関係ないけど以前、「ハチ刺され事件」っていうさりげない大事件を書いたことがあります→2009.10
先日の平標山ではブヨにやられました。
羽虫がたくさん飛び回っているのも夏の山ではいつものことだし、
特に虫除けフェイスネットをするほどの数でもなかったので、気にしないで歩いていました。
相変わらず顔や目に飛び込んできたり、鼻の穴に入りそうになる羽虫がいるものの、
時々手ではらう程度で大して気にかけずにいたら、ある時顔に チ ク ッ と痛みが走りました。
もちろんハチに刺されたわけではありません。目視では、さっきからやたらと飛んでくる黒い羽虫でした。
なんだよー痛いじゃないかよーと思いながらも、特に気にかけずお花に夢中で歩き続け、
ある時その顔をさわってみると、さっき痛かったところに出血痕があることに気づきました。
顔を二箇所、暑さに油断して出してしまった腕に一箇所。
でも蚊に刺された時と違ってすぐにかゆくなりません。
下山後に見てみると噛まれた箇所は内出血のような赤い発疹になっていました。
ところがその日の夜ぐらいから、じわじわかゆみを帯びてきます。
翌日の朝にはかゆみは猛烈ないきおいになって、それと共に皮膚が広範囲でひどく腫れあがりました。
刺された箇所からは、掻いてもいないのに膿も出て来ます。
一番深刻なのは顔でした。
ひとつは頬骨の上、ひとつは眉尻の下で、眉に近い方はリンパ腺が腫れてしまって、
まぶたがお岩さんみたいに膨れ、目を半分覆い隠してしまうほどで…
一応女の子なのよー。 恥ずかしくて人前に出れんではないか!!
羽虫って噛むか刺すかする種類のやつがいるのかなぁ…
こんなこと何年か前にもあったぞ。あの時も今と同じように小さい黒い羽虫だった。
それは南八ヶ岳の権現岳。下山の途中の樹林帯でした。
狙われたのはやっぱり顔。ただその当時は軽いかゆみが伴う程度で、今回のように極度の腫れもなかったので、同じ虫だったかどうかはわかりません。
あともうひとつ心当たりのあることが、今年の5月に杓子山に登った帰りにもおきました。
山の中ではなく、高速道路のサービスエリア(談合坂)内でした。
足首のくるぶし付近をチクっと噛まれ、出血量もわりと多くて、少し垂れ流れるほどでした。
しかしこの当時も“ブヨ”という虫の存在に対する意識が浅く、蚊だとばかり思っていたのです。
「田舎の蚊はすごいなぁ、血が出るほど針が太いのかな?」
この時のかゆみ症状はわりとすぐあらわれました。数十分後にはかゆくてかゆくて、かゆみ止めも効かなくて、夜にはモーレツなことになってました。
そしてやはり翌日には、ひざ下からつま先まで、足がパンパンにむくんでしまったのです。
むくんだ皮膚を指で圧すと痛いほどで、歩いても痛かったです。4日間ほど苦しみました。
(なのに医者に行かない医者嫌い…)
3,4日様子を見て一向に治らなければ病院に行こうとしていたら、緩やかにむくみや痛みが緩和されていきました。(かゆみはその後も長期間続いた)
そんなわけで結局、何に刺されたかわからないままだったのですっかり忘れていたけど、
平標山で同じ目にあってようやく、あの時の件と今回の件が一本の線でつながりました。
今回はたまたま、顔に噛み付いた虫の姿を見ていたおかげで、ネットで調べることができて、
ついにブヨのしわざとわかりました。
ブヨ、って何となく名前は知っていたんです。山登りをする人が時々話題にしていたし。
でももう少し蚊に近い姿を想像していました。(ガガンモっぽいのをイメージしてた)
あんなコバエっぽい黒い小さい羽虫だとは、思いもしませんでした。
ウィキベディアでブヨについて調べただけで、いろんなことがわかりました。
ブヨ(ブユ)ってやつは、血を吸う時に皮膚を噛み切るそうじゃないですか
なんてどう猛なやつなんだ。 おまけに血を吸って毒を注入するとはどういう了見だ。
見た目はあんなに地味なのに、やることが凶暴過ぎるぞ、ブヨ!
