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山と葉っぱと猫が好き

虫除けネット | 初夏の登山の必須アイテム

 

[2017年再編集]
今年新たに手に入れた山道具、虫除けネット。
登山をはじめてまだ二年目(今年の夏で三年目に突入)のプカプカですが、初夏に山に入る経験が少なかったせいか、羽虫の猛威に散々な目にあわされることは少ない方でした。

これはやばい、ただごとじゃないと感じるようになったのは、昨年(’08年)の金峰山です。

それまでにも何回か羽虫に困ったことはありました。
初めて羽虫軍団に困ったのは更に遡って’07年の6月に歩いた那須の三本槍岳です。
それ以前は初夏の山を歩いても、それほど羽虫の数に困ることがなかった為、「たまたま那須の山に多いだけ」だと思っていました。

備えのない状態で翌年の夏を迎え、先述の金峰山で羽虫のあまりの数に散々な目に遭い、更に同年8月、苗場山の樹林帯でも無数の羽虫にたかられて、ひどい思いをしました。
ここでようやく3年がかりでわかってきたこと。
「もしかして初夏の山って、羽虫がすごいのが当たり前?」

真夏によくいるハナアブ(顔の前にプーンと音立てて空中静止するハチとハエが混ざったような見た目)も結構追いかけてくることがあって面倒なものですけど、これは花の蜜や人の汗を舐めるためで、刺すことはしない虫だそうで、一度に一匹から二匹程度しか近くに寄って来ません。
慣れてしまえば「よ っ」て挨拶するぐらいなもんです。

小さくて黒い羽虫の場合、その数が違うのです。
一度に何十匹、いや100匹いてもおかしくない驚きの軍勢でやってくるのです。
目が赤くて、黒い体をして、一見ハエに似た、米粒くらいの大きさの小さな虫。

人間の体に無数にたかってくるけど、これが血を吸うでもないんですよね。大量に背中に張り付いたり、ただ追いかけてくるだけだったり。
何て言う名前なんだろう?とにかく生き物の匂いが好きなんだろうなぁ。汗とか二酸化炭素とか。

彼らの中には、なぜかいつも執拗に目の中に入ってこようとする輩がいます。
何度まぶたであの冷たい体を挟んだことか…思い出してもイヤンな感じ。
それにしてもなぜなのだ?黒目に惹きつけられてるの?困ったもんです。(時々鼻にも入る…)

---2013年追記---
2年後(2011年)、ブヨに喰われるというもっとひどい目にあったプカプカはいろいろ調べている過程で、
この「血を吸わないけど顔に集まってくる羽虫」の情報も少し入手しました。
ブヨ刺され事件/わたしのブヨ対策 - 山と葉っぱと猫が好き 2011.07
顔の周りを飛び回り、目の中に飛び込んでくる種類のブヨに似た羽虫のことを、
ハエ目ヒゲブトコバエ科のクロメマトイと言うそうです。(黒目が好きだからクロメか~なるほど)

歩いている人間を集団で追いかけてくる羽虫たちも全員クロメマトイなのかその種類かはわかりませんが、
逃げても逃げても追いつかれ、必ず目の前で集団で滞空するヤツら、
人の背中に大量に張り付くヤツら、カメラのレンズに群がるヤツら。
なんかとにかく人間から発せられるにおいとか、動きとか、黒くてピカピカしたものに反応してる気がします。

---追記以上---
今年の初夏は二度山行しましたが、一度目(竜ヶ岳)はそうでもなかったのに、二度目(道志山塊の今倉山)では羽虫の数がえらいことになっていました

山奥に入るほどに羽虫がどんどん増えて集ってきます。何度も目の中に入ってくるので、もう辛抱できない状態になり、ついに用意してあった虫除けネットを装着デビューしたのです。



sea to  summit Head Net
(シートゥサミット ヘッドネット)

荷物としては超軽量コンパクトなのでザックにいつも入れておけます。

海外のお葬式の時の黒ネットみたいなの。
これ被ってると少し若くてきれいに見えるかしら
(誰も歩いてない山中で誰に見せる)

←あ、モデルはプカプカじゃありませんよ。(あたりまえじゃ)

農作業や植物の手入れをしてる方がつけているのをよく見かけませんか?昔は害虫といえば蚊しか思いつかなかったけど、今はその重要性がよくわかります。単なる蚊避けにとどまりません。

使用感ですが、登山中に呼吸が粗い時でも、まったく息苦しくなりません。
つけてしまえばもう“羽虫ストレス”が皆無。結構快適なアイテムなんです。

ためしに外してみると、このネットをしてる間は羽虫が顔の前にたかっていないことがわかります。しばらく外したままだと、あっという間にまた眼前に虫が集まってくるので、このネットがあると彼らの目的が消えてしまうようです。やっぱり目とか顔の汗なのかも…

 

 

NatureHike(ネイチャーハイク) 蚊よけヘッドネット(収納ポーチ付き) 
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NatureHike(ネイチャーハイク)


けれどやっぱり、葉っぱ好きのプカプカにとってネット一枚分の薄い黒いフィルターは、美しい自然の色を暗くしてしまうので、できることならつけたくありません。
フィルターがかかると視界も少し低下するので、山道での注意力が若干落ちた気がします。

時々はずして眺める景色は、なんて鮮やかなことか。改めて感動します。


うお~こんなにきれいな場所を歩いてたんだ!

蚊とは違うから、線香とか携帯蚊取の類もあまり効かないって話ですが、本当のところはどうなんでしょう。
山で遭難した時は、この羽虫たちを食べたら良いたんぱく源になるのかな。(やれるもんなら…)

 


間もなく今年の夏で登山三年目を迎えますが、
同じ季節でも山によって、羽虫がいる所とそうでもない所があるんだと、やっと学べました。
この違いが何なのかは、なぞのままです。


[2013年追記]
当然ですが、ブヨがたくさんいる山の時はこのネットがかなり有力です。
顔をかまれたらひどい腫れと異常なかゆみに苦しむので、しのごの言わずにすんなりかぶります。
ブヨ刺され事件/わたしのブヨ対策 - 山と葉っぱと猫が好き 2011.07
ブヨ対策のみならず、虫除けにも効果のあるハッカ水のことも書きました。


 
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コメント一覧

◆比呂志さんへ◆
プカプカより
蚊が50匹……ギョー!そ、それは…ほんとに気が狂ってしまいそう…
なんか想像したら体がかゆくなりましたよ(=_=;)
本州でも人里に近い藪でならそういう所もあるでしょうね。高原に暮す人は「ここは蚊が出ない」と話してました。

おっしゃる通り通気性が一番気がかりだったんですが、私が買った虫除けネットはすごく息の通りもよくて、息苦しい感じがなくてホッとしました。
でもほんと、できることならつけたくないですよね。空の色、葉っぱの色、花の色、みんな薄暗くなっちゃうのはやっぱり嫌です。
比呂志
いやなもんですね
お久しぶりです。プカプカさんのブログ楽しみに見せていただいています。

アブ、ブユ、ヌカカなどの羽虫系は、ほんとにいやなものですね。北海道では平地でも場所によってはこのネットが不可欠なところがあります。体に蚊が一度に50匹くらい止まって血を吸い始めることもありました。気が狂いそうでした。

本州ではあまりそのような経験はないのですが、場所によるとそういうところもあるのでしょうね。でも、ネットをかぶっているとどうも山歩きが楽しめません。息苦しいし、せっかく空気のきれいなところにきているのに、自分の吐く息を何度も吸っているような気がして。

虫との共生、たしかに難しいかも。風のある尾根に早く逃げるのが一番でしょうね。
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