◇ 中小・非製造業は再び谷底へ = 日銀は14日、12月の企業短期経済観測調査を発表した。それによると、大企業・製造業の業況判断指数はマイナス10で、前回9月の調査結果より17ポイント改善した。大企業・非製造業もマイナス5で7ポイント改善している。この調査は全国9500社を対象に「前回より業況が良くなった」という回答から「悪くなった」という回答を差し引いた割合。11月11日-12月11日に実施されたため、コロナの感染が下火になったことを反映している。
中堅企業と中小企業の判断指数も改善した。中堅企業では、製造業がマイナス17で17ポイントの改善。非製造業がマイナス14で9ポイントの改善。また中小企業では、製造業がマイナス27で17ポイント、非製造業がマイナス12で10ポイントの改善となっている。いずれも改善はしたものの、まだプラスの領域には頭を出していない。
重要なのは、これから先の見通し。3か月後の予想をみると、大企業では製造業が2ポイントの改善を予想している。しかし非製造業は1ポイントの悪化。さらに中堅企業と中小企業は、製造業も非製造業も「悪化する」と回答した。特に中小企業・非製造業は8ポイントも悪化、マイナス20ポイントと再び9月時点の状態に逆戻りする見通しだ。
コロナの感染は、12月に入ってから勢いを増している。つまり、この調査がほぼ終了してからだ。したがって仮に現時点で同じ調査を実施すれば、企業の先行き見通しはもっと悪化するに違いない。しかも企業の業況が9月時点に逆戻りすると言っても、企業が受ける打撃の大きさは当時をはるかに上回るだろう。すでに疲弊している企業は、耐久力が失われてしまっているからだ。
≪14日の日経平均 = 上げ +79.92円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫
中堅企業と中小企業の判断指数も改善した。中堅企業では、製造業がマイナス17で17ポイントの改善。非製造業がマイナス14で9ポイントの改善。また中小企業では、製造業がマイナス27で17ポイント、非製造業がマイナス12で10ポイントの改善となっている。いずれも改善はしたものの、まだプラスの領域には頭を出していない。
重要なのは、これから先の見通し。3か月後の予想をみると、大企業では製造業が2ポイントの改善を予想している。しかし非製造業は1ポイントの悪化。さらに中堅企業と中小企業は、製造業も非製造業も「悪化する」と回答した。特に中小企業・非製造業は8ポイントも悪化、マイナス20ポイントと再び9月時点の状態に逆戻りする見通しだ。
コロナの感染は、12月に入ってから勢いを増している。つまり、この調査がほぼ終了してからだ。したがって仮に現時点で同じ調査を実施すれば、企業の先行き見通しはもっと悪化するに違いない。しかも企業の業況が9月時点に逆戻りすると言っても、企業が受ける打撃の大きさは当時をはるかに上回るだろう。すでに疲弊している企業は、耐久力が失われてしまっているからだ。
≪14日の日経平均 = 上げ +79.92円≫
≪15日の日経平均は? 予想 = 下げ≫