ブヨはきれいな水のあるところで暮らします。水辺で産卵して3月~9月に活発になるそうです。
水質の指標昆虫になるほどに、きれいな水のあるところでしか生きられないので、山や渓流、キャンプ地などの自然環境に多く見られるそうです。
◆ブヨにそっくり、クロメマトイ◆
そういえばウィキペディアでもうひとつわかったこと。
前々から初夏の山の中で『目の中に飛び込んでくる羽虫』に困ると書いて来たプカプカですが、
本当にそういう行動をする羽虫がいるそうです。
名前もハエ目ヒゲブトコバエ科のクロメマトイって言って、外見がブヨに似ているそうです。
平標山にはこの虫もいっぱい飛んでいて、何度も目に飛び込まれました。
ブヨの姿を知ったからと言って、山の中ではクロメマトイとの区別なんかつきそうもありません。
ブヨを話題にしてる人のかなり真剣な様子は昔からよく見かけていたけど、自分が被害にあってみてようやく、事態がわかりました。今はみなさんの気持ちがよーくわかりますよー
登山暦5年弱、よくここまで無事だったなぁ…
山の中では真夏でも顔以外の皮膚は出さないようにしているので(紫外線アレルギー対策)、
ブヨが狙いにくい対象だったのかもしれません。
ブヨに喰われてしまった時のかゆみや、リンパ腺までむくんでしまう症状は、体質によって違いがあるそうです。
はじめて南八ヶ岳で顔を喰われた時にそんなにひどくなかったのは、体質の変化なのかも。
これは素人の勝手な想像ですが…2009年にスズメバチに刺されていることが関係してるとか?
虫の毒に過剰反応しやすくなってるとか? 関係ないかー。ハチ毒とブヨ毒は違うだろうし…
そういえば、ハチ毒の抗体検査はいまだに受けていません。緊張感なさ過ぎですよね。
山じゃなくたってスズメバチはいるのに。
これからはブヨ対策を真剣に考えないと…。
ハッカ水が効果があるらしいですね。もう少しお勉強して準備するブヨ!
ブヨなんてもう懲り懲り~
山歩きが楽しくなくなってしまうブヨ~
【数年後の追記・それからどうした?】
◆ブヨ対策◆
対策として、初夏の山では必ずフェイスネットとハッカ水で作ったブヨ専用虫除けスプレーを携帯するようになりました。
市販されている蚊除け用の虫除けスプレーではあまり効果がないと言われていますが、効果のある害虫に「ブヨ、ブユ」も含まれているものも多く売っており、それでだめだったという実体験がないので、なんとも言えません。
虫除けネット | 初夏の登山の必須アイテム - 山と葉っぱと猫が好き
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●ハッカ水の作り方
無水エタノール10ml/ハッカ油20~60滴/精製水 90ml/[好みで]シトロネラ精油 適宜
無水エタノールは入れても入れなくても効果は変わりません。入れることで液体は白濁しますが、水とオイルが溶け合います。入れない場合は分離するので、使用前によく振り混ぜる必要があります。
シトロネラは蚊除けに効果があることで有名ですが、ブヨも嫌うらしいのと、ちょっとアロマの清々しさをプラスしたくて、プカプカはここに更にラベンダーの精油やレモングラスの精油を1,2滴プラスして使用しています。
Amazon.co.jpハッカ油P 20ml
このスプレーは皮膚に直接つけるとスースーしたハッカの刺激を感じます。
濃度によっては、肌の弱い人は光毒作用で炎症やシミになる可能性もあります。
また、薄めても油なので、衣類に直接スプレーすると生地によっては油染みができる場合があります。
プカプカはこのブログにコメント下さった方におそわり、ザックやザックのショルダーベルト、帽子などにスプレーしています。
