経済なんでも研究会

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財源に触れず 菅経済ビジョン

2020-12-08 08:46:29 | なし
◇ グリーン&デジタルは結構だが = 菅内閣の長期経済ビジョンが明らかになった。①50年までに温暖化ガスの排出をゼロにする目標に向けて、技術革新に投資する企業を支援するために2兆円の基金を創設②デジタル化を促進するため1兆円の予算③コロナ対策として営業時間を短縮する企業への支援金1兆5000億円――がその骨子。要するにコロナ対策を実施しながら、「グリーン化とデジタル化」で日本経済の再建を図る。きょうの閣議で正式に決定する予定だ。

ひと口に「グリーン化」と言っても、その範囲は広い。再生可能エネルギーや原発の扱いから、EV(電気自動車)や燃料電池の開発まで。同様に「デジタル化」も、遠隔通信から6Gの技術、ロボットから宇宙開発までが含まれる。いずれも日本の将来を決定づける重要な分野だから、ここに着目した政策は正しい方角を向いていると言えるだろう。

ただ範囲が広いだけに、予算はバラマキ型になりやすい。中核的な部門に、資源を集中すべきだろう。それと財源の問題は、どうするのか。すでに政府は20年度に2回の補正予算を編成、合計57兆円の支出を決定済み。さらに第3次補正で20兆円程度の追加支出を決める予定。そこにグリーン化、デジタル化ガ加わることになる。

コロナという不測の事態に直面したので、すべて仕方がないことは確かだろう。だが、それにしても財源はどうするのか。国債を増発して日銀が引き受ければ、それで済むのか。菅首相は長期ビジョンを発表した記者会見で、財源には一言も触れなかった。記者側からも、財源を聞く質問は出なかった。これでいいのだろうか。

       ≪7日の日経平均 = 下げ -203.80円≫

       ≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ≫

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