経済なんでも研究会

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中国人は中部、韓国人は九州がお好き

2017-06-01 07:54:51 | 外国人
◇ 外国人客は地方に広がる = 観光庁は30日、17年版の観光白書を発表した。16年中に来日した外国人観光客について、いろいろ面白い分析をしている。そのなかから、いくつか拾ってみよう。まず訪日客数は2404万人で、前年比21.8%も増加した。その宿泊延べ数は7088万人泊、前年比8%の増加。ここからは1人当たりの宿泊数が、やや減少したことが判る。

宿泊日数を地域別にみると、3大都市圏は4243万人泊で前年比4.8%の増加。それ以外の地方圏は2845万人泊だが、伸び率は13.2%と高くなっている。外国人は3大都市圏以外の地方に分散し始めているわけだ。全国を10地域に分けてみると、中部地方が3.3%減少したほかは9地域で増加。なかでも四国地方は46.0%も伸びている。

外国人旅行客と宿泊した地域との関係では、中国からの旅行客は50%が中部地方に。韓国は36%が九州地方に、また台湾は38%が東北地方に泊まっている。最も宿泊数を伸ばした四国地方には、各国からのお客がまんべんなく訪れている。これは好みの問題なのか、それとも地方の宣伝効果なのか。白書はそこまでの分析はしていない。

外国人客が使ったおカネの総額は3兆7476億円。前年より2700億円増加している。しかし1人当たりの消費金額は11.5%減少した。これは一時の“爆買い”が沈静し、自然や歴史的遺産に触れる旅行に変化している証拠だろう。この流れが続くと、3大都市圏以外への広がりが加速して行くに違いない。

      ≪31日の日経平均 = 下げ -27.28円≫

      ≪1日の日経平均は? 予想 = 上げ


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