(登山中は紫外線防止のために顔以外の皮膚は完全に布で防護しているため、主にブヨから顔を守る)
自然成分で作られているため効き目があまり長くないので、こまめにつけ直しします。
●ポイズンリムーバー
蚊に刺された時と同様に、直後に毒素を吸い出せば、多少は症状を抑えることができるそうです。
スズメバチに刺され、その翌年ブヨ被害にあってから、プカプカはポイズンリムーバーを買いました。
Amazon.co.jpポイズンリムーバー
でも、買ってからブヨにもハチにも刺されてないんですよね…
プカプカは蚊にもよく刺される方で、人と一緒にいても自分だけ刺される種類の人間です。
そして一度刺されると、結構すごく腫れてしまい、激しいかゆみはぶり返して数日つづき、一ヶ月以上は赤い発疹が残ります。
そこで、このポイズンリムーバーで試しに蚊に刺された手の皮膚を吸い出してみました。
ちゅーっと引っ張るとかすかな体液が刺された箇所から出てきました。
…でもその後、普通に腫れて、かゆみも普通にやってきたのでした。。。
リムーバーの使い方が間違っていたのか、それとも効果がないのか。
おすすめしておいてなんなんですが。
池や川などの水辺が近い(そして水がきれいな)山だと、思いがけずそこだけにブヨが異常発生している時があるんですよねー。
あと、山小屋についてタイツを脱いで、のんびり屋外で夕暮れタイムを楽しんでいて足をやられることもあるので、夏の間は虫除け対策は常に忘れずにいたいと思います!
私も行きたいと思っている山の一つです。
ブヨ、やられましたか!
私も先日の山行で右の耳たぶと左腕ひじ上の2箇所を刺されました。。。
酷い腫れはなかったものの、熱を帯びた痒さが続き、
まだ痒いし腫れています。
羽虫を含め、本当に虫虫虫!!の季節ですね~
暑いと痒くなる~
時々拝見しています。
プカプカさんのブログを参考にして登山したこともあります、いつもありがとうございます
私は先月の19日に平標山に登ってきました。
やっぱりブヨの被害に合いましたよ~
薄荷スプレーを用意して登ったので登りは大丈夫だったのですが、山頂に着く頃には使い切ってしまい、下りで四箇所噛まれました~(泣)
腫れて痛痒いですよね~。
いつも私ばかり噛まれて、一緒に登っている夫は噛まれないんですよ。
何故なんでしょう?
去年はブヨのいる時期にあまり登山しなかったので、噛まれずに済みましたが、今年は結構被害に合ってます。
左薬指を噛まれてパンパンに腫れ上がり、泣く泣く結婚指輪をカットしたり・・・。
ブヨのいる時期の山は避けるか、完全にガードして薄荷スプレーやタイガーバームで守るか、ですか、ねぇ。
もう噛まれたくないです~~~。
ご無沙汰しております。
私も6月中旬に岩菅山でやられました。
顔に合計7か所!手首に1か所。
当日はそれ程痒くなかったので放置して一晩寝たら、翌朝右まぶたが完全に塞がっていました。
とりあえず仕事に行ける顔にするのが大変でした。
休憩場所のベンチに誰も座っていなかった理由がこんな目に遭って初めて分かりました。3週間近く経つ今でも赤みと痒みが少し残っています。ブヨ、恐るべし!
洋服の収納に使う防虫剤を帽子のつばの裏に付けておくと良いとかってどなたかのブログに書いてありましたが、どうなんでしょうね?
プカプカさんのレポと皆さんのコメントを読んで、
「あっ、おんなじだ!」
と、ちょっと嬉しくなってしまいました。
かゆいだけでもつらいのに、腫れたり大きな水ぶくれができたりするのがブヨのいやなところですもんね~
それにしても、耳たぶって蚊に刺されてもきつい場所じゃないですか!?
