◇ 5月の小売り高は前年比12.3%の減少 = 経済産業省は29日、5月の商業動態統計を発表した。それによると、小売業の販売高は11兆0650億円。前月を2.1%上回ったが、前年同月比ではまだ12.3%の減少だった。4月の前年比13.9%減少から、やや回復している。新型コロナ肺炎を抑制するための緊急事態宣言は4月7日に発令され、5月25日に解除された。その影響がきわめて明確に表われた結果だと言えるだろう。
商品別の前年比をみると、自動車が35.2%と大きく減少。衣類・身の回り品も34.3%減少した。なかで飲食料品だけは2.2%の増加。外出規制のさ中でも、飲食料品への支出は落ちなかったことになる。また業態別にみると、休業が多かったデパートは64.1%と激減。スーパーは6.9%の増加、コンビニは9.6%の減少だった。
4-5月は“巣ごもり”や店舗の休業で、消費は大きく抑制された。その反動は予想以上に大きいと思われる。さらに1人10万円の現金給付も加わるから、6月の小売り高はV字型の回復になりそうだ。ただ反動による消費の増加や10万円の影響は一時的で、長くは続かない。8月になれば、息切れする可能性が大きい。
このためV字型の回復は、せいぜい7月まで。そのあと消費は横ばいに推移すると考えられる。最初は急増するが、あとは横ばい。図形にすると、学校で習った平方根の形を描きそうだ。大事な注目点は、V字回復が終わる時点で、小売り高が前年比でプラスを取り戻せるかどうか。それによって、景況感は大きく変わってくる。
≪29日の日経平均 = 下げ -517.04円≫
≪30日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
商品別の前年比をみると、自動車が35.2%と大きく減少。衣類・身の回り品も34.3%減少した。なかで飲食料品だけは2.2%の増加。外出規制のさ中でも、飲食料品への支出は落ちなかったことになる。また業態別にみると、休業が多かったデパートは64.1%と激減。スーパーは6.9%の増加、コンビニは9.6%の減少だった。
4-5月は“巣ごもり”や店舗の休業で、消費は大きく抑制された。その反動は予想以上に大きいと思われる。さらに1人10万円の現金給付も加わるから、6月の小売り高はV字型の回復になりそうだ。ただ反動による消費の増加や10万円の影響は一時的で、長くは続かない。8月になれば、息切れする可能性が大きい。
このためV字型の回復は、せいぜい7月まで。そのあと消費は横ばいに推移すると考えられる。最初は急増するが、あとは横ばい。図形にすると、学校で習った平方根の形を描きそうだ。大事な注目点は、V字回復が終わる時点で、小売り高が前年比でプラスを取り戻せるかどうか。それによって、景況感は大きく変わってくる。
≪29日の日経平均 = 下げ -517.04円≫
≪30日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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