◇ 現状は1年ぶりのマイナス判断 = 財務省と内閣府は12日、共同で実施した4-6月期の法人企業景気予測調査を発表した。それによると、大企業・全産業の景況判断指数はマイナス2.0。4四半期ぶりのマイナスに落ち込んでいる。このうち製造業はマイナス3.2、非製造業はマイナス1.4だった。中堅企業・全産業もマイナス1.0、中小企業もマイナス10.6と、すべてが水面下に沈んでいる。
ところが業況の先行き見通しについては、驚くほど楽観的な結果が出た。大企業・全産業の見通しは7-9月期が6.9、10-12月期が7.9と急速に改善する。中小企業でさえ、10-12月期にはプラス0.8まで浮上する見通しだ。その結果、設備投資計画も年内は尻上がりに拡大する予想となっている。
この調査は5月15日時点で、全国1万3000社を対象に行われた。判断指数は「前期より上昇した」という回答の割合から「下降した」と回答した割合を差し引いた数値。その企業の業況判断のほか、いくつかの項目についても同様の方式で質問、指数を算出している。たとえば国内の景気についても聞いているが、その見通しは現在のプラス7.2から7-9月期は6.9、10-12月期は5.8へと緩やかに下降する。
この調査の致命的な欠陥は、景況感が変化した理由を聞いていないことだ。なぜ4-6月期が1年ぶりのマイナスに低下したのか。なぜ国内景気の見通しが鈍化するのに、企業の景況感が急上昇するのか。最も知りたい点が、全くつかめない。ヒトとカネを使って大掛かりな調査をするのだから、内容も改善してほしいものだ。そうでないと、結果もにわかには信じがたい。
≪14日の日経平均 = 下げ -227.77円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
ところが業況の先行き見通しについては、驚くほど楽観的な結果が出た。大企業・全産業の見通しは7-9月期が6.9、10-12月期が7.9と急速に改善する。中小企業でさえ、10-12月期にはプラス0.8まで浮上する見通しだ。その結果、設備投資計画も年内は尻上がりに拡大する予想となっている。
この調査は5月15日時点で、全国1万3000社を対象に行われた。判断指数は「前期より上昇した」という回答の割合から「下降した」と回答した割合を差し引いた数値。その企業の業況判断のほか、いくつかの項目についても同様の方式で質問、指数を算出している。たとえば国内の景気についても聞いているが、その見通しは現在のプラス7.2から7-9月期は6.9、10-12月期は5.8へと緩やかに下降する。
この調査の致命的な欠陥は、景況感が変化した理由を聞いていないことだ。なぜ4-6月期が1年ぶりのマイナスに低下したのか。なぜ国内景気の見通しが鈍化するのに、企業の景況感が急上昇するのか。最も知りたい点が、全くつかめない。ヒトとカネを使って大掛かりな調査をするのだから、内容も改善してほしいものだ。そうでないと、結果もにわかには信じがたい。
≪14日の日経平均 = 下げ -227.77円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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