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サヨナキドリ (小夜啼鳥:学名Luscinia megarhynchos)とは、ヒタキ科に属する小鳥の一種。
西洋のウグイスとも言われるほど鳴き声の美しい鳥で、ナイチンゲール(英語:Nightingale)
の名でも知られる。
ヨーロッパとアフリカを行き来する渡り鳥でもある。羽毛は褐色。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
ナイチンゲールという名で知られる小夜鳴き鳥はドイツ語だと ナハティガル(Nachtigall) となる。
模型復帰後5作目にして初の航空機に挑もうと手を出したのはとんでもない難物であった。
世界初のジェット偵察/爆撃機としてデビューしたアラドAr234 。
その優速を生かそうと夜間戦闘機型が開発されたのは時代の必然といえよう。
結果、誕生したAr234B-2N。NはもちろんNacht Jager(夜間戦闘機)のNである。
この機体は「ナハティガル」と命名された。

爆撃機型のAr234Bに機上レーダーFuG218ネプツーンを搭載。
胴体国籍表示部付近にレーダーオペレーター席を設けた。
胴体下の爆弾搭載スペースに「マギルスポムベ」と呼ばれたガンパックを懸架。
武装はそのガンパックにMG151/20、20mm砲を2門のみ。
エンジンポッド下には増槽。その外側には離陸補助のロケット。
欧州戦線の末期も末期。
ドイツ本土の夜空に雲霞のごとく襲来する英国爆撃機。
1945年1月からたった1機での実戦テストが始まった。
前任者ビスピンク大尉(事故死)から引き継いだクルト・ボノウ大尉は、レーダーオペレータの
ベッポ・マーヒュッテ曹長とともに実戦出撃を繰り返した。

ボノウ大尉(ボノブ、ボツブなど表記あり)は、モスキート夜戦を数回迎撃してそのうち1機を
撃墜したと主張しているが、例によって敗戦間近の混乱の中で記録もあやふやなままである。
コマンドウ・ボノウ・・・といってもパイロット1名、レーダー手1名、機体1機だけだが、彼らの挑戦は
敗戦までの10週間続けられた。
少数とはいえベルリン上空で、宿敵モスキート夜戦を蹴散らし溜飲を下げたMe262B-1a/U1とは異なり、
ナハティガルの戦果はほとんどゼロに近いものであった。
しかしながら F にとってはどの夜戦より魅力的なのである。
ここで F が ナハティガルに萌える点 を述べる。
1.名前がよい。
小夜鳴き鳥は、夜中に他の鳥が鳴かなくなるころに鳴くという習性を持つ。
なんと夜間戦闘機向きの名前であろう。音感もイイ。
2.形が凡庸なのがよい。
一般的にカッコイイとよばれることが多いMe262に比べ、爆撃機ベースのAr234は、
平凡な機体形状である。プロペラをつければ普通の双発爆撃機だ。単座だけど・・
一部で不評のグラスコクピットも好き。
ただしレーダーオペレータにとっては最悪。(離れている上、後向きで視界はほとんどゼロ)
3.これだけ大きな機体なのに武装が20mm砲2門だけ。
それも外付けの前方武装のみというのがイイ。
レシプロ高性能夜戦とよばれるHe219の武装一例は30mm砲6門(シュレーゲ・ムジーク含む)、
20mm砲2門である。
4.ジェット夜戦エースにダメだしを喰らった。
Me262夜戦と比較テストを依頼されたクルト・ヴェルター中尉(モスキートハンターとしても有名)
にコクピットを酷評され夜戦としての道は断たれたかに見えたが、前述のコマンドウ・ボノウで
細々とテストが続けられた。
5.はたしてモスキート夜戦に一矢報いたのか?
ボノウ大尉が主張しているように、モスキート夜戦を落としたのかどうか。
ドイツ夜戦隊に肩入れするものとして、アンチ・モスキートスペシャルは夢である。
それが永遠の謎であっても。
6.ナハティガルの全体写真は現在まで一枚も発見されていない。
いくら敗戦間近の混乱の中とはいえ、あのドイツ人が記録を残していないというのは
考えにくい。
戦後もう半世紀以上経過しているが、どこからかひょっこり写真が出てこないものか。
うむむ、見たい。本当に見たいのである。
さて、うっかり買ったハセガワの1/48ナハティガルである。
トップ写真はその箱絵の一部だ。
見るからに難物のグラスコクピット。
計器パネル表面だけではなく裏面のパイピングまで丸見えという悪夢。
おまけに飛行機を作るのはほとんど初めてで、スジ彫りから講義を受ける始末。
こんなので完成までもっていけるのだろうか。
幸い飛行機の師匠、kpfwさん も夜戦に着手しておられる。
参考にさせてもらいながら、コツコツやっていこうと思う。
こうきたのね
このキット、そんなに古いものではないような気がしますので組み立ては大丈夫だと思うのですが・・・
それに悪夢のコクピットも付けるとそんなに気にならないと思います、たぶん(無責任)
第1号、果たしてどうなるか楽しみです。
そうそう仮組みは忘れず念入りに!
これをきっちりすると素晴らしい出来になるようです。
ハセガワスタンダードはこういうものらしいです。
いや~マネしんぼで申し訳ありません。
ドイツの双発夜戦ですからね。どっちも
キットは比較的新しいのですが、まず腕が古びているので心配です。
途中で投げ出さないように、どんなにみっともなくとも完成させるつもりで頑張ります。
>仮組みは忘れず念入りに!
仮組みですか・・AFVのときはキットの出来の良さにも助けられ、ほとんどしてませんでした。
さっそくマスキングテープでも使って形にしてみます。
今後とも教わることが多いと思いますが、よろしく御教示お願いいたします
特に食事(食べる方も作る方も)を興味深く拝見しております。さてナハティガル。自分もドイツ夜戦が大好きなんで、いつかは・・・と思っています。で、一昨年爆撃型なんですがAr234を撮ってきましたので御笑覧いただければ幸いです。
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2341.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2342.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2343.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2344.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2345.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2346.jpg
http://www.sepia.dti.ne.jp/tornado/ar2347.jpg
特に思ったのは本機の窓ワクは内側なんですが、正直言われるまで(実機でも)まったく気がつきません。逆にプラの厚さ分目立つ様な感じがします。
またよろしく
コメントありがとうございます。
おまけに超貴重画像まで拝見させていただき御礼の言葉もございません。
エアロ・ディテールよりもディテール(笑)
特に2枚目のアングルには悶絶しました。
チラリとのぞく爆撃照準器がたまりません。
もちろんすべて保存いたしましまた
NASMに行かれたのですね。いいなぁ~。
それにしても素晴らしいレストア具合ですね。まるで新品。
海外のいろいろな博物館に行ってみたいのですが、なかなか実現しません。
何度か書きましたが、約30年ぶりに模型に復帰してまだ5作目。
さらに航空機は1/700の艦載機(笑)以来という不安だらけのスタートです。
先達の皆さまだけが頼りです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
途中、例によって目的が変容しても笑って見守っていただけたら幸いです