経済なんでも研究会

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驚くべき怪物! エヌビディア (上)

2024-06-27 06:56:06 | 株価
◇ 日本のGDPに迫る時価総額 = もの凄い企業が出現した。アメリカの大手半導体会社エヌビディアである。先週18日、その時価総額が3兆3350億ドル(約526兆円)に達し、アップルやマイクロソフトを抜いて世界一となった。時価総額というのは、発行株式数に株価を掛け合わせた数値。その企業の全株式を市場で購入するのに必要な金額と言っていい。それがなんと日本のGDP、23年の名目値591兆円に迫ってきたのだから、全く驚いてしまう。

もっと凄いのは、その成長スピード。わずか2年前の22年6月、エヌビディアの株価はたったの18ドル。市場でも全く目立たない存在だった。それがことし6月には140ドルに急騰している。時価総額も23年5月に1兆ドル、24年2月に2兆ドル、そして6月には3兆ドルを超えた。スピードは尻上がりに速まっており、こんな調子だと日本のGDPもアッと言う間に追い越しそうだ。

エヌビディアは1993年に設立された若い会社。高機能半導体の開発に特化し、製造はTSMC(台湾積体電路製造)に委託している。結果として、生成AIやデータセンターで使われる先端半導体の世界シェアが8割に。売上高営業利益率が65%という高収益体質を産み出した。だから売上高はアップルの3分の1にも満たないのに、利益はアップルよりも大きくなっている。株価も上がるはずだ。

日本のGDPに匹敵するような巨大会社。そんな話になると、やっぱりバブルの臭いがしてくる。たとえば経済紙ウオールストリート・ジャーナルは「90年代のITバブルを彷彿とさせる」と警鐘を鳴らした。市場では「有名な投資家がエヌビディア株を手放した」といった情報も乱れ飛んでいる。しかしエヌビディアという怪物は、いまのところ元気いっぱい。株式市場でも売られるどころか、むしろ‟一人勝ち”の様相さえ見せ始めた。

                   (続きは明日)

        ≪26日の日経平均 = 上げ +493.92円≫

        ≪27日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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