◇ 高値警戒で小幅な上昇 = ダウ平均は先週216ドルの値上がり。ムーディーズ社による地銀など10行の格下げ、消費者物価の反騰、長期金利の上昇、中国やEUの景気低迷など、市場にとっては好ましくない材料が続出した。さらに高値警戒で確定売りも増えている。しかしアメリカ経済の‟軟着陸”に対する期待は大きく、株価は小幅ながら上昇して終わった。
日経平均は先週281円の値上がり。アメリカの金利上昇で、円相場が144円台にまで下落。ニューヨーク市場の神経質な動きにも影響を受けた。中国の景気低迷で、中国関連銘柄が下げている。ただ中国政府が日本向け団体旅行の規制を解除したことは、想定外の朗報。いち早く旅行・宿泊関連や小売り関連の銘柄が買われた。
ニューヨーク市場の重荷は2つ。まず7月の消費者物価が13か月ぶりに反騰したため、FRBによる9月の利上げが可能性を増したこと。このためもあって、高値警戒感がいっそう強まったことである。じっさいSP500の予想PERは19倍という高さ。企業業績の先行き見通しがやや悪化していることもあって、株価は上昇しにくくなってきた。東京市場では、円安がどこまで進むかに注目が集まりそう。
今週は15日に、4-6月期のGDP速報。16日に、7月の訪日外国人客数。17日に、7月の貿易統計、6月の機械受注、第3次産業活動指数。18日に、7月の消費者物価。アメリカでは15日に、7月の小売り売上高、8月のNAHB住宅市場指数。16日に、工業生産、住宅着工戸数。また中国が15日に、7月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
日経平均は先週281円の値上がり。アメリカの金利上昇で、円相場が144円台にまで下落。ニューヨーク市場の神経質な動きにも影響を受けた。中国の景気低迷で、中国関連銘柄が下げている。ただ中国政府が日本向け団体旅行の規制を解除したことは、想定外の朗報。いち早く旅行・宿泊関連や小売り関連の銘柄が買われた。
ニューヨーク市場の重荷は2つ。まず7月の消費者物価が13か月ぶりに反騰したため、FRBによる9月の利上げが可能性を増したこと。このためもあって、高値警戒感がいっそう強まったことである。じっさいSP500の予想PERは19倍という高さ。企業業績の先行き見通しがやや悪化していることもあって、株価は上昇しにくくなってきた。東京市場では、円安がどこまで進むかに注目が集まりそう。
今週は15日に、4-6月期のGDP速報。16日に、7月の訪日外国人客数。17日に、7月の貿易統計、6月の機械受注、第3次産業活動指数。18日に、7月の消費者物価。アメリカでは15日に、7月の小売り売上高、8月のNAHB住宅市場指数。16日に、工業生産、住宅着工戸数。また中国が15日に、7月の鉱工業生産、小売り売上高、固定資産投資額を発表する。
≪14日の日経平均は? 予想 = 上げ≫