料金など詳細は冷池山荘公式ホームページでご確認ください。
プカプカがこの山荘に宿泊したのは9月中旬の平日、素泊まりです。
北アルプス北部を縦走する場合の拠点としても丁度いい場所にある為か、平日でも結構賑わっていました。
人気のある山荘だというのがうかがえます。

テーブルはここ以外にも山荘玄関前の階段を上がった所のテラスみたいな高台にもあります。(※下記)
そこの方が鹿島槍まで眺めもよさそう。
日の出も見れるのかな?あいにくの雲で状況詳細は分かりませんでした。
※どうやらその高台の平地が冷乗越。山荘玄関前の通路からも登山道が通じているので一見見逃しがちだけど、そこからも道が通じているし分岐標もあった。最初は赤岩尾根分岐が冷乗越かと思っていたが地図を見れば違う。

受付・売店・玄関(営業終了後に撮影) 湿布1枚80円、女性用品も販売してます。
靴置き場では備え付けのダンボール紙に各自名前を書いて、靴に入れて置いておくようになってます。

山荘外にある給水場です。セルフではないので必ず山荘スタッフに声をかけて給水してもらいます。
※水情報は最後に詳細をまとめてあります。

スタッフの案内付きで通された部屋は女性専用の相部屋でした。(うれしい

いつも男女混合でないかが一番心配で、この日も受付の人にこれから案内される部屋は「女性専用ですか…?」と念のため確認しちゃったし。
この頃、少しずつ北アの山荘は絶対男女別にしてくれるという信頼がおけるようになってきました。

この山荘は小部屋タイプがメインになっていて(大部屋があるか未確認)、今回入れてもらった二階の部屋は広くて15人部屋です。(これも一応大部屋?)荷物置き場の棚があるので使い勝手が良かった。
室内はロフト作りの中二階になっていて、一階は8人、ロフトは7人分の布団が並んでいます。
ロフトの様子


ここの布団は匂いもなく清潔でした。
毛布は片面だけ発熱加工されていて、一人二枚使用できます。おかげであったかく快適に眠れました。
当日は女性パーティ1組と同室になっただけで広々と利用できたんですが、お母さん世代の皆さんはとても人懐こくて会話好きな方々の為、単独のプカプカはさまざまな質問攻めにあって大変でした…
ここに書いてあった出来事は抜き出して別のカテゴリで作り直しました→【単独行 山小屋ストレス】

剱や立山の方に面しています。
ここでベンチを使わず床に座り込んで、ビールを飲みながら談笑するおじ様数名。
この場所でのんびりしたいと思ってさっきから目をつけてたんだけど、願いはかなわず。

自炊場(左)/食堂(右)
自炊場は玄関に入って右手屋内にあります。ストーブもあるので寒い時はつけてくれます。
食堂は一階。写真の二倍位広いです。

喫茶室 兼 談話室
山小屋って飲食メニューがほんとに高い。ビール好きの人は自分で運んだり投資したり、大変ですね~
ここの図書コーナーにもコミック『岳』がありました。最近山屋でこの漫画を見つけたらいつも読んでます。
喫茶が営業開始すると途端に大勢の人がここでビール飲んだりして大賑わいになりました。
うう…ここにもいられない…

トイレは水洗、ペーパーあり。使用済の紙は備付のゴミ箱に捨てます。
なんと手洗い場には手拭きの使い捨てペーパータオルとアルコールスプレーが。
ペーパータオルは無くていいと思うんだけどなぁ…あるとみんな無駄に使ってしまうのでは。

トイレ内の水道共に、水は天水に塩素消毒剤が入っている為飲用不適。
物置台は壁際に物を置けそうなスペースがあります。
更衣室(男女共同)。内カギ付です。
壁を隔てた隣に喫煙室[二畳部屋に小さなテーブルひとつ]があり、後付の壁で窓は共同使用のためこの更衣室はとってもとってもヤニ臭い。
たまんないなぁ
乾燥室もありました。(写真なし)
【ザックをデポしていく場合】
荷物は決して部屋に置かず、自炊場か乾燥室に置いて行くようにしてください、という張り紙がありました。
冷池山荘のテント場は、小屋からちょっと離れてます。