ひじも…脂肪のあんまりないとこはみんなかゆそう(+_+)
虫が活発になると夏だよねーって感じですね。
指輪をカットすることになってしまったなんて、信じられない~!ブヨのばかー!
同じ山でってことは、やっぱりたいらっぴょにはブヨが多いのかなぁ…
あと驚いたのは、ハッカ水ってそんなにすぐ効き目がなくなるんですか?(゜д゜)ガーン
ご主人が平気でくるみさんだけなんて、蚊にも狙われやすい人間がいるって言うし、
ブヨも何か匂いで人を狙ってくるのかもしれないですよね。
しかしくるみさん、そんなに何度も被害にあってるなんてつらいですね…
ブヨが怖くて山を歩いててもビクビクしますよね。
腫れることさえなければまだ違ったのに。
なんだか悔しいです!ブヨ、ますます嫌いになった
女の子が顔を7箇所なんて!ひどい、ひど過ぎるブヨ~!
そうなですよね、当日はそんなにひどくないんですよね。
顔でも場所によって腫れがひどくない所もありませんでしたか?
まぶたとか、手足でもリンパ腺が通ってる所は過激にむくむような気がしますー。
腫れたまぶたで出勤した時の気持ち、わたしよーくわかりますよぉ
よっぽど眼帯しようかと思いましたもん。
女性の顔を狙うなんて信じられないブヨ。腹たつぅ~
やっぱり山では日焼け対策に皮膚を隠すから、顔が一番狙いやすいんですかねー
ナンさんが登った日はベンチで噛まれたんですね。
岩菅の山域もたいらっぴょのように笹原だから、関係ないかもしれないけど、笹原のある山にブヨは多いのかなぁ…
これからはちょっとでも羽虫が近づいて来たら、みんなブヨに見えてしまいそうでこわいです…
防虫剤はにおいが強くて山の空気を味わえないけど、
ハッカ水はためしてみる価値がありそうですね。
ナンさん、何かいい方法見つけたらまた教えてください!
仲間がいるのってちょっとうれしいですね^^
もち肌の美しい人ほど被害は甚大です。
僕も僕も東北の沢登りの帰り、
もち肌の美しい、美しい彼女が、
お岩になったのを見て
悲鳴をあげました。
対策としてザックの肩紐、及び帽子に振りかけると
よろしいかと存じまます
これ以上かわいそうなお岩さんが増えてはならんです。
帽子、ショルダー、いいですね!
30分ぐらいで効き目がなくなると言う話ですが、
泊まりの時どれ程持っていけばいいか悩みます(-_-;
日本アルプスにもいるのかなぁ…
ご存知かもしれないのですが、「PEAKS」という山の月刊誌の7月号は北アルプスの山小屋95軒の最新詳細情報が満載です。部屋や洗面所、トイレまでも写真付きで載っています。ここまで山小屋の施設にこだわって紹介されている本はいままでになかったと思います。部屋、トイレ以外にも興味深い情報が満載です。
この本を手に取ったのが昨日のことで、すぐにプカプカさんにおすすめしたいと思いました。しかし、この月刊誌は15日発売で、もうすぐ8月号に替ってしまいます。ぜひ、チェックしてみてください!
いきなり本文と関係ない話題ですみませんでした。
以前、山でスズメバチを見たことあるので、あまり黒っぽい物を身につけないようにしています。虫は黒いものに寄ってきたり、攻撃する習性があるそうです。あまり深刻な虫被害にあったことのない私の虫対策はこの程度でございます。
この時期はいますよね。家も40年山登りしていますが、刺されるにはいつも私と息子だけ!主人は絶対刺されません、蚊にさえ刺されないって余程不味い血なんじゃないかって言ってます。
苗場では帽子の上からも刺されました。虫よけパッチをあちこち張ってみても効き目は無かったです。やはり耳とかまぶたなんかが狙われます。薄荷スプレーを用意して行ってみます。匂いが消えると駄目みたいなので、たくさん用意しました。ここ何年かが特に酷いのはそうゆう体質になったのかな~