dd12cfd18dbfce67d9740979c7d38c.jpg)
離れへのアプローチとしてコンクリートの通路が作られており、そこにも敷瓦がぽつぽつと埋め込まれている!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/9a/89c66a712352d2fac336bab09dd4a1e2.jpg)
これは瀬戸の銅板転写タイルで見たことある柄。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/e8/9fdb22bfe307d3c4696eff92e80cbc82.jpg)
こちらは・・・見たことないなぁ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/31/8df82fe620173482aabeec15b9d4459f.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0c/c3/79a06561fa1436f4f492e23852bbd3bf.jpg)
これらも踏まれてバリバリになっているもの多数。
敷地の最奥にある離れは飫肥古道具館になっていて、古い焼き物、ガラス、金属製品などが展示されている。
川越耐介という人がコレクションを寄贈したものらしいが、おびただしい数!!
ひとつひとつ職人が手作りした生活道具は、高級品ではないが素朴な美しさがある。あまり時間もなくさらっと
見ただけだったが、見ごたえあった。じっくり見たかったな。。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/27/ce5c27cc9036664b0b8f13ec3c399d3c.jpg)
主屋をぐるりと回って前庭へ出た。おや、縁側の下に何かあるな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2a/43/83f8d60aa53f5460b602978dc56f5bc4.jpg)
近寄ってみると、こんなところにも敷瓦が!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/58/981d43f671078ec130993e6ddffe5609.jpg)
玄関にあったものと似たタイプの印花文だが、デザイン違い。踏まれる頻度が低いせいだろう、こちらは
比較的状態がいい。サイズを測ってみると153~4mmあった。玄関のよりも微妙に大きい。
三角形のは、小便所の壁に貼られていた謎タイルの1/2バージョン。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4d/a5/c1c40a8a739a6d02db63d28309ec66a3.jpg)
あっ、縁側の床下に1つだけ大型の印花文敷瓦もあった!これは240mm角のよくあるタイプだ。
このサイズの敷瓦はここでは他に全く見当たらず、サンプルとして取り寄せたものだろうか。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/bb/bb9153d4130b134032a5949abc977af1.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/63/4d/bcce10d4cbc85f86965db8010ef164c8.jpg)
床下の奥の方に通り土間にあった緑釉のタイルも点々と計10枚も貼られていた。こんな目立たないところに、
もったいない。縁側の下に半分もぐりこんで写真を撮る(笑)。他のお客がいる時間帯だとこんなことしてたら
白い目で見られそう・・・朝イチでよかった(爆)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/b2/09a62ba253d9708dfa5fa3e28730e6e6.jpg)
瀬戸蔵の武藤さん曰く、ここの敷瓦は瀬戸以外のものも混じっている可能性がある、と。そして小さい印花文の
などは大正時代頃に復刻されて作られたものの可能性もある、と、実に興味深いお話。。。もっと詳しく知りたい!
1時間半ほど旧山本家でほぼ独占見学させてもらって、敷瓦好きの私は朝っぱらからもう満腹!!
しかしそろそろ次へ行かなければ。外は徐々にお祭りのお客が増えてきた。
続く。
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