◇ 3つの数字に翻弄された株価 = ダウ平均は先週556ドルの値下がり。終り値は3万3000ドルを割り込んだ。週初は11月の消費者物価が上げ率を7.1%に縮小したため上昇。週央はFRBが0.5%の利上げを発表。この上げ幅は織り込み済みだったが、23年末の政策金利が5.1%まで上がるという見通しが出て下落。さらに週末は11月の小売り売上高が前月比マイナス0.6%。景気後退の恐れが一挙に増大して下げている。
日経平均は先週374円の値下がり。終り値は2万8000円を割り込んだ。だがニューヨーク市場に比べると、下げ方は小さい。前週もニューヨークが下落したのに、日経平均は上げている。なぜなのか。出遅れ株への物色もあるようだが、外国人投資家は手を引いている。早くもクリスマス休暇のムードに入ったのか。それとも日本株に対する見方に、変化を生じたのか。
ニューヨーク市場は利上げと小売りの軟調が重なり、景気後退への警戒感が拡大した。まだカネ余り状態は続いているから、今週は反発する可能性もある。しかし景気後退への警戒感が続くと、株価は下降局面に入るかもしれない。年末商戦の行く方、企業業績の見通しなど、関心は実体経済の指標に集中するだろう。
今週は21日に、11月の訪日外国人客数。23日に、11月の消費者物価。アメリカでは19日に、12月のNAHB住宅市場指数。20日に、11月の住宅着工戸数。21日に、11月の中古住宅販売、12月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。22日に、7-9月期のGDP確定値。23日に、11月の新築住宅販売が発表される。
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
日経平均は先週374円の値下がり。終り値は2万8000円を割り込んだ。だがニューヨーク市場に比べると、下げ方は小さい。前週もニューヨークが下落したのに、日経平均は上げている。なぜなのか。出遅れ株への物色もあるようだが、外国人投資家は手を引いている。早くもクリスマス休暇のムードに入ったのか。それとも日本株に対する見方に、変化を生じたのか。
ニューヨーク市場は利上げと小売りの軟調が重なり、景気後退への警戒感が拡大した。まだカネ余り状態は続いているから、今週は反発する可能性もある。しかし景気後退への警戒感が続くと、株価は下降局面に入るかもしれない。年末商戦の行く方、企業業績の見通しなど、関心は実体経済の指標に集中するだろう。
今週は21日に、11月の訪日外国人客数。23日に、11月の消費者物価。アメリカでは19日に、12月のNAHB住宅市場指数。20日に、11月の住宅着工戸数。21日に、11月の中古住宅販売、12月のカンファレンス・ボード消費者信頼感指数。22日に、7-9月期のGDP確定値。23日に、11月の新築住宅販売が発表される。
≪19日の日経平均は? 予想 = 下げ≫