◇ 尾を引くアメリカの銀行経営不安 = ダウ平均は先週424ドルの値下がり。またまた3万4000ドル台から押し戻された。FRBが予想通り0.25%の利上げを決定、次回は利上げを停止する可能性を示唆。ところが株価は下落した。パウエル議長が年内利下げの可能性を否定したことも響いたが、それよりも中堅銀行の経営不安が意外と長引いている現実。利上げで苦しくなる銀行も出そうなことが、株価の足を引っ張った。ただ金曜日には中堅銀行の先物取引規制案が報じられ、株価は大きく反発している。
日経平均は先週302円の値上がり。終り値は8か月半ぶりに、2万9000円台に乗せている。円安の進行で輸出関連銘柄が買われた。それにしても、驚くほどの強気。というのも長い連休中に、FRBやECBによる利上げが予定されていた。利上げは織り込み済みだったが、何が起きるか判らない。にもかかわらず買い進んだ強気の根源は、何なのだろう。
アメリカの大手地銀シリコン・バレー銀行が、経営破たんしてから2か月。この間にさらに2行が行き詰まって、大手銀行の救済を受けた。ところが火種はまだ残っていて、パックウエスト・バンコープ銀行など3行から預金が流出。いつお手上げになるか判らない状態。他の中堅銀行の株価も急落した。市場としてはインフレと景気後退のほか、金融不安の状況にも気を配らなければならない状況に陥っている。
今週は9日に、3月の家計調査、毎月勤労統計。10日に、3月の景気動向指数。11日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは10日に、4月の消費者物価。11日に、4月の生産者物価。12日に、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、4月の貿易統計。11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週302円の値上がり。終り値は8か月半ぶりに、2万9000円台に乗せている。円安の進行で輸出関連銘柄が買われた。それにしても、驚くほどの強気。というのも長い連休中に、FRBやECBによる利上げが予定されていた。利上げは織り込み済みだったが、何が起きるか判らない。にもかかわらず買い進んだ強気の根源は、何なのだろう。
アメリカの大手地銀シリコン・バレー銀行が、経営破たんしてから2か月。この間にさらに2行が行き詰まって、大手銀行の救済を受けた。ところが火種はまだ残っていて、パックウエスト・バンコープ銀行など3行から預金が流出。いつお手上げになるか判らない状態。他の中堅銀行の株価も急落した。市場としてはインフレと景気後退のほか、金融不安の状況にも気を配らなければならない状況に陥っている。
今週は9日に、3月の家計調査、毎月勤労統計。10日に、3月の景気動向指数。11日に、4月の景気ウオッチャー調査。アメリカでは10日に、4月の消費者物価。11日に、4月の生産者物価。12日に、5月のミシガン大学・消費者信頼感指数。また中国が9日に、4月の貿易統計。11日に、4月の消費者物価と生産者物価を発表する。
≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