◇ 長期金利の上昇が波乱要因に = ダウ平均は先週543ドルの値下がり。週の前半は9月の雇用・消費者物価・小売り売上高がそろって予想を上回ったにもかかわらず、株価は上昇。ところが水曜日になると、長期金利が4.9%にまで上昇し株式市場には警戒感が走った。そこへパウエルFRB議長が講演で「さらなる引き締めが正当化されることもありうる」と言明、木曜日には金利が5%と16年ぶりの水準に到達した。イスラエル情勢なども悪材料になったが、先週は長期金利の上昇が最大の波乱要因となっっている。
日経平均は先週1057円の大幅な値下がり。週の前半は先々週に‟はしゃぎ過ぎた”ことの反動で下げ、後半はニューヨークに引きずられて下げた。長期金利もニューヨークの影響を受けて上昇、木曜日には日銀が国債の臨時買い付けに乗り出している。しかし金曜日には0.845%まで上昇した。市場では、日銀が1%までの上昇を容認するのではないかという推測も広まっている。
FRBは31-1日に政策決定会合を開くが、市場では「金利は据え置き」の見方が大勢。ただし「現在の高金利政策はずっと長続きするだろう」という推測も強まり、これが株価の頭を抑えている。一方、日銀は珍しくFRBより前の30-31日に会合を開く。そこで政策の修正を打ち出せるのかどうか。東京市場にとっては、中国の株価が年初来安値に落ち込んだことも気になる。
今週は26日に、9月の企業向けサービス価格。27日に、10月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは25日に、9月の新築住宅販売。26日に、7-9月期のGDP速報、9月の中古住宅販売が発表される。なお23日には、岸田首相が臨時国会で所信表明演説。
≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週1057円の大幅な値下がり。週の前半は先々週に‟はしゃぎ過ぎた”ことの反動で下げ、後半はニューヨークに引きずられて下げた。長期金利もニューヨークの影響を受けて上昇、木曜日には日銀が国債の臨時買い付けに乗り出している。しかし金曜日には0.845%まで上昇した。市場では、日銀が1%までの上昇を容認するのではないかという推測も広まっている。
FRBは31-1日に政策決定会合を開くが、市場では「金利は据え置き」の見方が大勢。ただし「現在の高金利政策はずっと長続きするだろう」という推測も強まり、これが株価の頭を抑えている。一方、日銀は珍しくFRBより前の30-31日に会合を開く。そこで政策の修正を打ち出せるのかどうか。東京市場にとっては、中国の株価が年初来安値に落ち込んだことも気になる。
今週は26日に、9月の企業向けサービス価格。27日に、10月の東京都区部・消費者物価。アメリカでは25日に、9月の新築住宅販売。26日に、7-9月期のGDP速報、9月の中古住宅販売が発表される。なお23日には、岸田首相が臨時国会で所信表明演説。
≪23日の日経平均は? 予想 = 下げ≫