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ギリシャとトルコの軍用機、空中衝突 エーゲ海
ギリシャとトルコの戦闘機同士が空中衝突
Greek F-16 and Turkish F-16 collide
一週間ほど前、エーゲ海上空で悲劇が発生した。
トルコ空軍のRF-4偵察機をエスコートしていたF16 2機に対し、ギリシャ空軍のF16 2機が
スクランブルした。
インターセプトの過程でF16同士のマニューバが行き過ぎて接触、墜落した模様。
トルコ空軍のパイロットはベルアウトし無事着水。ギリシャのSARヘリが接近するも、
収容されるのを拒否。ギリシャ空軍のパイロットは残念ながら行方不明のようだ。
当然のごとくお互いに「領空侵犯だった」「公海上だった」と並行する主張。
トルコとギリシャは領土問題をめぐって以前から仲がよろしくない。
1996年には戦争一歩手前まで近づいた。
両国には落ち着いた対応をして欲しいが、タイトルと違い両国の関係を論じるのが目的ではない。
ギリシャ空軍が採用している、旧ジェネラル・ダイナミック(現ロッキード・マーチン)の
F16D Block52+についてだ。
F16のサブタイプはめちゃめちゃ複雑なのだが、折りしも航空ファン最新号で、ギリシャ空軍の
F16D Block52+の素晴らしい空撮が掲載された。
ギリシャは米国製の戦闘機F16のユーザーだが、トルコもF16を使用しているのに対抗し、
ユーロファイター・タイフーンの導入を目論んだ。
タイフーン計画の遅延に伴い、つなぎとしてF16の最新型であるBlock52+を導入するに至る。
ところがタイフーン計画は突然キャンセルされる。理由はアテネ五輪の運営資金捻出
というからビックリ。
結局Block52+が性能的にも満足出きるという事で、追加発注までかかった。


A . コンフォーマルタンク(CFT)デザインはイスラエルIAI、供給も??
D . ノースロップ・グラマン(!!!)AN/AGP-68(V)9マルチモード・レーダー
E . AN/AAQ-14ターゲティングポッド
F . LANTIRN/Pathfinder航法・偵察ポッド
H . ドーサルスパイン(電子機器みっちり)
I . P&W F100-PW-229ターボファンエンジン
イラストでは翼端にAMRAAM、内側パイロンにASRAAM。
更に内側にGBU、増槽。胴体下にも増槽。
元々F16はF15とのハイ・ローミックスを目的に採用された軽量戦闘機だ。
YF-16時代から最新型のBlock52+では、最大離陸重量がじつに2.5倍と驚くべき数字に
なっている。
となれば、すべての運動性、操縦性が犠牲になるはずだが、CFTの巧みなデザインと
より高出力のエンジンを搭載することにより、変わらぬ機動性を得ているといわれる。




F16本来の特徴である胴体と主翼が滑らかに一体化しているブレンディット・ウイングボディからは
かけ離れたゴテゴテ感たっぷりの装備。
お上品なF15EのCFTと違い、これでもか~的なやり過ぎ感。浪速テイストさえ漂う。
私は複座で対地攻撃能力に長けている航空機が好きなので、このF-16D Block52+は気になる。
軽戦たるF16になんてことするんだ、無粋だ、というファンもいるだろうがオリジナルのF16と
Block50/52以降を比較すると、断然後者の方が好きな自分がいる。
最新装備を満載した挙句、性能低下は大出力エンジンで押し切るという強引さが好き。
オリジナルのF16にはあまり魅力を感じないとは、つくづく変○ですな。
WWⅡのBf109シリーズもそうだが、大戦末期のK型は別の機体といっていいほどの改修につぐ改修。
泥縄か・・でもやはり後期型が好きなんだよなぁ~。
いままでジェット戦闘機は欧州産が好みだったが、このF16 Block50/52・60/62でやっと
米国産の戦闘機に好きな機種ができた。(F105はちょっと好きだった)
実際に搭乗するわけではないので、ステルス性を過度に追求した機体は嫌い。
そりゃあ、生きるか死ぬかの出撃ならラプターを選びますよ。不本意だけど・・
さらにF16の公式名称のファイティング・ファルコンよりも、内輪の愛称バイパーの方が好き。
特に高いレベルの対地攻撃能力を備えたBlock52+は毒蛇の呼称が相応しい。
このようなF16のアップデートに触れるたび、空自のF-2は大丈夫かいな~との思いが
強まるこの頃である。
意味不明な専門用語ばっかりですね(笑)
しかし、「正真正銘のオタク」と言うことだけはよーくわかります!(^^)
題名から「ベリーダンス?奥様の日記?」と思ったら、飛行機衝突したんだ・・・。ギリシャのパイロットもどこかで無事だといいけど。
先日はお世話になり、ありがとうございました。
貴女にとって空の事故の話はあまり愉快ではありませんでしたね。
失礼しました。
>「正真正銘のオタク」
いえいえ、まだ私など若輩者です。マジで
なにせ好きだ嫌いだという観点からしか論じられませんので・・
その道の諸先輩方はこんなもんじゃありませんことよ。
松島にはコイツの兄弟分F2がいます。撮影に行きたいな~