およそ片道5~8分程度の山道を登り下りします。木段で整備されてるけど岩とか石もゴロついてるし、夜中にトレイに行く癖のある人には不便かも。
のんすけさんのお話では、テン場は若干斜度があるということ、そしてトイレ移動を億劫がる人が周辺で用を済ませているらしく、場の隅に汚物が潜んでいるそうです…マナーのない利用者が多いテン場ということですね。
匂いそう…

ただ、眺めはすばらしい。
東側の展望に優れているから日の出も望めそうだし、西側は立山などがよく見えます。
(こんな所でまったりテン泊したいぜーっ)
この周囲はよい眺めの場所が点在してるので散策しても楽しい夕刻を過ごせそうです。
それなりに整地されているので多少の斜めなんか気にしない人にはいい立地条件だと思います。
でも汚物はちゃんとトイレで流してください。頼むから。
山でするならせめてテン場の遠く、人が通らない場所に。
【冷池山荘のお水情報 まとめ】
沢水ポンプアップで保健所の認定済み。飲用可能ですが、飲み放題ではなく計量販売で宿泊者には1リットル無料のサービス券が配布されます。この券は同系列の種池山荘・新越山荘でも共通利用可能です。(紛失時は有料に)
小屋の営業時間内4:00~19:00(9月時点)のみ水受付で注文して給水してもらいます。
水:1リットル150円(0.5リットル 80円)
湯:1リットル200円(0.5リットル 100円)
茶:1リットル250円(0.5リットル 130円)
小屋内の水道(洗面台・トイレ手洗)は天水を塩素消毒してある為、歯磨きなどでも口内に入れないことを推奨されています。
プカプカは歯磨きに使用してみました。口すすぎの時塩素っぽい味がしました…
【日の出を見る為のマメ情報】
調査日の天候条件や行動時間により正確に調べきれていませんが、小屋周辺では山荘玄関前の高台(多分 冷乗越)
から眺めることができるかも?小屋の人に確認してみるのもいいかと思います。
他は爺ヶ岳方面では赤岩尾根分岐(広くて平らな鞍部)。鹿島槍方面では冷池山荘テント場周辺でもよく見えそう。
冷池山荘周辺の標高は樹林帯が少し続く場所がありますのでご参考にどうぞ。
プカプカは鹿島槍ヶ岳に向かう途中の布引岳山頂で日の出を迎えるつもりで夜歩きしました。
樹林に囲まれる場所もすぐ抜けて、ルート中で何度か東側が開けて街の夜景が見下ろせる場所があったので
あの辺はもしかして日の出が見えるか…でももしかしたら山が邪魔するかも?
樹林帯を過ぎると岩場やハイマツなどの稜線に出ますが、東の空が隠れて見えない状況も多いので
「ここ」と決めたポイントをあらかじめ決めておいた方がよさそうです。
冷池山荘から標準タイム1時間20分で着く布引岳山頂は日の出に丁度よいポイントでした。
狭いけどそこそこ座って眺められる空間になってます。
早発ち・夜歩きする場合の情報ですが、樹林帯や岩場の足元はかなり整っているし、
ヘッドランプさえあれば明確に道を見分けられるので、時々ある崖の斜面によく気をつければ危険も迷いもなく進めると思います。 山頂部下の岩ゴロ道の辺りは明るくなってから歩行したので夜目はどう見えるか分かりません。
赤岩尾根分岐から少し登った辺りで振り返り見る 冷池山荘と鹿島槍ヶ岳
冷池山荘はあれだけの山奥なのに、
小屋の方々の努力と苦労のおかげで沢水確保できるまでに至っています。
高いミネラルウォーターと天水で済ますのではなく、登山者の利便性を考えて努めてくれる。
そこには柏原新道を作り上げた山荘オーナー柏原さんの精神が表れていると思いました。
人が多いと居場所がなくって困ってしまうプカプカですが、(質問攻めを避けて流浪する)
それを除いて客観的に見てもこの山荘は寛げそうな雰囲気に満ちていました。
みなさんの様子が本当に楽しそうで、いい所なんだということが実感できます。
あの空間の中に溶け込んで楽しめるようになるにはあと数年かかりそう。
もしくは、単独行を卒業しないと無理かも…
鹿島槍ヶ岳のレポートです→

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