最近のマイブーム…百人一首。
私と百人一首との付き合いは長く、初めての出会いは5歳のクリスマスの朝でした。
サンタさんからのプレゼントは「学習まんが 百人一首」と「学習まんが 星座のすべて」
…教育熱心なサンタさんだったらしい(笑)。
先に興味を持ったのは百人一首の方。
おばあちゃんが教養人で、短歌もよく詠む人だったので、いろいろ教えてくれました。
(ちなみに、私の母校の中学校は、校歌はおばあちゃんの作詞です)
子供の脳みそって柔らかいので、あっという間に覚えてしまいました。
文法とかは分からないけれども、意味は漫画で分かりやすかったので、
こんな短い中に、たくさんの気持ちが込められているのだなあ…と子供心に感心した覚えが。
ちなみに、作者がどういう人かということも漫画で説明されているのですが、子供心に不思議に思ったこと。
持統天皇:天智天皇の皇女。叔父の大海人皇子(天武天皇)に嫁ぎ、皇后に。壬申の乱で夫とともに弟の大友皇子と戦いました。
…??叔父と結婚??弟と戦争して倒す???
伊勢:宇多天皇の中宮温子に仕えていました。温子の兄弟に愛されました。後に宇多天皇に愛され皇子を産みました。
…??????(子供の理解の範疇を超えていました)
清少納言:一条天皇の中宮定子に仕えていました。
紫式部,和泉式部,赤染衛門:一条天皇の中宮彰子に仕えていました。
…「中宮」って「皇后」でつまり奥さん、ってことだよね?
…なんで奥さんが2人もいるの?
…ませてましたね(笑)。
でもあれが歴史に興味を持った第一歩だったのかもしれません。
そんなこんなで、「百人一首を暗記している幼稚園児」となり、中学校のかるた大会では大差で1位、
高校の古典のテストでは大きな課題が1つ減りましたね~。
何より、百人一首を丸暗記していると、古典の文法が自然と身についていて、これまたかなり助かりました。
そして最近、某ケータイゲームサイトで「百人一首」(かるた)を見つけ、何気なくやってみたらやはり面白い。
で、そのゲームには各首の意味などを見られるオプションもあるのですが、
久しぶりに見ると、子供の頃とはまた違った印象や感慨があります。
「長らえばまたこの頃や忍ばれむ 憂しと見し世ぞ今は恋しき」
「あはれとも言ふべき人は思ほえで 身のいたづらになりぬべきかな」
「心にもあらで憂き世に長らへば 恋しかるべき夜半の月かな」
…厭世感満載なのですが、このあたりの句、本当にぐっと来ます。
まだまだ若造なので「分かる」というのはちょっとおこがましい気もしますが、人間30年以上も生きているといろいろありますよね…。
恋の歌もいいものが多いですね。
「今はただ思い絶えなむとばかりを 人づてならで言ふよしもがな」
「忍ぶれど色に出でにけり我が恋は ものや思ふと人の問ふまで」
この2首は昔も今も大好きです。
最近のお気に入り。
「玉の緒よ絶えねば絶えね長らえば 忍ぶることの弱りもぞする」
「筑波嶺の峰より落つるみなの川 恋ぞつもりて淵となりぬる」
昔も今も、人を恋しく思う気持ちは変わらないのだなあ…と。
人間30年以上も生きているといろんな気持ちが分かるようになりますね(笑)。
どの歌もしみじみとした味わいがあって、昔よりも百人一首を身近に感じます。
やるな、定家(笑)。
久しぶりに実践で百人一首かるたがやりたいな~と、かるたを買おうとして物色しているのでした。
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